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無我夢中で人生を謳歌。永楽製麺所の楯紳一さん

by staff on 2010/8/10, 火曜日

 横浜開港とともに発展してきた横浜中華街は、開港の歴史文化と国際化に培われた異国情緒を醸し出す横浜の文化遺産の街です。「ヨコハマこの人」の第四回目は、そんな横浜中華街で、中華麺類全般と付随商品の製造及び販売をされている株式会社永楽製麺所の楯紳一とお嬢様の楯玲奈さんにお話を伺いました。

株式会社永楽製麺所の楯紳一さん  

名前:楯紳一(たてしんいち)さん
出身地:横浜生まれの横浜育ち
年齢:60歳
家族構成:妻一人 子供二人
現在の住居:横浜市南区
職業:株式会社永楽製麺所、横浜中華街発展会協同組合 理事
趣味:スキー・登山・アマチュア無線
会社のHP:http://www.eirakuseimen.co.jp/

 

「起」 誕生エピソード

永楽製麺所の誕生から現在に至るまでをお話いただけますか

 永楽製麺所は、おばあ様(楯さんの義母)が麺を作っていたのが始まりです。おばあ様が作る麺は評判が良くて、中華街のお店からの注文が増えていきました。

 おじい様(楯さんの義父)は東京の広東料理の老舗「山水楼」のシェフで有名な料理人だったそうです。現在も販売しているラーメンの醤油スープは、おじい様の味です。

 私は大学3年のときから女房の実家で朝3時からアルバイトをしていました。思えばそれば運のつきでしたね。(笑)そのときから義兄さんと一緒に働いていましたよ。

 アルバイトが取り持つ縁で、38年前に山手教会で結婚式を挙げました。そして麺作りが仕事になったのです。

 当時は、中華街の路地裏の6畳間くらいの広さの店で受注生産で中華麺やワンタンの皮を作っていました。冷蔵庫がなかったから休めなかったのです。3時から23時まで、365日年中無休で働いていました。

 趣味のアマチュア無線を駆使して、朝から晩まで配達していました。配達しながら三食とも車の中で食べたことともあります。今思うといつ寝ていたかと思いますね。

 私は15年目に交通事故にあうまで年中無休でした。義兄は20年目に病気になるまで休みませんでしたね。ずっと義兄と二人三脚で、無我夢中で働いてきました。

 30年前に現在の本社の迎えにある場所(現在は八百屋さん)の1階を借りました。15坪の店でしたね。道路に面していたので、そのときから小売りを始めました。

 その頃はもう子供たちが生まれていましたが、家族総出で働いていましたから子供たちをおぶって仕事をしていました。

 そのうち高島屋さんから声がかかって、催事に出店したのが、中華街の外へのデビューでした。何にも知らなくて・・・包装紙もなかったくらいです。

 うちは宣伝というものをしたことがないのです。本当に口コミだけで広がっていったのですね。

 
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お嬢様で横浜中華街コンシェルジェの
楯玲奈さん
楯玲奈さん

 

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永楽製麺所のお店の様子
永楽製麺所の店内の様子
永楽製麺所の店内の様子
永楽製麺所の店内の様子
永楽製麺所の店内の様子
永楽製麺所の店内の様子

 15坪の店から50坪の店に移り、本牧に工場を作りました。その頃から紀伊国屋にも中華麺を卸し始めました。ワンタンの皮が手作業で作れなくなったのもその頃です。

 現在の場所には15年前に移ってきました。ここは500坪あります。1階を売り場に上の階を工場にしました。6畳間の路地裏から始まったことを思うと、本当に大きくなりました。現在は、高島屋そごうなどのデパートやSATYなどのスーパーでもうちの商品が販売されています。

 

「承」 永楽製麺所の宝

永楽製麺所の「こだわり」は何ですか

 うちの特徴は防腐剤を一切使わないことです。そして塩を入れないで作っています。

「余分なものは何も入れていない」
「やり方も昔のままです」
だから味には自信があるのです。

 安心できる材料で心をこめて作ったものをお客様に食べていただきたいという気持ちでここまでやってきました。

 
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楯紳一さんのこだわり
楯紳一さんのこだわり

 義兄は今でも4時に起きて毎朝、その日の麺づくりの水の分量を決めています。天候や温度によって水の量は微妙に違ってくるのです。義兄の手を触ると職人の手だとわかるそうですよ。(笑い)

