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【新年のご挨拶】
みなさま、新年明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

書評 「自閉症の僕が跳びはねる理由」 エスコアール 東田直樹 著

by staff on 2014/10/10, 金曜日
 

放送を聞いて涙がこぼれたという話を友人から聞いていた。
別の用事で書店にいったらいきなりこの本が目に飛び込んできた。
副題に「会話のできない中学生がつづる内なる心」とある。

はじめに書かれている。「自分が障害を持っていることを、ぼくは小さい頃は分かりませんでした。どうして、自分が障害者だと気づいたのでしょう。それは、僕たちは普通と違う所があってそれが困る、とみんなが言ったからです。しかし、普通の人になることは、僕にはとても難しいことでした。」 「僕は、会話はできませんが、幸いにも、はぐくみ塾の鈴木さんとお母さんとの訓練で、筆談というコミュニケーション方法を手に入れました。」そして東田君は言います。「自閉症を個性と思ってもらえたら、僕たちは、今よりずっと気持ちが楽になるでしょう。みんなに迷惑をかけることもあるけど、僕らも未来に向かって楽しく生きたいのです。」

前半は質問に答える形になっている。
「いつも同じことを尋ねるのはなぜですか?」 「僕は、いつも同じことを聞いてしまいます。聞いたことをすぐに忘れてしまうからです。よく分かりませんが、みんなの記憶は、たぶん線のようにつづいています。けれども、僕の記憶は点の集まりで、僕はいつもその点を拾い集めながら記憶をたどっているのです。」
「小さい子に言うような言葉使いの方がわかりやすいですか?」 「僕たちはだって成長しているのに、いつまでたっても赤ちゃん扱いされます。赤ちゃん扱いされるたびに、みじめな気持になり、僕たちには永遠に未来は訪れないような気がします。本当の優しさというのは、相手の自尊心を傷つけないことだと思うのです。」

はっとすることや気づいていないことや大事なところを見ていることに触れている所があります。
「物を見るときどこから見ますか?」 「みんなは物を見るとき、まず全体を見て部分を見ているように思います。しかし僕たちは、最初に部分が目にとびこんできます。その後、徐々に全体がわかるのです。物はすべて美しさを持っています。僕たちは、その美しさを自分のことのように喜ぶことが出来るのです。どこに行っても何をしても、僕たちは一人ぼっちになりません。僕たちは、一人に見えるかも知れませんが、いつもたくさんの仲間と過ごしているのです。」

インターネットから
「自閉症であり、自らも同じように過ごしている当事者、東田直樹さんが、なぜ自閉症の人はそうしてしまうのか? を書き綴ったエッセイが、海外でベストセラーに。多くの自閉症の親が、彼らの気持ちを理解できるツールとして国を数々隔てて翻訳も。社会で彼らを理解するツールとしても、活用してもらいたいです。自閉症の東田直樹さん。自閉症でありながら、会話ができないギャップを、文字への興味が高いことに気付いた親の指導でキーボードなどの利用を伝えていくことで、それにより自分の気持ちを伝える事が可能に。今現在、数々の本の出版からエッセイの執筆、講演会などをしながら、日々過ごしている」

もう一度、「自閉症の僕が跳びはねる理由」エスコアール 東田直樹著に戻ってみよう。

「時間の感覚はありますか?」 「僕たちの1秒ははてしなく長く、僕たちの24時間は一瞬で終わってしまうものなのです。場面としての時間しか記憶に残らない僕たちには、1秒も24時間もあまり違いがありません。いつも次の一瞬、自分は何をしているのか、それが不安なのです。」
「色んな物をまわしているのはなぜですか?」 「自分がくるくる回るのがのが好きだし、なんでもかんでも回しては喜んでいます。回っているもののどこが楽しいのか、わかりますか?普通の景色は回転しません。回転するものはとても刺激的です。僕たちから言わせると、それは見ているだけでどこまでも続く、永遠の幸せのようなものです。見ている間、回転するものは規則正しく動き、何を回してもその様子はかわりません。変わらないことが心地よいのです。それが美しいのです。」

東田さんは本の後ろの30ページに「そばにいるから」の題名で小説を書かれている。そしておわりに書き綴っておられる。
「僕が自閉の謎を説明することで、僕たちの障害が、決してわがままや自分勝手からきているのではないことを、みんなに理解してもらいたいのです。みんなが僕たちのことを分かってくれたらなら、僕たちは一筋の光を手に入れることができるでしょう。」

是非、理解と応援の意味で手元に置いてほしい本である。

(文:横須賀 健治)

 

 

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