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9月22日開催 ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデーについて

by staff on 2016/9/10, 土曜日

ヨコハマナウをお読みの皆さんこんにちは、山口千恵と申します。今回、こちらで記事を書く機会をいただき、何をテーマとするか迷いました。ですがやはり、私の所属している一般社団法人カーフリーデージャパンが設立されるきっかけとなったイベント、当団体が日本や近隣アジア諸国にて普及活動を進めているイベントである「ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデー」について書くことにしました。

「ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデー」というイベント

「ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデー(European Mobility Week & Carfreeday:以下、EMW&CFD)」は、毎年9月16~22日に世界各国の都市で行われる「地球環境・都市交通・都市文化を考えるイベント」です。地球環境問題や中心市街地活性化に向けた、都市交通からのアプローチ、かつ「車の使い方、賢い交通手段の選択」を見直す機会とされています。

EMW&CFDの実施内容と目的

例年、世界の約2,000近くの都市で、日本においては、約10都市で行われています。(今年の日本での開催情報は最後にご紹介いたします。)
9月16~22日がモビリティウィーク、9月22日はその中心イベントであるカーフリーデーとなっており、各都市ともおおよそこれらの日にちで開催されています。

EMW参加都市CS2

モビリティウィーク(9月16~22日)

市民が持続可能な「車の使い方、賢い交通手段の選択」について広い視野で楽しみながら考えることを期待し、その年のテーマに沿ったキャンペーンを1週間にわたり行います。

カーフリーデー(9月22日)

まちの中心部にカーフリー(自動車の交通規制)エリアを設けます(交通規制を行わない開催都市もあります)。そこで車のない都市空間を体験し、車がなくても都市活動に影響がないことに気付いたり、いつもと違う交通行動をとったり、地球環境、都市文化や都市生活の質等を考えたりするきっかけとしてもらいます。

これらのイベントを通し社会啓発や新しい交通施策を実施する、という点で、歩行者天国や交通規制を伴ったお祭りとは異なります。そして、このEMW&CFDの目的は以下のようにまとめられます。

・大気汚染の問題を意識する
・人や自転車の空間を優先する
・公共交通を推進し強化する
・地域の資産を再認識する

EMW&CFDがめざすもの

EMW&CFDのなりたち

1997年にフランスのラ・ロッシェルで行われた「車のない日」というイベントが発端となり、翌年にはフランスの、3年後にはEUのプロジェクトとなりました。日本では2004年から始められました。
EUで本来使われている名称は「European Mobility Week」です。日本ではラ・ロッシェルで初めた際の名称を残していく意味で、「ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデー」、「モビリティウィーク&カーフリーデー」、「カーフリーデー」等の名称を使用しています。

ヨーロッパと日本でのEMW&CFD、それを取り巻く環境の違い

フランスのパリでは大気汚染が問題となっており、中心市街地への車両規制が行われるほど深刻です。ヨーロッパにおいては、国や地方自治体が大気汚染対策として中心市街地では車ではなく歩行者、自転車や公共交通を優先させる等の政策を進めています。
行政はそのような交通政策の中でEMW&CFDを「車から、人や環境にやさしい交通への転換をしましょう」という市民への啓発に活用しています。そのため参加都市によっては、社会啓発のみならず、新しい交通政策の周知や、お披露目の場とすることも珍しくありません。(例えば、新しい歩行者専用道路や自転車ネットワークの拡張等の完成をEMW&CFDの時期に合わせてお披露目したり、お祝いしたり)また、ヨーロッパの都市・交通計画は、統合的に考えられ、交通においては、基幹公共交通がベースとされています。

