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書評 「幸せに生きる100の知恵」 日本標準 葉祥明 著

by staff on 2015/9/10, 木曜日
 
タイトル 幸せに生きる100の智恵
単行本 100ページ
出版社 日本標準 (2014/09)
ISBN-10 4820805789
ISBN-13 978-4820805786
発売日 2014/09
購入 Amazonで購入

北鎌倉駅を降りて紫陽花寺の明月院へ向かって歩いていくと、葉祥明美術館がある。なんともやさしい風が吹いている。そう言えばこのところ立ち寄る機会がなくなってしまった。その分この本を久しぶりに手に取った。

「日々小さなことに
歓びと幸せを
感じることができる人は
人生の大きな苦しみにも
よく耐えることが出来ます。
一方、
いつも不平、不満な
気持ちでいる人は、
大きな問題にであった時、
とてももろいものです」

葉さんの世界は、いつもそっとイラストが描かれています。そしていつも何気ない言葉を紡いでおられます。耐えるという重たい言葉を、小さな歓びを感じることの上にそっと載せていきます。もろいというせつない言葉を、いつも不平不満をいっているとこうなることなのだからと謳います。

「穏やかな人、微笑む人、
楽しそうな人を
みるのは嬉しい。
怒る人、まくしたてる人、
冷たい態度の人を見ていると、
いたたまれなくなる。
しかし、
悲しむ人、泣く人、
苦しむ人を見ると、
何故か心の痛みと同時に
愛がこみあげてくる。」

二枚の真っ白いキャンバスに書かれる言葉は、心と宇宙を一つに溶かして愛おしい。何故に心の痛みと愛がこみあげてくるのか、立ち止まって深呼吸してしまう。息を吐いているのか、息を吸い込んでいるというのか。

「人生っていうのは、
ひと通り生きてみなくちゃ
わからないんだよ。
そして人は、
わからないからこそ
その時その時を
ひたむきに
生きることが
できるんだ。
失敗したり、
つまずいたりしながらね。」

「幸せに生きる100の知恵」のなかの「朝、目が覚めたら幸せ!」の章からもう一つ取り上げてみたい。

「こだわりを捨てる。
すると、楽になる。
 
損得を考えない。
すると、多くが与えられる。
 
しがみつくのをやめる。
すると、自由になる。」

こだわるとはわずかの事にとらわれ、進展できないこと。わずかなことではないかもしれないが、永い人生のなか、いろいろある人生のなかではわずかなことと考えていくことなのだろう。損得とは損失と利益のこと。ときには損得をはなれてみよう。しがみつくとはその物から離れないように堅くすがりつくこと。つかず離れずがいい。執着しないこともしてみることなのだろう。人生は変わらないと思うのでなく、明日を楽しみにして生きていくことなのだ。

「人は、それが
失われそうになった時、
そのかけがえのなさに気づく。
それが自分にとってどんなに
大切なものだったか、
失ってようやく知る。
 
そのために人は、
何度も生まれかわり、
失うことを繰り返す。」

100の知恵を楽しんだらいいと思っています。本の中の空間にも癒されます。

(文:横須賀 健治)


 

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