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【新年のご挨拶】
みなさま、新年明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

書評 「クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン」 講談社現代新書 鴻上尚史 著

by staff on 2015/7/10, 金曜日
 
タイトル クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン
新書 236ページ
出版社 講談社
発売日 2015/4/20
購入 Amazonで購入

去年(2014年)、日本を訪れた外国人旅行客は1,341万人で過去最高を記録しました。
国は2020年にさらに2,000万人に増やす目標を掲げています。
そうした中、観光庁は、外国人観光客の行動や嗜好を分析する新たな取り組みを開始。スマートフォンのアプリを使い、外国人観光客の位置情報をビッグデータとして収集、行動パターンの詳細な分析を開始しました。
調査から我々日本人が思いもしなかった意外な場所が人気スポットになっているなど外国人の知られざる行動が明らかになってきました。

今年(2015年)の7月8日のニュースですが、米旅行誌「トラベル+レジャー」が発表した2015年版世界の人気観光都市ランキングで、京都が2年連続で1位に選ばれました。
http://www.cnn.co.jp/travel/…

「TRAVEL+LEISURE」での京都評では、「京都は1000年以上もの間天皇を戴く首都であり、京都御所などの皇室の歴史が残されている」としており、読者からは「神社などの歴史や精進料理のような食事、そしてエキゾチックな芸者からこれぞ日本という体験ができた」としています。

また、リッツ・カールトンのような富裕層向けホテルの他にも旅館やゲストハウスなどが宿泊施設として薦められており、観光地としては数多くの神社に加えて三十三間堂、金閣寺の名前が挙げられており、現代的なものでは谷口吉生のデザインした京都国立博物館や、西陣の職人による「カワイイ」お店などが紹介されています。

現在は伏見稲荷大社が外国人観光客には非常に高い人気を誇っています。
赤い鳥居が連なる千本鳥居で有名です。日本を代表する風景として多くの方がこの千本鳥居で記念写真を撮っていますが、日本人は正面から撮影するのに対し、外国人の方は鳥居の後ろから写真を撮るそうです。鳥居の後ろに書かれてる墨文字も風景の一部に納めたいというのが理由だそうです。

どうも、日本人が考える「クール・ジャパン」と、外国人が感じる「クール・ジャパン」は、違うのではないでしょうか。

今回の著書「クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン」は、2006年4月からNHKのBS放送で「COOL JAPAN」という番組の司会を務めている鴻上尚史(こうかみ しょうじ)氏によるものです。鴻上氏が、番組を通して分かった外国人が感じる日本の魅力と番組内でのエピソードを綴っています。そして、鴻上氏独特の感性でまとめられたとても読みやすい本です。

外国大使館員や外資系企業の外国人ビジネスマンの奥様が、日本に来て気に入り、帰国の時に買って帰る二大商品が、「ママチャリ」と「洗浄器付き便座」です。
日本のママチャリは、じつは取り回ししやすいように前輪が後輪に比べて小さくなっています。また、子供用の椅子が前に付いていて、子供の姿を見ながら運転できる設計になっていることで、「これなら、本当に安心」というのが買って帰る理由だそうです。

2009年10月に放送した100回記念番組の時に、世界各国100人の外国人にアンケートを取って、番組で取り上げたもので、これはクールだと思ったものを集計し、そのベスト20は以下のものでした。

  • 1位:洗浄付き便座
  • 2位:お花見
  • 3位:100円ショップ
  • 4位:花火
  • 5位:食品サンプル
  • 6位:おにぎり
  • 7位:カプセルホテル
  • 8位:盆踊り
  • 9位:紅葉狩り
  • 10位:新幹線
  • 11位:居酒屋
  • 12位:富士登山
  • 13位:大阪人の気質
  • 14位:スーパー銭湯
  • 15位:自動販売機
  • 16位:立体駐車場
  • 17位:ICカード乗車券
  • 18位:ニッカポッカ
  • 19位:神前挙式
  • 20位:マンガ喫茶

国の進める「クール・ジャパン」は、基本は三本の柱に分けられます。「ポップカルチャー」「ハイテク・ジャパン」「伝統文化」です。アニメやマンガはもちろん「ポップカルチャー」です。折り紙や和食は「伝統文化」。洗浄付き便座は日本を代表する「ハイテク・ジャパン」です。しかし、ママチャリを「ハイテク・ジャパン」というには少し無理があるでしょうし、ベスト20の中には、この三本柱にすんなりと分類できないものも多くあります。「ポップカルチャー」「ハイテク・ジャパン」「伝統文化」というのはあくまで目安に過ぎず、知っていればクール・ジャパンを理解し易いということだけです。

日本の良いところと悪いところを、日本人が願望や感情で決めるのではなく、外国人の具体的な言葉で知る。世界にはこんな見方があり、こんな考え方がある。多様であることを楽しむことは、きっと自分自身の人生も豊にし、深くすることになると思います。

外国人から教わる「ディスカバー・ジャパン」。
これもありだと思います。

(文:辰巳 隆昭


 

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