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2014年7月 三ツ池だより 「歌の力! 市制90年の川崎」

by staff on 2014/7/10, 木曜日
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 最初に小学生が入場し式典の始まるのを待っていた。パイプオルガンが鳴り、式が始まると川崎市立坂戸小学校合唱隊が「かわさきのねいろ」を歌い始めた。「見上げれば空 見渡せば街 優しさあふれる・・・・」その歌声に涙がこぼれた。「人々の奏でる幸せの音色 星が瞬く静かな音色・・・・」涙がこぼれてとまらない。そして「人々が奏でるしあわせの音色・・・・」

 ミューザ川崎シンフォニーホールで川崎市政90周年の記念式典が行われた。私は団体の長として招待された。約1200名が出席していた。お世話になっている方々の顔もちらほら見られた。福田紀彦市長は式辞で、これまで関東大震や世界第2次大戦の川崎の被災や公害などを克服してきた川崎市の歴史に触れ、「川崎の強みは “チャレンジ・スピリット” である」と強く発言された。課題に挑戦し、困難をチャンスに変え、危機を成長に転換して日本をリードする、その精神こそが “川崎らしさだ” と述べられた。経済の大きな変化やグローバルな環境対応。そこに身近なふるさとづくり。持続的な成長に向けた「力強い産業都市づくり」と「安心なふるさとづくり」の調和こそが社会問題を解決するブレークスルーとなる。市制100年記念に向けた今後については、「市民が誇りと愛着をもつ “最幸のまち かわさき” の実現に向け、皆さんとともに未来を切り開いていきたい」と、さらなる市政発展への決意を語られた。

 七月はどんな月になるのだろうか? 俳句にみてみよう。

七夕や涼しき上に湯につかる
小林一茶
七夕や笹の葉かげの隠れ星
村上鬼城
七夕や皆妓となる舞の友
久保田万太郎

 七夕が近くなるとなんとなくそわそわした。短冊にあの願い事を書いていいのかと思ったり、笹の羽振りの良いのをどこへ行けばいいのかと思案した。

細腰の法師すずろに踊かな
与謝野蕪村
女房もなくて身を古る音頭取
原石鼎

 七夕が過ぎると祭りの時期に入る。

門先にうつむきあふや百合の花
正岡子規
うつむくは思案に似たり百合の花
正岡子規
百合活けて百合の歌詠む湯治哉
正岡子規

 どこにもありそうであるのが百合である。本当にどこにもあったが最近がよぼどでないと見つけられなくなくなっている。7月は旅の始まりでもあろうか。

この旅はてもない旅つくつくぼうし
種田山頭火
風紋に日傘まぎれず砂丘ゆく
狩羽狩行
寺町の塀に吸われず日傘行く
神蔵器

 七月はさまざまなことが起こる時なのかもしれない。

夜へ継ぐ工場の炎や半夏雨
角川源義
高原の夜の静けさ月見草
稲畑汀子
月見草はなればなれに夜明けたり
渡邊水巴

 最初に戻ってみる。「かわさきのねいろ」に感動したのだが、これは詩が身近に感じられ、曲も親しみを感じられる。横浜市歌にしても、川崎市歌にしても歌いにくくもある。時代にあう歌も必要だと思っている。80周年記念に作られた「かわさきのねいろ」はとてもさわやかである。聞く機会がもっとあっていいのだと思った。

作詞 浅川由香里  作曲 出雲謙一  補作編曲 中山博之

 外に出る機会が多いこの七月は、なんとしても歌を言葉を口に出してみよう。自然との会話!人との会話!さぁもう一度元気をだして歩き出そうではないか。

 

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(文・写真:横須賀 健治)

横須賀 健治プロフィール

メジャーテックツルミ 代表取締役
はかることのプロとして50年です。
食品の放射能測定のアークメジャーを設立しました。
「計量から見える幸せ」をライフワークにしています。

 

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