2014年10月 三ツ池だより 「読書の秋でいいよ!」
読書の秋と言わなくなってしまったのだろうか。読む媒体が変わってしまったのだろうか。そういえば新聞が若い人にあまり読まれていないという現実がある。それは発信する方にも問題があるのかもしれない。世界中が異常気象であり、各国のあちこちで被害が起きている。報道されない。いや報道されないくらいに多い現象なのかもしれない。
読みたい本がないのか。読む時間がないのか。読む場所がないのか。考えるときに本がとても貴重な情報をもたらせてくれる。それはただ情報を届けてくれるだけでなく、考えるという無限の可能性を届けてくれる。そして現代はびっくりするような古本の市場形成があり、古本との新しい出会いがある。
先日960円の本に出会った。ラベルの下に1360円のもう一枚のラベル、定価は2500円である。安い高いというのでなく、400ページにも及ぶ大作が市場に流通しているのである。半年ほど前に、ふと手にした本が読み切れなかった。しかしなんとか読破しようとおもっていて、同じ著者の本がないかと思った。これだけの本を書く人ならば、私が知らなかっただけで、きっとほかの本もあるだろうと思って探した。同じ著者の3冊目の本にであったのだ。
10月に入って急に肌寒くなり、虫の音を聞き本が読みたくなる季節になった。
10月を俳句にみてみよう。
秋は何かを連れ去っていくようにさみしい。秋風吹くと夏の疲れをでてくるとでもいうようだ。
新酒が出る季節である。稲架から直行した米が麹によって発酵していく。
田舎ではさまざまな収穫がある。機関車にのって祭りに間に合うように帰っていく。
天候が不順でも一斉に咲いた曼珠沙華の不思議!
山頭火も彼岸花の赤さに鞭打たれたのではないだろうか。
ご先祖さまでいて、今あることへの感謝もできる。心に一抹の灯が灯ったのだ。
読書の秋に読みたい本がいくつか出てくる。そのなかでどのように本を選ぶか考える。大切なことは、読むことであり、考えをめぐらしていくことである。脳を使うこと、考えをめぐらせていくこと。気づきがあらわれること。よく言われることだが成功のひらめきは突然現れるのでなく、過去の経験の上に現れるのである。そして人生とはなにかを考えていて、パスカルは「人間は考える葦だ」と捉えた。自分の意志で生きているようでいて、なにか目に見えないものに導き出されて私たちは生きているように思う。
壁を感じたり、失敗と感じた時に、それが自分の歩む途上の出来事の一つと気付いた時に、私たちは明日に向かっての道を、勇気と希望をもって、自分の道として歩むことが幸せなことだと感じることが出きる。そう思いながら日頃の思いをマンダラチャートに書き込んでいたときに詩ができた。
苦しいことがあっても笑っている
悲しいことがあったから泪こぼしている
鏡に向かって演技していて
お前バカと言われそう
窓を開けて新しい風を吸い
野原に立って背伸びしてみる
大丈夫だと言ってみて
両手を広げて感じてみる
言ってみるのさ
話してみるのさ
命ある今を大切にし
近くにある命に触れてみる
大地にだってふれてみるがいい
寄せては返す波に触れてみるがいい
泪が幸せをもってくる
辛さが幸せを背負ってくる
(横須賀詢)
Photos
(画像をクリックすると拡大写真が表示されます)
(文・写真:横須賀 健治)
横須賀 健治プロフィール
メジャーテックツルミ 代表取締役
はかることのプロとして50年です。
食品の放射能測定のアークメジャーを設立しました。
「計量から見える幸せ」をライフワークにしています。
ヨコハマNOW 動画
新横浜公園ランニングパークの紹介動画 | ||
ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。 |
横浜中華街 市場通りの夕景 | ||
横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。 |
Comments are closed.