2013年12月 三ツ池だより 「秋から冬に向かっての祈り」
祈りのなかに秋が過ぎていく。収穫の感謝であり、今は来る未来に向かう実りへの祈りでもある。中尊寺の貫主さんが、ダライ・ラマさんが、私たちが祈る。
先日震災の祥月命日にということで次のような栞が手元に届いた。
彼方にきえた魂たちの 時空を超えて生じる蓮のごとく、
希い、哀しみ、を感受しながら、 和による共生を求めた先人たちに倣い、
滅びゆくものへの畏れ 微かな兆しをまさぐりながら、
儚き生への喜びを宿した、 ひろやかに分かち合えるいとなみを。
いまここ、にありえる浄土を。
この地に萃まる友たちよ、
諦念も無常も克する
いまだ創られざる美しき郷を新たに興し、
私たちの日々そのものを
ひと束の清冽な潮流となし、
志して生きる端正さ、気高さを、
恭しく現しつづけよう。
生きとし、生きるものにとって、なすべきことを今一度祈ってみたい。
生きている時に感じるぬくもりのなかで今焚火をふと思い出した。
焚火も祈りなのではないかと考えた。役を終えて、新しい芽の為に落ちてきた葉を、私達は掃き集めて焚火をした。焔は大きく広がり、手をかざし、体を温めて人は去っていった。明日へつながる祈りそのものであったように思う。その焚火はいま出来にくい。祈りながら、体を温めながら!
12月はクリスマス商戦たけなわである。クリスマスも祈りの時である。
商いのピークが年の瀬にきて、現金決済がされ、庶民にお金が回るのであった。50年ほど前の恒例な光景であった。姉が年末になると、親戚のお店にお手伝いに行っていた。祈りのなかで年を越して行く。新しい年が希望の年であることを祈った。
被災地に何度も入られたダライ・ラマさんも足を運ばれた「世界の平和を祈る祭典in日本平」の色々な祈りのなかでマザーテレサの次の詩の朗読があったという。
マザーテレサの祈り ~わたしをお使いください~
主よ、きょう一日、貧しい人や病んでいる人々を助けるために
わたしの手をお望みでしたら、
今日、わたしのこの手をお使いください。
主よ、きょう一日、友を求める小さな人々を訪れるために
わたしの足をお望みでしたら
今日、わたしのこの足をお使いください。
主よ、きょう一日、優しい言葉に飢えている人々と語り合うために
わたしの声をお望みでしたら、
今日、わたしのこの声をお使いください。
主よ、きょう一日、人というだけでどんな人々とも愛するために
わたしの心をお望みでしたら
今日、わたしのこの心をお使いください。
フィリピン・パラオ等自然災害が続く。自然との共生とは何処から何処までの許容の対策なのか。そして次の時代に向けてがんじがらめの構築物だらけの地球でいいのか。12月は重い祈りの月である。だからこそ対策の祈りでなく、生きているものに課せられた生きる、生きている感謝の祈り、それでも明日に向って希望を持っていく祈りの月である。
日本に生れて良かった。日本語にあえてよかった。そんなことを想って年末を迎える。日々自己成長を目指してきた。何が為されるべきかを考えながら来る年を迎える。ここまで読んでいただきまして、今年もありがとうございました。
Photos
(画像をクリックすると拡大写真が表示されます)
(文・写真:横須賀 健治)
横須賀 健治プロフィール
メジャーテックツルミ 代表取締役
はかることのプロとして50年です。
食品の放射能測定のアークメジャーを設立しました。
「計量から見える幸せ」をライフワークにしています。
ヨコハマNOW 動画
新横浜公園ランニングパークの紹介動画 | ||
ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。 |
横浜中華街 市場通りの夕景 | ||
横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。 |
Comments are closed.