 うちにはいいものを作りたいという職人魂がいまだ健在です。麺の袋詰めも手で行っていますし、シールも手で貼っています。「こだわり」をなくしたら職人ではないですからね。

お客様はどのような方たちでしょうか

 うちは本当にお客様に恵まれています。お客様からのご紹介という方が多いです。古いお客様は、もう半世紀を超えるお取引になります。お客様と家族ぐるみのお付き合いになって、結婚式に招待されたいうこともあります。

 お店で宅急便の宛先を書いていたときに、車がレッカー車で持っていかれてしまったお客様に、レッカー代分くらいの麺を差し上げたことから親戚同様の付き合いになったというケースもあります。

 お客様に美味しい食べ方を教えていただくこともありますよ。(笑)

 ニッポン放送の番組で宣伝を始めたり、横浜スタジアムのスピードガンコンテストのスポンサーになったりした頃から全国的な知名度が上がってきて、全国からお客様が見えるようになりました。お客様は何がほしいかを事前に決めて来られますね。フラッとお店に入ってくる方はほとんどいません。

お仕事の魅力は何なのでしょうか

 それはラーメンの魅力ですね。ラーメンが大好きで、今でも毎日食べています。何をいれても美味しいですしね。美味しいラーメンを多くの方々に提供したいといつも考えています。

 現在、横浜中華街には製麺所だけで7軒あります。お互いに切磋琢磨して美味しい麺を作っていきたいですね。私は横浜中華街の発展を考える立場にありますから他の製麺所に教えに行くこともありますよ。

 

「望」 日々の延長線上にある

今後はどのようなことをしたいですか

 「こだわり」を貫きたいですね。自分で小麦を育てて収穫してそれで自分で麺を作ってみたいです。目指すのは「麺工房」ですかね。

お嬢様は、インターネット販売を担当しているそうですが・・・

 顔が見えるお客様を大切にしていきたいです。それと同じようにインターネットのお客様とのお付き合いも大切にしていきたいですね。

 そして横浜中華街に来てくれる人を増やしたい、横浜の良さを見てもらいたいと思っています。

 
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楯玲奈さんの思い
楯玲奈さんの思い

お勧め商品は何ですか

 夏限定の「涼麺」はテレビ番組「どちらの料理ショー」に3度登場して2勝した自慢の商品です。うち特製のスープで冷やし中華にすると美味しいですよ。

 それから夏バテにはお腹に優しい中華粥もいいですね。さっぱりとしたデザートとして「杏仁豆腐」もお勧めです。

楯さんにとって横浜はどのようなところですか

 「食在横浜」ですね。
横浜に生まれて育って、本当に横浜で良かったと思っています。横浜には、海もある山もあるそして緑もあります。

 東京はせかせかしているのでちょっと・・・横浜は、知り合いばかりでどこかでつなががっている感じがします。皆友達です。今日のランチも友人と2人でとる予定だったのがいつの間にか誘いあって6人のランチになっていましたよ。(笑)

お嬢様にとっては「横浜」はどのようなところですか

 横浜は「ホームタウン」だそうです。海外に行って帰ってきたときにベイブリッジを見るとほっとするまさに戻る場所です。

 
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横浜。。。。食在横浜だね!
横浜。。。。食在横浜だね!
 
横浜は私のホームタウン
横浜は私のホームタウン

 

 「横浜中華街は日本と中国の文化が混じり合ってとてもいい色になっていると思います。これを次の世代にバトンをつないでいきたいですね。」と語る楯さんからは、一企業人という枠を超えた、横浜中華街のとりまとめ役としての自負と意気込みが感じられました。

 8月4日は、横浜中華街の関帝廟にお祀りされている関聖帝君の誕生をお祝いするお祭り「関帝誕」です。楯さんのお誘いでこのお祭りに参加し、関聖帝君のお神輿を担がせていただきました。先僑の関帝信仰の崇高な精神を少しでも感じられればと思い参加してきました。

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関帝誕の風景 関帝誕の風景 関帝誕の風景 関帝誕の風景

 

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