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『音楽・アートで笑顔を 大好きな横浜から日本へ♪ 世界へ♪♪』 認定NPO法人あっちこっち 代表 厚地美香子さん

by staff on 2017/2/10, 金曜日

『音楽・アートで笑顔を』をキャッチフレーズにして認定NPO法人あっちこっち代表の厚地美香子さんが人と地域を繋ぐ活動を行っています。クラシック音楽に関わる若手の演奏家を育て、敷居が高いと思われるクラシック音楽を中心に、もっと身近に、子ども達からお年寄りまで気軽に楽しめるものにしたいという願いは『カフェ・コンサート』になって、震災の年から今日まで続いています。今回は厚地さんにお話を伺いました。

認定NPO法人あっちこっち代表の厚地美香子さん
認定NPO法人あっちこっち
代表 厚地美香子さん
 
お名前 厚地 美香子(あつち みかこ)
お生まれ 1967年5月
お住まい 横浜市中区西竹之丸
ご家族 夫、子供2人(長男、長女)

 

音楽との出会い

私が3歳の時、福島県で放送ピアニスト(※1)をしていた叔母のコンサートに行き「私もピアノを弾きたい」と両親に言ったそうです。私は覚えていないのですが(笑)。
そして、ピアノを買ってもらった5歳。ピアノが輝いて見え、嬉しかったのを覚えています。

厚木高校は普通進学校でしたが、美術の先生が東京藝術大学の油絵科の先生で、芸術に理解のある方でした。
音楽大学を進路に希望した時は両親の反対がありましたが、この先生が両親を説得して下さったおかげで武蔵野音楽大学に進むことができました。進路が決まったのが遅かったので猛勉強しました。 浪人を覚悟での受験でしたが、運よく現役合格し音大生活を送ることができました。

アンサンブルが好き

中学生時代、楽しかった吹奏楽部で、私はホルンを吹いていました。ここでの経験は、それぞれの楽器が息を合わせて一つの音楽を創り上げていくといったものでした。中学生選抜で各校の代表が集まり、ベートーヴェンの『運命』を演奏したことがありました。この時の達成感は忘れることができません。
 皆が集まり協力し合い、音を合わせて楽しむことが好きだったので、音大に入って驚いたのは、室内楽のカリキュラムがなくソロ・アーティストになるための勉強が主であるということでした。

クラシック音楽が好きで、高校生の頃からNHK交響楽団や海外アーティストが来日するとコンサートに行きましたが、音大の同級生は余暇にまでクラシック音楽を楽しもうとする方が少なく、私のイメージする音大とちょっと違いました。そんな環境から、若い音楽家を応援することが出来たら良いなと、学生ながらも漠然と思うようになりました。

大手音楽事務所時代

音大時代は「厳しい」と言われた教授の門下生としてピアノの練習に励みました。室内楽を勉強したい気持ちがあり「ドイツに留学」したいと考えましたが、家族の反対があり「就職」することになりました。留学することを考えていたので就活に入ったのは卒業後、もっぱら「新聞の求人欄」を見ての応募でした。
 幸運にも、夏には大手音楽マネジメント会社に就職することができました。最初はチケットセンターの仕事から、営業職へ・・・チケットを売り込むために商社や大手企業に行きました。イベントの企画が出されればスポンサーを獲得するために経済界のトップの方々とお話をしなければなりません。経済界のトップの方々とお話をさせていただくことは、20代の私にとって、とても勉強になりましたし、有難いことに皆様から可愛がって頂きました。

仕事と子育て

26歳で結婚、その頃は結婚したら退職がごく普通な時代でしたが、仕事も続けました。
会社からは「結婚はともかく、仕事をしながらの育児は難しいでしょう」と言われていましたが、31歳で男の子を出産しました。ちょうど仕事も軌道に乗り、楽しくなった時でした。夫は「共働き」に理解があり、会社を辞めることなく、子育てと仕事が両立できるように計らってくれました。

育休が明けて、職場復帰しても、コンサートやアーティストの手配、スケジュール管理に追われ、独身時代よりも忙しい毎日を送りました。
36歳で女の子を出産しましたが、第一子同様に育休を取り職場復帰しました。さらに地方公演のセッティングや営業に出張することも増え、英語が苦手なのに海外でアーティストと出演交渉も行いました。出張の時は息子を夫が、娘は実家に頼んで行きました。
仕事を続ける中で、音大生の頃からの漠然とした夢は、いつしか将来若手演奏家を応援する会社をつくりたいという思いに変わりました。『あっちこっち』というネーミングは、名前にひっかけて、元同僚たちが考えてくれました。厚地の「あっち」に「こっち」ですね(笑)。

2010年、長男が小学六年生、長女が一年生の時にとうとう20年勤めた会社を退職しました。
仕事は面白いし、今まで培ってきたアーティストとの繋がりを失ってしまうことに抵抗はありましたが、家庭のこと、幼い頃とは違った精神的な関わりがさらに必要となってくる時期。子ども達の将来を思って決断しました。

被災地でのボランティアから認定NPO法人あっちこっちへ

退職後も長年培ってきた経験のおかげで、神奈川県や横浜市の芸術財団から業務委託を受けるようになり、芸術イベントの運営などに参加しました。そういった仕事をしながら『起業スクール』に通い、夢であった『あっちこっち』という会社を現実にしていこうと勉強していました。

