2014年12月 三ツ池だより 「そのままでいいよ!」
あっという間の一年であり、もう12月になってしまった。慌ただしい月の初めである。「宮沢賢治にとって、初冬の11月は奇跡の月である。・・みちのくはいま、祈りと再生のときを迎えている。」「行ッテ ヨクミキキシ ワカリ ソシテ ワスレズ」産経新聞東北特派員報告より。
11月から12月に入って、話題がすっかり変わる。「いろは曼荼羅」から「や」を取り出してみる。選挙をやだといっても始まらない。さむいから働くのはやだと言っても始まらない。
中小企業振興条例を考える四つの「いろは」から
や やめる勇気 続ける勇気
や 役割がそれぞれあるんだよ
や やる気は支えられているという実感から
や 山あれば谷がある いろんなことがあるものさ
仕事は大義がなければうまくいかない。それぞれに私たちは役割が与えられている。自覚できて取り組んでいられたら幸いである。自覚できていなくても、今がその役割を担っている時。意外に反面教師の役割を担っていたりしているのかもしれない。
悲しみを乗り越える四つの「いろは」に見てみたい。
や やめるのではなくやすむ
や やるのではなく好きになる
や やっぱり自分のいるところに戻る
や やがて夜は明ける
そうだ! 夜があけるのだ! そうだ新しい年も迎えるのだ。AもBもということでなく、AでもなくBでもなくではない、その時の最善の選択のなかで夜が明け、新年を迎える。
夢を実現する四つの「いろは」から見てみよう。
や 休んでみる 瞑想してみる
や 矢を放つ
や やってくる
や やがて来る本を夢見る
小さな夢でいい、描いてみるための準備の年だったかもしれない。それを文字にし、口に出すことで、明日が楽しみの時になる。今年が苦しいものであったら、くる年も苦しみの年になるのかもしれない。そこで考えてみよう。やめるのではなく、休む。やらなければいけないのではなく、そのことが好きになると感じること。
12月を俳句にみてみよう。
景色のなかに自分をおいてみている。
初氷は「はつごおり」と読むと字数が整う。俳句は発見だと言われる。氷の張っているのを、雀が見ている。雀は自分かも知れない。「いやー!今年も、もう氷の張る時期になったのだ!」との思い。霜柱が踏み荒らされたのは、霜柱を踏んでみたくなって、踏んだ後の白さに「こんなにも!」との思いがあるのかもしれない。
澄み渡ったシーンとする空気。榛名山がいつもより高く身近に感じたのだろう。
湯婆はゆたんぽのこと。病床の身には湯たんぽがなによりだ。
私たちには普段感じられない神父さんの姿がキリストの生誕祭を迎える喜びと緊張感がともに感じられる。
夢を見ていたい。しかし現実の中で途方に暮れることがある。
悲しみを乗り越える四つの「いろは」の「く」からみてみる。
く 比べるのでなく、自分への問いかけ
く 苦心をお互い様に感じ行う
く 悔い残さないように
く 苦は口に入れること、口中を引き締める味の草
苦いことは中を引き締める。苦しみもまた役割である。今はその時。その時が去ってみると懐かしく思う時と感じることになるのだろう。だからというわけではないが、この12月はいい時間をいただいたことになるのではないだろうか。それは自分だけのものではないから。生かされている、支えられている、一人ではないのだから。係りあっての世界、かかわりあっての今なのだから。だからそのままでいいよ!きっと明るい明日が来る。
Photos
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(文・写真:横須賀 健治)
横須賀 健治プロフィール
メジャーテックツルミ 代表取締役
はかることのプロとして50年です。
食品の放射能測定のアークメジャーを設立しました。
「計量から見える幸せ」をライフワークにしています。
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