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第7回 世の中は・・・・・・

by staff on 2016/4/10, 日曜日

 新年度となりました。この記事が掲載される頃には、桜も終わりを迎えているでしょうか。通勤で利用する駅前にも桜があり、通るたびに花の様子が変わるのをなんとも不思議な気持ちで眺めています。
 「世の中は三日見ぬ間の桜かな」という言葉がありますが、なるほど三日どころか一日でも随分と違って見えるものだと思いました。白崎文子です。

 先日、虫歯になってしまった親不知を抜きました。歯医者にかかるのは何年ぶりかも思い出せません。大学に行っている間はまず通っていなかったと思えば、少なくとも六年は歯医者に行かなかったことになります。幸い、親不知の他に酷い虫歯はなく、それ以外のトラブルもありませんでした。
 振り返ってみると、未就学時代に通っていた歯医者では、麻酔を使われたことがありません。ごく小さな虫歯だからでしょうか、あるいは小さな子供だからでしょうか。それとも、当時は歯科治療で麻酔を使うことは珍しかったのでしょうか。
 小学生になり、引っ越した後で通った歯医者では、ちょっと削るのにも麻酔を使っていたように思います。まず軟膏の麻酔を塗り、その後で注射をするのですが、大して効いていなかった記憶があります。それが子供に合わせた量だからなのか、当時の麻酔の質がよくなかったのかは分かりません。
 通院をやめる直前にどこでどんな治療をしていたかは覚えていませんが、乳歯を抜くことを勧められたことは印象に残っています。私は永久歯が三本ほど欠損していて、残された乳歯と永久歯の隙間が虫歯になってしまうから、とのことでした。歯を抜くことが怖かった私は、それを断りました。
 今回の抜歯も、震えてしまいそうなほど怖いものでした。その歯医者は無痛治療を謳っていましたが、これまでの記憶から「無痛と言っても本当に痛みがないわけではないだろう」と思っていたのです。――しかし終わってみると、本当に無痛でした。痛みどころか、抜けた感触すら分かりません。終わりましたと言われるまで、抜歯が済んだことに気付きませんでした。
 大人になったことで十分な量の麻酔を受けられるようになったからなのか、それとも時代と共に麻酔の質がよくなったのかは分かりません。どちらにせよ、時間の流れが今回の結果をもたらしてくれたのだと思います。乳歯についても、抜かなくてよいと言われました。

 世の中の様々なことが、日々進歩していきます。昨日までよいと思われていたことが、実は逆効果だったという発見も珍しくありません。高度に情報化された社会の中で常に先端を追いかけるのは困難なことですが、せめて世の中への関心を維持し、自分自身も進歩できるように心がけたいものです。
 白崎文子でした。

(文:白崎文子/)

 

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