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僧侶の涙 The tears of monks 副題・・墨染の袖

by staff on 2013/8/10, 土曜日

♪僧侶の涙 The tears of monks 副題・・墨染の袖♪


絵・千絵崇石
 

 私は夏にふっと涼しい風が流れると、秋の気配を感じとって胸がキュンとしてしまう事が多いのですが、皆さんはいかがでしょうか?真夏の熱帯夜に早く秋が来ないかなと心待ちにしている方もいると思います。いつも8月に思う事の一つに、これから半年後の2月には極寒の冬なのだ。しかし、この暑い時にあの2月頃の寒さは全くリアリティが持てません。でも着実にお盆が済んだころから秋の気配が忍びよって、気がついたら出かける時にちょっと寒いみたい、なんていいながら秋のコートを羽織っているのでしょう。

 さて今回は秋の気配を感じさせる和歌うたの新曲の紹介をさせて頂きます。

 タイトルは「僧侶の涙 The tears of monks 副題・・墨染の袖」百人一首からお坊さんの歌9首を撰んで作りました。何故かお坊様達はご自分の歌の中に「寂しさと涙」を入れたものが多く。きっと、俗世間とへだてて生きてゆくには寂しさを日常の中に空気の様に摂り入れていかなくてはならないのでしょうね。私自身も寂しい状況が嫌いではありません。一人で居ることにある意味充足感を感じることもあります。今回久しぶりに百人一首からの抜粋で曲作りができて良い気分です。和歌うたを始めたころに一つの目標として、百人一首からは全首を取り上げて曲を作って行こうと決心しました。その目標に一歩づつでも近づいて居る事に達成感があって最近充実しています。

 タイトル 僧侶の涙・The tears of monks・副題 墨染の袖 9首

「八重むぐら 茂れる宿の寂しきに 人こそ見えね 秋はきにけり」 恵慶法師
「思いわび さても命はあるものを 憂きにたへぬは 涙なりけり」 道因法師
「村雨の 露もまだひぬ 真木の葉に 霧立ちのぼる 秋の夕暮れ」 寂連法師
「我が庵は 都のたつみしかぞ住む 世をうぢ山と 人は言ふなり」 喜撰法師
「おほけなく 浮世の民におおふかな 我が立つそまに 墨染の袖」 前大僧正慈円
「嵐吹く 三室の山の もみじ葉は 龍田の川の 錦なりけり」 能因法師
「夜もすがら 物思ふ頃は明けやらで 閨のひまさへ つれなかりけり」 俊恵法師
「寂しさに 宿を立ち出でて ながむれば 何処も同じ 秋の夕暮れ」 良暹法師
「わたの原 こぎ入れてみれば久方の 雲居にまがふ 沖つ白波」 法性寺入道
「おほけなく 浮世の民におおふかな 我が立つそまに 墨染の袖」 前大僧正慈円

 この曲を作って、やっと半分以上の50首を超えました。未だ47首が曲を付けられるのを待っています。これからゆっくりとメロディを付けて歌ってゆきたいと思っています。和歌は本当に素晴らしい。日本のオリジナルな歌詞として宝の宝庫です。いつかこの「僧侶の涙」皆さんにお聞かせしたいな。自分でいうのもなんですが自信作です。とても良い曲に仕上がりました。今回の歌仙絵は副題となった♪墨染の袖と歌われた前大僧正慈円様。

(早苗ネネ♪)

新宿シャンパーニュ ライヴ 予定が決まりましたらご案内しますね。
 
新宿シャンパーニュ 電話 03-3354-8540(昼) 03-3354-2002(夜)
新宿一丁目。元新宿厚生年金前。http://www.champagne-live.com/

 

早苗ネネさん プロフィール

木々や鳥や魚や精霊…人間以外の存在達との交流が当り前に語れるくらい、いのちのひろがりに気づくと、共に生きている喜びや、苦しみや悲しみにもナイーブになる。

心と野生がひとつながりになると……こんな風に人は年を重ねられる。ひとりひとり、ユニークにもっと自分になれる。

早苗 Nene さんは、そういう人生の先駆者です。 感性を解放しながら、40代で高校生に仲間入り卒業後、マウイのカレッジに留学中、突然半生記が受賞しました。

そんな新たなシーズンを迎えて、今エッセンスを分かち合いたい。

<天性の歌い手>というだけでなく、その存在感、溢れる活性のバイブレーションは、光のシャワーのよう。彼女と語り歌い、魂の成長を旅している現在の、自分の位置を確かめてみませんか?

早苗ネネさんHP

 

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