楽しい文字の世界(第3回) 「心」の移り変わり
第3回 「心」の移り変わり
漢字が生まれたのは今から3500年ほど前、亀の甲羅や獣の骨に刻みつけたものが起源です。一つの漢字のルーツをたどり、じっくり眺めていると3500年前の人がそれほど遠く感じられず、隣で意思疎通できるような気さえします。
今日はその漢字の中の1つ「心」を取り上げたいと思います。諸説ありますが「心」の元字(もとじ)は一般的には心臓を表していると言われています。その形をみると、右心房・左心房・右心室・左心室が分かり、既に心臓の形が詳しくわかっていたのだろうと想像できます。その「心」が時を経て今の「心」になり、他に3つの部首になりました。
1つ目はこころ(心)
応 志 忠 忘 思…
2つ目はりっしんべん( 忄)
忙 快 怖 性 情…
3つ目はしたごころ( 㣺)
恭 慕…
そのため、私が漢字の辞書としてよく使う「五體字類」(文字の五體…楷書・行書・草書・隷書-篆書が掲載)を画数で引く場合、心と㣺と同様忄も「心部」の4画に出てきます。りっしんべんは3画では出てこないのです。余談になりますが、同様にさんずいも元字が水なので4画になります。
五體字類で文字の変遷を眺めていると、まるで人間の家系図をみているようです。ルーツが分かるのです。詳しくはまた別の機会にお話ししたいと思います。
筆者紹介
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