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第11回 誰でも使えるプロジェクト・マネジメント

by staff on 2016/4/10, 日曜日

関 淑子、付加価値技術研究所代表、MBA
Project Management Specialist, カリフォルニア州建築総合請負業者

5.5.3  完了報告書のフォーム(前回の続き)

今回は“完了報告書のフォーム”の「9.残存項目」と「10.教訓報告書」 についてご説明致します。

○○プロジェクト完了報告書

 

日付:                                        作成者:

 

目次

1. WBS (ワーク・ブレークダウン・ストラクチャー)
2.スコープ(範囲)
3.資源(リソース)
4.前提条件
5.リスクと問題
6.組織
7.利害関係者(ステークホルダー)
8.スケジュール
9.残存項目
10.教訓報告書

 

9. 残存項目
第9回では以下のように説明しました。
「残存項目とは、最後に残っている問題や作業で、プロジェクト・マネジャーが不在でも処理できるもの」
「全残存項目は完了報告書の補遺として『残存項目表』に記載され、発注者および主な利害関係が同意する」
残存項目表:未完成のタスクが少し残っていても、発注者の了解の上で事実上は完了と認められ、製品やサービスを納品することがある。その場合、残っているタスクを表にしたもの。パンチ・リストとも呼ぶ。

#1 優先度は、高・中・低で示す。
#2 ステータスについては、以下の省略記号を入れる。
  a:未着手 b:作業中 c:検証中 d:完了 e:キャンセル
承認は発注者側が行うこと。

10.教訓報告書
プロジェクト終了時に、プロジェクト・マネージャ(PM)はプロジェクトを行うことで得られたノウハウや教訓などを次のプロジェクトに役立てるために整理して記録を残しておく必要があり,プロジェクト完了報告会を開き、チーム・メンバーおよび関係者全員で議論して教訓報告書を作成します。
第3回で紹介した「問題管理表」や「変更管理表」を使って、企画や計画を立てた時点では見えなかった様々なリスクや、予見されていたリスクが問題に変わってしまった理由について、再度考え直すことが重要です。プロジェクト・マネジャーは多くの場合、企画担当者が兼務していることが多いので、特に、開発・実装・テストの担当者達の意見を聞くことが必要です。WBSやPERTをエンドのほうから見直していくと、新しい発見があるのではないでしょうか?

今回で「誰でも使えるプロジェクト・マネジメント」は一応終了したいと思います。実際のプロジェクトに使ってみてコメントを頂けたら幸いです。

 

 

関 淑子さん プロフィール

   

関 淑子
付加価値技術研究所代表、MBA
Project Management Specialist
事業継続初級管理者
カリフォルニア州建築総合請負業者

 

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