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第24回 どあっぷ 「オリジナルワークショップ」を実施しました

by staff on 2014/12/10, 水曜日

みなさんこんにちは!
シティズンシップ教育を目指すヨコハマのNPO法人ど・あっぷ!です。
早いものでもう師走。皆さんの一年はどんな年でしたでしょうか?
さて今回は、先月、筑波大学附属小学校で行ったオリジナルワークショップの模様を、ご紹介させていただきます。どうぞ最後までお付き合いください。

 

日本初の国立小学校!古い校舎と新しい教育!

筑波大学附属小学校は東京の文京区にあり、なんと明治6年に日本初の国立の師範学校の練習小学校として設立された、大変歴史のある小学校です。卒業生には、歴代の首相が3名もおられるとのこと。校舎もレトロな雰囲気をたたえ、その歴史を感じさせてくれています。

古い校舎とは対照的に、その教育内容は最先端!これは日本の小学校なの?と思われるような、教育を実践されています。
通常小学校では、担任の先生が全科目を教えます。しかしここでは中高のように、それぞれ専門の先生が授業を担当します。
また、職員室はなく、かわりに、各教科ごとの先生達の教員室があります。そして、いわゆる職員会議と言われる定例的な全体会議はなく、必要に応じて招集され、会議が開かれるのだそうです。そのため、先生が全体会議に割かれる時間は、大変少なくなっているとの事でした。

本来、先生は授業を行う専門職。そして皆専門の分野をお持ちです。
本小学校は先生方が、専門分野の授業づくりに特化し、できるだけたくさんの時間が割けるよう、学校全体で環境づくりに取り組んでいる小学校でした。
その為、先生方は皆、物凄いパワーで、授業づくりにエネルギーを注ぎ込んでいらっしゃいます。その授業内容は、教育関係者向けの専門書として数多く発行され、広く公開されています。
今回、私たちにお声をかけてくださった社会科の由井薗健先生も、四六時中、授業の事を考え、アンテナを張り巡らし、時間があれば、あちこちを飛び回って自ら積極的に情報を収集されるような先生です。今回のお話をいただいたのも、そもそも夏に行なった私たちのイベントに先生が参加してくださった事がきっかけでした。

 

(クリックで拡大画像)

筑波大学附属小学校 校門
筑波大学附属小学校 校門

筑波大学附属小学校 階段
筑波大学附属小学校 階段

由井薗先生の書籍はこちら Go Amazon

そんな、教育界ではとても有名な小学校で、ワークショップをさせていただける事は、私たちにとって本当に光栄なことですし、とても貴重な機会となりました。

民主主義の基礎を学ぶワークショップを実施!

筑波大学附属小学校で実施させていただいたワークショップは、私たちの代表的な「サザエさんのお弁当づくり」ワークショップ。楽しくお弁当のおかずを考えながら、実は民主主義の基本を学んでいるという、ちょと変わった内容になっています。

まず、4~5人のグループになった子ども達に、くじで決まったサザエさんのキャラクターになりきってもらいます。そのキャラクターの視点で、あらかじめ配られたおかずメニューの中からおかずを選び、そのキャラクターが理想とするお弁当をそれぞれ作ってもらいます。

 

(クリックで拡大画像)

ワークショップの様子
ワークショップの様子

当然、波平さんやカツオなど、キャラクターごとにお弁当の内容は異なってきます。それを最終的にサザエ家で1つのメニューに統一していくというルールです。いかに、自分(キャラクター)の希望するおかずを主張しながら、全体の合意を得るかをトライするワークです。

そして、最後に、このお弁当づくりは、街づくり(政治や行政など)と、似ている事を説明します。例えば、

  • 皆がなりきったキャラクターは議員や政党
  • お弁当の値段は予算や税金
  • お弁当のメニューは行政サービス
  • 皆が議論した机は議会や国会

といった具合です。

 

(クリックで拡大画像)

解説
 

世の中の問題には、1+1=2のように正解がある時ばかりではありません。むしろ明確な正解のない問題の方が多いでしょう。そこには、必ず異なる利害(考え)が存在します。この異なる利害を、キャラクターが希望するお弁当のメニューで表しています。波平さんが好む魚の煮付けも、カツオが望むハンバーグも、どちらが間違っているというものではありません。どちらも同じ価値を持つ一つの意見です。このような中で合意をとる場合、まず、それぞれの意見を認め、理解した上でないと、皆が納得する建設的な議論は始まりません。
こういう民主主義の基礎とも言える、合意形成などに焦点を当て、このワークショップは作られました。まとめると以下の様になります。

【サザエさんワークショップの3つの狙い】

  1. 年代、性別、立場が違うと、思い、考え(利害)が違うことを実際に体感してもらう
  2. 利害の対立する内容を、相談、議論しながら合意を取っていくことの難しさを体感してもらう
  3. 身近な弁当の議論から、街づくり、政治の仕組みとの共通性を見出すことで、親しみを覚えてもらう

教えるはずが、逆に学ばせてもらったワークショップ

筑波大学附属小学校での実施を終えて、私たちはたくさんの学びをいただきました。
このワークショップはこれまで、少しずつ内容を変えながら、小学校、中学校、高校、と実施してきましたが、やはり小学校で実施するのが、最も難しさを感じています。
30名を超える子ども達に、同じように内容を理解してもらうための仕掛けや、違和感なくワークショップに取り組んでもらうためのストーリーづくり、子ども達の集中力を引き出させるための進行など、実施後に先生から的確なアドバイをいただいて、はじめて気づき、学ぶ事が出来ました。

 

(クリックで拡大画像)

ワークショップの様子
ワークショップの様子

「こっちから言うんじゃなくて、それを子供に言わせるよう、持っていく事が大切なんですよ」と由井薗先生。
なるほどー!普段、大勢の子ども達を前にする機会のない私たちには、目からウロコの、大変参考になるアドバイスでした。

七転び八起き!!

今回のワークショップを機に、ある程度完成したと思っていた本ワークショップを、また1から見直してみようかと、私たちは考えています。
もともと私たちは、学生や社会人などが所属する市民団体で、社会に先に出た先輩というスタンスで子ども達に接し、試行錯誤を繰り返しながら、ワークショップを考えてきました。決して教育の専門家集団ではありません。しかしそこには、柔軟性や適応力と言った特色もあると思っています。
今回最高の学びをいただきましたので、これを活かし、さらにワークショップをブラッシュアップし、進化させていきたいと思います。七転び八起きでがんばりまーす!

最後に

今回、私たちにお声がけくださった、筑波大学附属小学校社会科 由井薗健先生にこの場をお借りして、御礼申し上げます。ありがとうございました。

また、残念ながら私たちは、まだ横浜の小学校でワークショップを実施した事がありません。是非、この横浜でブラッシュアップしたワークショップの実施をしたいと思っています。もし、読者の皆さまの中に、ご興味ある方がいらっしゃいましたら、いつでもご連絡ください。お待ちしています。

最後になりましたが、この一年、このコーナーをお読みくださった皆さま、本当にありがとうございました。
また、来年もどうぞよろしくお願いいたします。少し早いですが、良いお年をお迎えください。

(写真・イラスト:NPO法人ど・あっぷ!(DO UP!) / 文:築山 美樹)

 

★ど・あっぷに「参加したい」、「ワークショップをやってもらいたい」、「ミーティングを見てみたい」等等、どんなことでも結構です。ご興味がありましたら、是非ご連絡ください。

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