欧州

日本では、自動車の排気ガスによる大気汚染はあまり深刻ではなく、ヨーロッパほど問題とされていません。それは日本でもモータリゼーションと共に大気汚染が進んでいた時代に、欧州の様にまちなかでの車の利用を規制するのではなく、自動車の性能を高めるという方向へ向かったということのようです。そのような背景があってか、日本の交通政策はまだ「自動車がいかに早くスムーズに走れるか」がベースに考えられているように思います。これまでに欧州のように、まちなかでの車の利用を規制しようと試みる地方自治体もありましたが、日本ではなかなか上手くいかないようです。

モータリゼーションによる中心市街地の空洞化やスプロール化などの都市構造の変化は止まらず、また人口減少や高齢化が進んでいます。90年代に入ってからは、減少していく税収で郊外まで広くインフラ・公共サービスを施すことは困難との認識から、それらの問題の解決をめざした法改正が行われてきました。そしてその中で、日本でも公共交通の再編成、基幹公共交通をベースとしたコンパクトシティ戦略を進めようとしているところです。
しかし、そのような方向に向かいつつも、まだまだ行政も住民も、道路は車が優先されて通行できるのが当たり前なのだ、という認識から逃れられず、それが色々な障壁になっているように思えます。
例えば、交通渋滞の解消として道路の拡張や延長が必要と言われることがあります。これは自動車の利用環境を向上させ、より多くの自動車が通行するようになるだけで交通渋滞の解消にはなりません。他にも、自転車専用レーンが必要という話になっても、欧州とは違い日本の道路は狭いので整備できない、となってしまうのです。これらは車が優先されているからこその発想ではないでしょうか。
また、昔から「縦割り行政」と言われるように、交通と都市計画が別に検討されたり、交通についても、自転車は◯◯課で、公共交通は△△課のように別々の担当課に分かれていたりします。

日本でも、皆が歩行者・自転車・公共交通・車という順番に優先されるべきだという認識を持ち、実際に基幹公共交通がベースとなった都市・交通計画が進められるのが理想的です。日本におけるEMW&CFDは、そういう方向へと向かう後押しをする役割を担っています。

日本の交通計画

日本のMW&CFD

日本のこうあってほしい姿

2016年のEMW&CFDについて

日本では、以下の11都市で開催予定です。(例年、行政と市民団体、同じ位の割合で主催されています。)
 仙台、さいたま、横浜、逗子、松本、福井、豊橋、京都、大阪、高松、那覇
詳しくは、当団体のブログ、Facebook(以下、リンク)をご参照ください。

横浜でも毎年、NPO法人横浜カーフリーデー実行委員会という市民団体が主催となり横浜カーフリーデーが実施されています。横浜は松本と共に、日本でのカーフリーデー当初より参加しており、今年で13年目になります。今年は9月22日の祝日に、交通規制した日本大通りと横浜公園を会場として開催されます。ぜひ皆さんご来場ください。

歩行者天国や交通規制を伴うお祭りとは異なる目的の「カーフリーデー」です。
車の無い都市空間を体験し、地球温暖化について考えたり、いつも使わない交通手段で会場へ行ってみたり。
「近所の道路が車を気にする必要のない道路だったなら快適そうだ。」
「毎日通るあの道路に自転車専用レーンがあれば、自転車通勤してみたいかも。」
「自動車で出かけているあの場所に、今度はバスを使って行ってみようかな。」
などなど、身近な移動や交通について考えたりしてみませんか?

今年のチラシ

今年のチラシのPDFファイルをダウンロードできます(PDF 340K)

一般社団法人カーフリーデージャパンの紹介

「一般社団法人カーフリーデージャパン」とは、環境負荷が少なく、まちの賑わいを生む「歩行者・自転車・公共交通」優先社会への転換を目指す団体です。今回ご紹介する「ヨーロッパモビリティウィーク&カーフリーデー」の普及やそれに関する諸活動、及び、交通・まちづくりに関する活動や調査研究等を主な業務としています。

リンク

<一般社団法人カーフリーデージャパン>

<NPO法人横浜カーフリーデー実行委員会>

山口千恵 (一般社団法人カーフリーデージャパン)

 

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