ヨコハマ・キラキラ(第3回) スカイビル調剤薬局社長 北井康一さま
横浜の「人」の姿を多くの方々に知ってもらいたい・・・そんな想いからヨコハマNOWを立ち上げました。先人が築いてきた「横浜」、そして今の「横浜」、これからの「横浜」を「人」を通して伝えていきたいと思っています。
9月から新しいコーナー「ヨコハマ・キラキラ」として、私、浅川義治が毎月「人」にスポット当てて書かせていただいています。
これまでにも、沢山の方がヨコハマNOWに登場されています。ヨコハマに住む、ヨコハマで仕事をされている、あるいは、ヨコハマにご縁のある方にお会いしお話を伺いヨコハマについて語っていただきます。
その人に関係する別の方や場所なども、その人を立体化させるために登場していただくこともあると思います。
また、紙面ではなくインターネットですので、動画でもお伝えいたします。
もっとヨコハマをキラキラと!
輝かせるのは、一人ひとりだと信じています。
第3回は、スカイビル調剤薬局 社長 北井康一さまです
前回、ヨコハマNOWにメインで出られたのは、2011年の2月でした。もう5年以上前ですので、その後と最近の活動についてお伺いしました。そして今回は、インタビュアーを音楽仲間の土屋友紀さんにお願いしました。土屋さまには、北井様のご紹介動画もお願いいたしました。場所は、ヴァイオリニストの小笠原伸子さんが主宰する「横浜バロック関内サロン」です。
こんな方です。
北井康一さま
北井さまの音楽仲間でインタビュアーをお願いした 土屋友紀さま
前回は、2011年
インタビュー風景
「音楽家」北井康一さんの最近の活動についてお伺いします。前回ヨコハマNOWに登場したのは、東日本大震災前でした。
そうですね、記録を見ると3.11のちょっと前に取材があったらしいですね。
今回は、それ以降のことを中心にお伺いいたします。北井康一さんのお仕事は、・・・
本業は、横浜駅東口のスカイビルで薬局をやっています。本業の他に頼まれて、他にもいろいろやっています。
神奈川ドイツワイン協会
北井さんをご存知の方は、音楽活動をイメージされる方が多いと思いますが、音楽活動の他にもされてるんですよね? 神奈川ドイツワイン協会という・・・
そうですね。前会長がご高齢だったので副会長だった私が、7年前から後任に指名されて会長をしています。
どういった活動をされているんですか?
ドイツ本国から、ドイツワインの女王を一年おき位に来るので、こちらでご案内をしたり、イベントをしたりします。ドイツワインを、通行人の方に無料で配ったりしてドイツワインのPRをします。その時にご挨拶に伺ったりします。
パーティーとか?
うちは少ないんですが、新年会に始まって、クリスマス会まで、年に4回ですね。季節的な行事をやっています。東京の多いところは、年に12回やってるところもあるんですよ。
毎月のように!
ええ、そうなんです。会費も、神奈川ドイツワイン協会は、安くやってます。
ドイツワインについては、本当にお詳しいんですね。
ボトルに書いてあるドイツ語は、ちょっとあっちに住んでいたこともあって、読むとあんまり難しいことは書いてないんです。産地とか階級とかしか書いてないんです。分からない単語は、辞書を引いて調べたりして分かった気になっちゃうんですけどね(笑)。あと、味が産地によって特色があるじゃないですか、パーティーでは、10種類くらいのワインを解説してくれるので、簡単なメモをしておくと自分の好みにあったものがあると、それをデパートとかワイン屋さんで買って自宅でも飲んでいたこともありますね。だんだん好みが限定されてきて。
では、知らないことがドイツワインで広がっていくという感じで?
おまけにドイツワインということですから、バッハとかベートーベンですとか音楽の大先輩の方々も、ドイツワインを飲んでいたのかなとか思いながら飲むと、やっぱりなんか音楽の好きな人は、プラスαを美味しく感じる。
私も伺ったことがありましたが、パーティーでは、音楽が入りますよね?
ヴァイオリンが入ったり、弦楽四重奏が入ったり、オーケストラを入れてやったこともあるんですよ。前の東京の会長さんが羽振りのいい方で、ニ管編成で30人くらいのオケで組織してやったことがありますよ。
凄いですね?! 北井さんが会長になられてからは?
クリスマスは、力入れてますよ。
12月には!
12月には。
演奏会予定
今後他の演奏会の企画とかは?
今の所、クリスマスしかないんですが、まだはっきりしていませんが来年ムジークフェラインで何かやらないかという話があって、ただ予算面でどうなるかというのがあって、積み上げ中ですね。
ライオンズクラブ
ライオンズクラブの会長を務められているという?
それがあの、ひょんな事で4年くらい前にある人ってそこにいる人なんですけど、誘われて入ったら、右も左も分からないうちに、4年経ったら今度会長やってくれって言われて、何も分からないて言ったら、先輩の人が手伝うからって言われて、昨年の7月にやることになって、その時西田先生が来てくれて、弦楽四重奏が入ってお祝いの演奏をしてくれました。ヴィンテージカルテットという、チェロは、ヴィアンテゴーマンさんで。今年の6月で会長はおりて。肩の荷も降りたかなっていう感じで。
ライオンズクラブのコンサートもクラシックの?
そうですね私が会長をしていた時は、クラシックのコンサートを2回、今度の新しい会長になった人は、別のものをやりたいって、会長さん次第なんでね。僕は、クラシックやってもらいたいなと思いますけどね。その人の好みがありますからね。
私は、地元の大学出身なので後輩たちがライオンズクラブのクラシックの演奏会の企画に出たりして、大変お世話になっておりまして。
東ライオンズクラブのレオクラブっていうのがあって、うちのクラブの隣のクラブらしいんですけど、月に2回くらいやっていますね。
繋がりは、あるんですね。
ひょんな事でね、私も1、2度招かれて行ったことがあります。
今後ともよろしくお願いいたします。
そうですね!
