永岡鉄平の「若者にフェアなスタートを」（第12回）　2017年も宜しくお願いします

ハマっ子社会起業家「永岡鉄平」の『若者にフェアなスタートを』

2017年も宜しくお願いします

皆様、新年あけましておめでとうございます。

ヨコハマNOWさんで連載を始めさせていただき、気が付けば1年が経過しました。
今年より2年目に入りましたが、今年も引き続き活動を通じて感じたことなどを積極的に発信していきたいと思います。今年もどうぞお付き合いくださいませ。

さて、2017年は、僕にとっても、フェアスタートにとっても、大きな節目の年となります。

2010年の創業から、これまでの期間、神奈川、東京を中心に、児童養護施設をはじめとした、親を頼れない若者達の「はたらく」を応援してきたフェアスタート。
2017年は、ついに、支援対象エリアを関東全域に拡大する動きに着手します。

児童養護施設等の若者達が、精度の高い社会参画が出来るようになるために何が大切か。
様々ありますが、これまで十分に無く、ただ、それがあることで若者達の社会参画の精度が高まっていると感じているモノ。

それは「児童養護施設等と企業とのつながり」です。

フェアスタートは2017年より、関東全域において、児童養護施設等と地元の人材育成に想いのある優良企業とのコーディネートに力を入れてまいります。

地域の施設と企業が顔の見える関係でつながることで、自然と会社見学や就労体験といった地域密着型のキャリア教育の機会が施設の若者達に届き、若者達がそれを糧に成長し、自身の適職探索にも活かしてくれる。これをまずは関東で実現し、仕組み化し、ゆくゆくは全国にインフラとして整えていきたいと考えています。

2017年は、その第一歩の年となります。

実は、このプロジェクトを推進するにあたり、内閣府の「子供の未来応援基金」より助成金をいただくことができました。

子ども達が、いつの時代に、どんな環境でうまれたとしても、それに依存することなく、自身の努力によっていくらでも道が切り開ける。

こんな日本社会がきちんと実現するよう、今年も努めてまいりたいと思います。

なお、フェアスタートが年に2回程度発行している「エール」という会報誌の次号（2017春発行予定）にカレーのココイチ創業者で、児童養護施設もご経験された宗次德二氏のインタビュー記事が掲載されます。

勿論、児童養護施設出身で社会人2年目としてバリバリ働いている若者のインタビューも掲載されますが、宗次氏の記事内容も大変楽しみです。

冊子エールは一般販売はしておらず、NPO法人フェアスタートサポートの賛助会員になってくださった方に毎号お届けをしています。
エールにご興味をお持ちの方は、是非賛助会員にご入会下さい。

http://fair-start.co.jp/sanjo/

2017年のフェアスタートにどうぞご期待ください！

宗次德二氏と、フェアスタートスタッフ一同

永岡鉄平

永岡鉄平プロフィール

株式会社フェアスタート　代表取締役
NPO法人フェアスタートサポート　代表理事
ホームページ：http://fair-start.co.jp/

経歴

2004年に明治学院大学経済学部を卒業後、リクルートグループに入社し、求人広告の法人営業に2年間従事。その後、当時の顧客に誘いを受け、大学院生の就職問題を解決することを目的とした就職支援会社の設立に参画。幹部として、フリーペーパーの発行や求人ポータルサイトの制作といった新規事業を立ち上げながら、法人営業、登録者へのキャリアカウンセリング、広報、採用担当と幅広い業務を兼任しながら約3年間会社の発展に貢献。
約5年間のサラリーマン生活の中で、働くことから遠ざかろうとする若者の増加、若者が採用できずに苦しむ中小企業の増加を感じ、若者と雇用の世界で根深い社会課題を認識。この課題に起業という形で対峙したいと決意しサラリーマンに終止符を打つ。様々な教育事例、子育て環境、貧困問題などを勉強していくうちに、社会的養護の子ども達・若者達の存在を知る。親からの支援が見込めない中、逆にだからこそ同世代よりは働くことに真剣に向き合い、高校卒業後18歳という若さで社会に挑戦するものの、多くがワーキングプアとなる彼等・彼女等の現実を知り、人材業界で培った経験を活かし、彼等・彼女等の就労支援を決心する。起業準備期間を経て、株式会社フェアスタートを2011年8月に起業。2013年1月には、NPO法人フェアスタートサポートも設立。

受賞歴

• 2010年9月　第1回社会起業プランコンテスト（内閣府地域社会雇用創造事業）最優秀賞受賞
• 2014年2月 キララ賞受賞（かながわ若者活き活き大賞）

その他役職員

• 横浜YMCA常議員
• 明治学院大学同窓会評議員