2011年3月、あの東日本大震災が発生しました。ボランティアをした経験がなく、何をしたら良いのか分かりませんでした。当時、全国的にも芸術活動は自粛ムードでした。そんな時、知人から「音楽は人の心を癒す力があるから、被災地にはあなたができることがたくさんあるわよ!」と言われて、被災地に行くことに決めました。8月のことです。
『クラシック音楽』を敷居が高いと感じる方に音楽を押し付けてはいけないと思い、手作りケーキを持って行くことにしました。音楽は人を癒しますが、カフェを併設する事でコーヒーの香りやケーキが、人の心をさらに温かくし癒してくれると思ったからです。ケーキとコーヒーを車に積み込み、大学時代の友人と一緒に被災地を目指しました。演奏家にはだれもが知っている耳慣れた曲を弾いてくださいとお願いしました。

事前に、週末に車で行って帰って来られる場所をグーグルマップで選んだら仙台や松島近辺がヒットしました。宮城県七ヶ浜町のボランティアセンターに問い合わせ、そこで『カフェ・コンサート』を開きました。
嬉しかったのは「クラシック音楽は初めてだけど、美しい調べに心が動いた」「震災以来、泣く事が出来なかったけれど、音楽を聴いて涙が止まらなかった」など、私たちの活動を受け入れてもらえたことです。

2011年8月初めて七ヶ浜町を訪ねた時

ヴァイオリン演奏体験

2014年6月七ヶ浜町内仮設住宅集会所でのコンサートを終えて集合写真

いろいろな支援や協力、助成金などがあったことで『カフェ・コンサート』は毎月かかさず5年以上100回を超える開催ができました。震災から6年目に入り現在は、助成事業などの支援が少なくなっています。アーティストへの謝礼、宿泊代、高速料金、ガソリン代・・と経費の全額負担は私たちに大きく、毎月の開催は難しくなりましたが『カフェ・コンサート』は数カ月に一度の割合で続けています。また横浜の地元、竹之丸地区センターで開催している「被災地にお菓子を届ける会」のボランティアの皆さんがカフェのためのケーキを焼いてくれます。沢山の方に支えられて今も続けられることに感謝しています。

お菓子作りボランティアの皆さん

2014年12月七ヶ浜カフェコンサートでのお菓子

2014年12月七ヶ浜町のスタッフたちとカフェの様子

被災地でのボランティアの経験はNPO法人の立ち上げのきっかけとなりました。 株式会社でなくNPO法人にしたのは利益よりも人の心のケアを目指したいと思ったからです。

『音楽・アートで笑顔を! 芸術をもっと身近に楽しく♪ 元気な社会を一緒につくりませんか。』

地域に寄り添った本格クラシック音楽による絆カフェ・コンサート

被災地に音楽を届ける活動

2014年9月七ヶ浜町内仮設住宅集会所でのコンサートを終えて集合写真

遊びながら芸術体験できる親子のためのわくわくワークショップ

2016年12月こどものためのわくわくワークショップの様子

2016年12月こどものためのわくわくワークショップを終えてアーティスト&スタッフとの集合写真

芸術を通した国際交流事業

認定NPO法人「あっちこっち」には以上の4つの柱があります。そして若手のクラシック・アーティストの育成支援事業も行っております。

コンサート、イベントでは、曲を紹介したり、聴衆との交流など「話す力」も必要です。選曲も演奏したい曲とお客様が聴きたい曲とのバランスが大事で、それは演奏活動の体験から学ぶことができますが、演奏会の回数が少ない若手音楽家には経験者からのアドバイスが大切になってきます。 音大では、ソロ・アーティストとしてのテクニックは学べても、そういった雑多諸々のことについては教えてもらえません。
また、いろいろな分野の芸術家とコラボレーションすることで、自身の芸術に深みが増し、新たな人脈が広がり、将来に繋がると思います。

『あっちこっち』は「若手アーティストが芸術の良さを人々に直接伝えられる場」であり、「若手アーティストが自らの才能を社会に役立てる場」であることを心がけています。
若手アーティスト・オーディションは毎月開催しており、一緒に活動してくださる方を随時募集しています。

わたしにとっての横浜

宮城県の七ヶ浜町を歩いていると「クラシック音楽の方でしょ?!」「あっちこっちさんね?!」 「カフェ・コンサートの方ですか?」と声が掛かります。ところが横浜では、住いの近くを歩いていても『誰も私たちを知らない』ことにはっとしました。横浜に住みながら、七ヶ浜町の方々が、私たちの活動を知っていることにあらためて愕然としました。そして、もっと積極的に地元と関わろうと思うようになりました。

2012年に横浜中区で若手アーティストと「子どものためのアート・音楽・ダンスをいっぺんに楽しむわくわくワークショップ」シリーズをスタートしました。毎年テーマを変え開催しています。2014年は介護施設での「カフェ・コンサート」がビジネス・モデルとして横浜市経済局によるヨコハマ・ウーマン・ビジネスフェスタに紹介されました。

2015年9月横浜新市庁舎文化活用についてプレゼン

2015年には横浜国際教育音楽祭MMCJの制作を担当。また横浜市芸術文化教育プラットフォーム・学校プログラムコーディネーターに指定を頂き、さらに第9回かながわ子ども・子育て支援大賞特別賞を受賞する栄誉をいただきました。

2016年11月横浜市芸術教育プラットフォーム 小学校での授業を若手アーティストと共に

昨年2016年には念願の寄付税制優遇の対象になる認定NPO法人に指定されました。まだまだこれからの私たちですが、横浜からいろんな事を発信する活動をしていきたいです。

認定NPO法人認定式に副理事長の竹林昌代氏と@横浜市民局

わたしにとっての横浜は『音楽・アートで笑顔を 大好きな横浜から日本へ♪ 世界へ♪♪』です。

わたしにとっての横浜

注釈
注1:放送ピアニストとはテレビやラジオが生放送のみの時代、放送内容にあわせて生演奏でBGMを担当したピアノのスペシャリスト。

(インタビュー:渡邊桃伯子/文:高野慈子)

 

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