保土ヶ谷コミュニティオーケストラ誕生秘話
いよいよ本題の音楽活動ですが、私は北井さんとは、保土ヶ谷区での帷子小学校の大先輩と後輩という関係でして、北井さんの創設した保土ヶ谷コミュニティオーケストラが、その帷子小学校を活動拠点として、練習をしていたわけですね。その経緯を。
行政から、保土ヶ谷宿400研究クラブという郷土史研究会があって、なぜ400かというと、徳川が、政権を取る前に、勝つつもりで五街道を整備した。その東海道の保土ヶ谷宿で、初代苅部清兵衛っていう人に命じて、宿泊施設とかを作った。1601年に保土ヶ谷宿が出来たんですって、古文書によると。その400年後の2001年に歴史シンポジウムをやろうと本当にやったんですよ。行政からの補助も出て、シンポジウムを。その400クラブの新年会で今年の抱負を一人一人言うコーナーがあって、私は、戸塚には、市民オーケストラがあっていいなあと言う話をしていたら、区役所の人が中に居て、後で区役所の内部で保土ヶ谷のオーケストラを作ると言う人がいるぞと言う話になって、あるといいなって言ったのが、作ってくださいと言う話になって、今なら補助金もこれだけあって、100万円ずつ3年間出て300万円出ました。それは、コントラバスとか、ティンパニー買ったりとか。
楽器も買うことができたんですね!
大型楽器っていうのは、個人で持たないこともあって、プロは違いますけどね。コントラバスとか、ティンパニーは、団で持っていました。あと余ったお金でビオラを買ったりとか。
今じゃ・・・
あと、ピッコロ買ったりとか、運命とかやるとピッコロがいるんですね。
買えたんですね。今じゃなかなかそういう助成金もおりにくいですよね。
バブルが崩壊するかなあという時に、作ったもんでね。
今も それがが続いているということですね。
私は、初代団長ということで10年やって、今は、名誉顧問ということで、後進の人に道を譲っていますけどね。
先月定期演奏会があったんですよね?
そうですね。年に3回やっていますからね。
素晴らしい。そこまでに成長されたのは、すごいですよね。
前回は、ハイドンの101番の時計とか、やっていましたね。
ウォルフィー室内合奏団
今の活動についてお伺いします。
プロのオーケストラのウォルフィー室内合奏団というのを組織して、年に1,2回ですけど日墺文化協会のお祝いとかで紀尾井ホールのガラコンサートですとか、東京駅前のラフォルジュルネコンサートですとか、土屋さんにも来ていただいていますが、やってます。
古賀記念音楽祭
地元横浜では、古賀記念音楽祭をやっていらっしゃいますよね。
古賀先生というのは、音楽家ではないんですけど、明治大学で政治を教えていた先生なんですけど、それ以外にも若手の政治家が月に1回勉強会に来ていました。若手政治家を指導していました。音楽も好きな方で、若い音楽家を何人か紹介してくれて、コンサートを手伝ってくれって言ってそうこうしているうちに古賀先生が亡くなられて、先生の名を冠して古賀記念音楽祭として5年前からしています。
その思いを受けてということですね?
そうです。古賀先生の。昨年は、古賀政男さんの甥っ子の古賀譲次さんに来ていただいて、古賀政男さんの・・・
音楽家でらっしゃるんですか?
そうです。国立音大の作曲科を出て普段は、飲み屋をやってるんですけどね、東京タワーの近くで。そこは面白いですよ、ピアノがあって、山本直純さんとか来るんですよ。「よお」とか言って来て、ピアノの上にヘルメットが置いてあって、「あらよっ!」と言って被って、それでピアノを弾き始めるんですよ。
それは、なぜですか?
意味はないですね(笑)。人を笑わせようというサービス精神で。すごい上手いんですよ。
それは、マイヘルメットなんですか?
いや、なんでヘルメットがあるのかわからないですけど、お店の人が野球やるのかな。
第6回目の古賀記念音楽祭の計画はあるんですか?
そろそろね、年が変わる頃に考えてるんですけどね。今、温めている最中です。
映画「横濱の空の下」
そして、映画の音楽監督の話ですが、公開間近の「横濱の空の下」。
今編集中ですが、曲は2曲作って、「横濱の空の下」と「会いたくて会いたくて」です。土屋さんにも、「横濱の空の下」のジャズ弾き語りバージョンをしていただきましたが。11月26,27日に人形の家の赤い靴劇場で上映しますので、良かったら観に来てください。どういう映画かというと、終戦直後の横浜で、横浜の空の下で若い男女が出会ったんですけど、年上のハル姉ちゃんていう人に斎藤登っていう人が恋をして、しばらく順調に愛を育んでいたんですけど、急に離れ離れになっちゃって、10年経って20年経って30年経って、会いたい会いたいと思ってもなかなか会えないという心の表層が、テーマになっています。
舞台は、横浜ということですね。
横浜以外の千葉県市川市とかも出ていますけどね。
ヨコハマNOWでも監督の泉谷渉さんに、取材して9月号で書かれています。
http://yokohama-now.jp/home/?p=15220
本日は、北井さんの音楽活動を中心にお話を伺いました。どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
最後に土屋友紀さまからの北井康一さん紹介動画と北井康一さまのヨコハマについての動画をご覧ください。
土屋友紀さまの北井康一さまのご紹介
北井康一さま「横浜について」
スカイビル調剤薬局
横浜市西区高島2-19-12スカイビル9F
TEL&FAX 045-453-4193
写真撮影 : KAORU/動画撮影編集 : 浅川義治
筆者紹介
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