2015年8月 三ツ池だより 「こんなに暑くていいの!」
暑いというと会津藩の行動が思い出されます。その結束はどこにあるのだろうかと思っていました。
明倫館を訪ねた方の話を聞いた日に、断捨離をしていると棚から小箱が落ち、中から会津藩の家訓が出てきたのです。「列国の例をもって、自らを処してはいけない」と最初の第一条に書かれています。会津藩主の義を大切にとのことであり、会津藩の結束を述べています。
それにしてもこんなに暑くていいのでしょうか。会社の暑気払いで次のような替え歌を皆で合唱しました。
はかりの仕事はいつまでも はかりの仕事ははてがない
最終検査に合格すれば 汗かくからだが生きかえる
暑くてもお客様の安心に寄与しようとするみんなの気概、結束を強く感じることが出来たのでした。
八月を俳句に見てみます。
浴衣の着方にもいろいろあるようです。
現代では短パン姿も見受けられるのですが、浴衣に団扇を持たれると涼しさがこちらにも届いてくるようです。
ぞくぞくと湧くに嬉しさが連動してくるようです。
夕方になると次のような句もあります。
さて池をのぞいてみると、
はすの花が開く頃でしょうか。
原爆の句には、
八月の私の原風景は野原での赤蜻蛉の姿です。
さすがにこの暑さのなかでは野原に出ようという気がわきません。
しらべてみると、「暑」という字は「日」は太陽、「者」は燃えるの意味だそうです。太陽の燃える陽がさしせまってくる状態ですね。もう一つの「熱」は酒などの発酵や火の熱気がむんむんする状態なのですね!
さて、この暑さをどのように楽しめばいいのでしょう。避暑に行くのも一つの方法です。浴衣を着たり、甚平を着たりもします。また、人の出がすくないからメンテナンスをしておくという仕事があり、避暑で移動するために動員される場合があります。どこに身を置くのがいいというのでなく、与えられた条件の中でどうしたらいいのかということはそう簡単なことではありません。
会津藩家訓の十四条、「社倉は民のためにこれを置き、永く利せんとするものなり。」これを困った時に思い出します。これを他用すべからずとあり、社倉は窮民救済用貸籾の備蓄制度でした。日新館の心得で会津藩士の子弟としての心構えや誇りを植え付けてもいました。このなかにつぎのようなくだりがあります。「父母が寒さを心配して、衣服を着るようにおすすめになったら、自分では寒くないと思っても衣服を身につけなさい。なお、新たに衣服を用意してくださった時は自分では気に入らないと思っても、つつしんでいただきなさい。」
ふと暑さへの対処は父母、上に立つ者の配慮事項なのだと思いました。万全とは言えなくとも配慮する。暑さ除けを分け合う、相互に工夫する。今年の暑さは半端ではありません。これいいという対処は誰がするのかといえば、それぞれがすることです。いろんな生き方があるなかで、分け合い、譲り合いをして、気持ちの中での負担を軽くしていく。情報を限りなく交換し合うことも必要です。
暑くてどうしようもないといっても、できることがあったら、そこから一歩でもいいと思ってやってみる。暑いからと言っても今は今しかない。蓮は今咲いているトンボは今飛んでいる。 やることが山ほどある中で、夢をもって明日に向かっていきたいと思います。
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(文・写真:横須賀 健治)
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