第７回　誰でも使えるプロジェクト・マネジメント

関　淑子、付加価値技術研究所代表、MBA
Project Management Specialist, カリフォルニア州建築総合請負業者

３.３　 基本設計

３.３.１　 ロボットの設計

最近は殆ど全ての機械や道具、建物、設備などがロボット化しています。設計ツールもロボット化の時代に合わせて進化しています。2D-CADは既に殆どの設計者が使用していると思いますが、3Dプリンターも登場し、3D-CADの知識が必須になってきました。

「機械設計エンジニアの基礎知識」のサイトは機械設計に興味のある方々には大変に役立つと思います。特に話題の3Dプリンターについては原理から材料、アプリケーション・ソフトウェア、データについてまで分かりやすく解説しています。
http://d-engineer.com/3dprint/3ddatasakusei.html

首都圏の子供若者達が多数参加することで有名な「かわさきロボット競技大会」 のサイトでは「かわロボ道場」というページを作り、初心者向けのロボット設計講座を開いています。特に「はじめての3D-CAD講座」では丁寧に3D-CADについて説明をしています。
http://www.kawasaki-net.ne.jp/robo/about_kawarobo/dojo/dojo_01.html

３.３.２　 ソフトウェアの設計

書店のコンピューター・コーナーに行くとUMLについての本が多数並んでいます。UMLはUnified Modeling Languageの略で、統一モデリング言語の意味です。C言語のようなプログラミング言語ではなく，システムをモデル化して図示するための表記法で、1997年にOMG ( Object Management Group ) により標準化されました。

ブジェクト指向プログラム

PCが普及した結果、あらゆる産業および業務でコンピューターが使われるようになり、プログラムにはどんどん複雑化し大規模化しました。複雑なプログラムを効率的に作成するために「オブジェクト指向設計」が生まれ、C++やJavaのようなオブジェクト指向プログラミング言語が普及してきました。「ITmediaオブジェクト指向の考え方　http://www.itmedia.co.jp/im/articles/0209/21/news001.html」は絵と文章でオブジェクト指向について説明しています。

UML（Unified Modeling Language、統一モデリング言語）

誰もが理解できる図でソフトウェアの設計を表記するために考えられたのがUMLです。「ITpro　あなたにもできるオブジェクト指向設計-UMLを覚えよう　http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/ITPro/ITBASIC/20010330/1/?rt=nocnt」や「情報マネジメント　Development Style FAQ UML篇　http://www.atmarkit.co.jp/im/carc/serial/dstylefaq/uml/uml1_2/uml1_2.html」ではUMLについて分かりやすく説明し、UMLで使う図の種類や描き方も紹介しています。

UMLの影響

UMLは分かりやすいために、コンピューター・プログラミング設計の枠を乗り越えて、様々な分野へ応用されようとしています。例えば、「UMLを使ってビジネスの機能を可視化する」　http://www.itmedia.co.jp/im/articles/0403/09/news075.html　という考え方も登場しました。従来は様々な産業での営業と設計、開発現場のコミュニケーションに問題がある場合が多かったのですが、UMLにより解決できると考えている人達が増えてきているようです。特に日本語、英語、中国語、韓国語、ヒンズー語、スペイン語など様々な自然言語の壁を乗り越えることが容易なので、全世界的な広がりを見せています。数年後には、UMLを学んでいないと仕事ができなくなるという可能性もあります。ここでご紹介しているサイトを1度は目を通しておくことをお勧めします。

関 淑子さん　プロフィール

関　淑子 付加価値技術研究所代表、MBA Project Management Specialist 事業継続初級管理者 カリフォルニア州建築総合請負業者