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2014年4月 三ツ池だより 「昨日今日明日」

by staff on 2014/4/10, 木曜日
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 明日という日は明るい日と書く。一日は朝が来て夜になって終わる。考えてみるとおもしろいことに、夜が明けると朝になり、夕方の次に夜が来る。どう考えても夜が一日を橋渡ししている。しかたなく夜働くということから、夜を活動と決めて、それに見合う社会というのも不思議な世界である。夜もビジネスチャンスという時代はどんなものなのだろうか。

 振り返ってみると「不幸であったと思うことが幸いへ向かう分岐点であった」ことに気づかされることがある。失敗だと思っていたことが、いい経験になってあとで生かさせたということがある。昨日という日がさまざまにそのとらえ方で変わっていく。だから「過去は変えられると」表現が出来る。すくなくとも、昨日までこうしてきたから今日からはこうしていこうということはしばしばあることだ。

 新年の俳句に

去年今年貫く棒の如きもの
高浜虚子

 昨日と今日はつながりであるのに大晦日と新年はえらい気分の違いである。そして棒の軽重や色は問わないのである。ただただ断絶でもしているように無条件でめでたいのである。

菜の花や月は東に日は西に
与謝野蕪村

 春の句である。月と太陽が全く反対にあるのでなく、相互に関連している。陽がながくなり、陽が落ちるのが遅くなると、その分月が昇ってくるのが見える。「これこんなに陽がながくなったのだ」それはあかたも菜の花が光って、月も日も照らし出しているようだ。

 この原稿を書いているころには、日の出が早くなって、朝7時になると日は随分の高さまでに上がるって来ていた。

 4月1日に夢のいくつかを「夢がかなった」と情報発信してくださる方がいらっしゃる。「へぇー!よかったね!すごいね!」感嘆する。4月1日がエイプリルフールとわかっていてもだ。この方の夢が本当に熱望し、そうできたらいいね!と常日頃から感じさせてくれているのだ。そしてやっぱり4月1日の事だったりしている。でもこの方の凄さは、書かれたり、4月1日に実現したという発信されたことが、数年内に実現していくことだ。いま現実に海外でセミナーをしているのもそんな事実の実証だと感じている。

 「4月1日です。生きている喜びと感謝を伝えたくて、日常から感じることを本にしました。今日もあえてよかったね!」「明日に向けての一歩の方向が見えてきたよ!歩き出す勇気と向かう方向が整理できたよ!」「一人では何もできないけど、周りの人々が仲間だとおもえたら、情報発信出来、協力の力で思わぬことができるんですね!」「愛とは絆なんですね!命の伝承なのですね!生きるということも伝承なのですね!」「不幸は気づきなのですね!」「なにもないのではない。ないものはない。あるものを気づくこと!あると気づいたときに夢は広がる!」4月1日をどんなふうに過ごしてみたのでしょうか?

 春の句をもう一度見てみたい。

春の海ひねもすのたりのたりかな
与謝野蕪村

 のどかな春の海にふれたくなる。一日中のたりのたりと波打っているばかりだが、このとまったような時間の中に蕪村はなにをかんがえていたのだろうか。

大根挽き大根で道を教えけり
小林一茶

 大根はここでは「だいこ」と読む。大根を引き抜いている農家の人に道をたずねたのである。標識もない時代の旅なのであろう。

あらたふと青葉若葉の日の光
松尾芭蕉

 青葉若葉からこぼれる日の光の輝きに感謝と喜びを感じている。もしかしたら日光に立ち寄った時のものだろうか。芭蕉もまた旅の人であった。

うらやまし浮世の北の山桜
松尾芭蕉
鳥なくや独りたたすみ花の奥
正岡子規

 花は一人で見るのがいいと思う。花と自分との対比の中に何を感じるのかって?私の中のどこに花はあるのだろうか。

外にも出よ触るるばかりに春の月
中村汀女
朝顔につるべとられてもらい水
加賀千代

 「あれ!こんなところに春の月が!と気が付く。朝顔がこんなところにと嬉しくなって、一寸そのままにしてあげようと、わざわざ隣の家に水をもらいに行く。」

 忘れていないだろうか。時間に追われていること。自分の心と少し話をしてみることを!そうだ自分の時間なのだと。その中の少しの時間を自分のものとする。

ひこばえや君は静かに目醒めけり
横須賀詢

 いつのことだったろうか。入院している所に見舞いに来た孫と病院の外の草むらに行った。土筆があり、若草が萌えるようだった。その草むらを歩こうとしたら立ち止まってしまった。「草を踏んでもいいの!お靴を脱がないで歩いていいの!」とでも言うように!その子が今年小学校に入る。4月という月はスタートの時でもある。

 育ちあえる社内風土・お客様に寄り添ったサービス この会社で働けてよかった・社会に役立つ仕事をしているんだと実感できている。さまざまに夢が描かれて四月は始まったのだ。

 

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(文・写真:横須賀 健治)

横須賀 健治プロフィール

メジャーテックツルミ 代表取締役
はかることのプロとして50年です。
食品の放射能測定のアークメジャーを設立しました。
「計量から見える幸せ」をライフワークにしています。

 

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