2014年のお正月は「三吉演芸場」に大衆演劇を観に行きました
あけましておめでとうございます。 2014年のお正月は、御目出度いものを見たいね・・ということで、横浜市南区の「三吉演芸場」に大衆演劇を観に行きました。 「三吉演芸場」は、元気な商店街として有名な「横浜橋通商店街」を通り抜けた三吉橋のたもとにあります。 日本に30か所程度あると言われている大衆演劇専門の劇場の中でも最も歴史のある劇場です。185席の客席があります。横浜ではここだけですが、大阪には10以上の劇場があります。大衆演劇は、関東よりも関西以西のほうが人気があるようです。 「三吉演芸場」は、元は銭湯だったそうです。1930年(昭和5年)に銭湯の二階を「貸席三吉」として踊りなどの発表の場としたのが始まりだそうです。 1973年(昭和48年)からは大衆演劇専門劇場として衣替えしました。この頃から、横浜橋通商店街出身の落語家、桂歌丸師匠による落語会が開始されました。(第190回の桂歌丸一門会が2014年1月31日に開催されます) 1990年代には観客数の減少と建物の老朽化から、廃業の危機がありました。そのときに歌丸師匠を会長とする「三吉演芸場を残す会」が結成され、2500万円の寄付が集められました。それをきっかけに行政の支援などもあり1998年(平成10年)に現在の形になったそうです。 劇場の中にはいってびっくりしたのは、清潔できれいなことです。大衆演劇というと、お座敷もあるのかなと思ったのですが、コンサートホールのような雰囲気です。お正月らしい飾り付けもさりげなくありました。 出し物(橘劇団)のせいか、会場には若い女性も多く来ていましたが、観客のほぼ9割は女性です。橘大五郎という若き座長が、大衆演劇では早乙女太一さんと並ぶ人気者だということを後で知りました。ペンライトを持参のおばさまたちもいました。 公演時間は三時間程度で、三部構成(ミニショー・お芝居・舞踊ショー)になっているのも他にはない「三吉演芸場」独自のものだそうです。入場料は2,500円前後で、これは他と比べて高額になるそうです。 大衆演劇では当たり前のことだそうですが、お芝居の演目は毎日、昼夜でも変わるそうです。私が見たのは「出世茶碗」というお芝居で、時代劇で尋常劇というものでした。笑いあり涙ありで気軽に楽しめました。一か月の公演期間中、毎日見に来る方がいるというのもうなづけました。 舞踊ショーは演歌や歌謡曲にあわせ役者が躍るのものですが、そこでは有名な(?)「おひねり」を見ることができました。役者さんが踊っているときに、観客が舞台に駆け寄って役者の胸元に万札を髪飾り(?)で止めるのです。役者も上手なタイミングで「おひねり」を受けています。「おひねり」を受け取ることができない役者もいて、人気がはっきりしている厳しい世界であることがわかります。 公演終了後、役者さんが総出で観客を見送ってくれます。これを「送り出し」というのだそうです。握手や写真撮影にも応じてくれて、役者と観客のふれあいがあるのも大衆演劇の魅力の一つなのだと感じました。 初めての「大衆演劇体験」でしたが、迫力や華やかさは掛け値なしに楽しめるものでした。ただ、後ろのおばさんたちが、お酒を飲みながら大きな声で話しているのが気になりましたが・・。それもご愛嬌でしょうか。 お正月だったせいか客席はほとんど埋まっていて「大入り」が出ていました。インターネットのブログなどを見ると、普段の日の入りはかなり厳しいときもあるようです。横浜で唯一の大衆演劇の劇場が、これからもずっと続いていってほしいと願っています。 |
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