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横浜スケッチ(第24回) 春をバトンタッチ 梅、菜の花、桜

by staff on 2017/4/10, 月曜日

ペンネーム 成見 淳

先月、2017年3月1日。ヨコハマNOWの「和歌うた」でおなじみの早苗ネネさんの小倉百人一首達成記念コンサートにご招待いただき、コンサート前に大倉山梅林を散策した。

目的は梅林のスケッチポイント探し。大倉山記念館は昨年2月に描いていたが、梅の花は苦手で梅林はずっと敬遠していた。

「大倉山記念館」2016年2月 水彩F4
右手の女性は通りがかりの人だが、描き込むにつれ家内に似て来た。
右手に持っているのはスーパーのレジ袋かな? 地元の人だろう。

大倉山は自宅から徒歩とバスで40分ほどの所にある。初めて大倉山に行ったのは中学校3年の3月。担任の先生と生徒何人かと一緒に卒業記念として行ったように記憶している。(実際はもっと前に誰かに連れて行ってもらったことがあるかもしれないが思い出せない。)生麦中学校から三ツ池公園、二つ池を経て徒歩で出かけた。歩くには結構な距離だが楽しかった。当初は三ッ池公園までの予定だったが先生の提案で足を伸ばしたように思う。みんな別れを惜しんでいたのだろう。

当時の大倉山は遊歩道が整備されてなく、自然そのままの山道だった。斜面に腰を降ろして良くしゃべったなあ。

昨年は新横浜から歩いた。梅まつりの最中でテントの下で甘酒を飲んだ。とても暑い日だったが、今年は曇りで肌寒く、コンサートが終わって外に出ると雨が降っていた。

昔社内報を担当していた時の後書きに「梅の花自体はとても地味な花で目立たないが、他に花が咲いていないこの時期に咲くので存在感を示している。」と書いたことを思い出しながら歩いて行くと、遠くにそびえたつ大きなメタセコイアを見つけた。それを見に行こうと梅林内を歩くうちに桜よりやや濃いピンク色をした枝垂れ梅を見つけた。梅林へは今まで数回来たことがあるがここまで来たのは初めてで、枝垂れ梅、あずまや、池、背景としてのメタセコイアの組み合わせが気に入ってスケッチポイントにした。

「枝垂れ梅(大倉山梅林)」(横浜市港北区)
2017年3月 水彩F4

 

先月、Facebookを見ていたらこんな写真が飛び込んで来た。

瀬戸靖彦さん撮影、2017年3月19日アップ。掲載は瀬戸さんのご了解をいただきました。

菜の花と京急電車は昨年3月、家内と三浦海岸駅からから歩いて河津桜を見に行った時に、絵にはしていたが1年前のことなので当然ながら今より技量は低い。先生から「桜を描いたのか、電車を描いたのか、菜の花を描いたのか?」と聞かれたように、タイトルに困った絵だった。なおかつ影の遠近を色の濃さで表現していなかった。

2016年3月 水彩F4

この時昼食に寄ったのが駅前の坂を少し上った右側のアリスというスナックで季節限定の特別ランチを頂いた。今年も行くつもりでいたがあちこちたくさん描きたい所があって行きそびれてしまった。味は勿論、品数が多く、デザートに和菓子まで付いていた。

そんなことを思い出しながら写真を見ていると『それにしても、土手の感じがどこか見たことがあるようだな?』と気になり、コメントをさせていただき場所を教えてもらうと、やっぱり鶴見川の鉄橋で、光の当たり具合から予想通り橋の南側だった。

写真がアップされた翌日、早速川崎のパスポートセンターの帰りに行って見た。平楽というパチンコ店裏の川沿いで、この写真に出合わなければ絶対に気が付かないポイントだった。

ちょうど6年前の東北大地震の時に勤めていたNPO法人の事務所から5分ほどの距離だというのに。

生憎曇りで寒い日だったが、絵は青空にした。『赤い電車、黄色い菜の花。これに青空となれば光の三原色が揃うなあ。』という単純な理由で。

「鶴見川鉄橋」2017年3月

左の木は桜だが、10日か半月ほど早いので今回は脇役に回ってもらった。

枝の先に小さな芽を描いたのだが・・・。分からないだろうなあ。

この絵を描くにあたって瀬戸さんと何回かFacebookでコメントのやり取りと菜の花の別の写真のアップがあり、「どうせ絵だから、菜の花と桜の花を一緒に咲かせてしまおう。」と盛り上がり、さらに何回かのやりとりを経て「春をバトンタッチ」(取材地:箱根駅伝花の2区鶴見中継所付近)というタイトルであらためて描くことになった。タイトルが先に決まる絵も珍しいが、イメージは出来上がっている。(イメージだけは。)

もし6月の個展に間に合うように仕上がったら、瀬戸さんの写真とのコラボで展示したい。いや、予想以上の(つまり現在の実力以上の)出来栄えだったら、8月の懸賞付きの応募展に出してみたい。

 

忍野の桜

横浜スケッチ2月号(第22回)「終活の始まり」 に書いたように、昨年12月に亡くなった高校のクラスメートの葬儀に参列した仲間で忍野八海に一泊旅行をすることになっている。

多分良い天気で富士山と桜のコラボレーションが見られるとは思うが、何せ山の天気は分からない。そこで昨年描きかけて挫折した絵を再現してみた。2年間の間に通忍野に通うこと6、7回でやっと見ることの出来た景色を、雨天の場合には仲間と部屋で見るために。

「忍野の春」2017年3月

 

2017年3月、家族で千葉県にドライブし白間津のお花畑を眺め、仁右衛門島で船頭さんに再々会し絵をお渡しし、鴨川の会員制施設に宿泊。長女と孫が電車で後から安房鴨川駅に着き、偶然停車していた鴨川グランドホテルのバスに便乗させてもらった。宿泊客でもないのに乗せてもらっただけでなく、親切にも向かいの鴨川グランドタワーまで送っていただいたが、これも俳人真砂女のご縁だろうか。

翌朝、私は一人で鴨川グランドホテル地下の真砂女ミュージアムを再訪問した。来るたびに新しい発見と静かな感動が湧いてくる。

鴨川グランドホテルの前身である旅館「吉田屋」は真砂女の生家である。(「横浜スケッチ」2017年1月号参照)

 

お知らせ(詳細は私のホームページ http://home.netyou.jp/kk/ohsawa/

  1. 1 5月3日~9日まで、JR鶴見駅東口のサルビアホール・ギャラリーで「鶴見高校OB美術展」に2点出品します。
  2. 2 6月8日~13日まで、山手234番館にて初個展、30点、ヨコハマNOW後援。

 

2月号の記事「ヨコハマストーリーを語る会(第1回)」をご覧になった公益財団法人横浜市緑の協会の方より、斉藤秋造様を通じてこの絵の「山手通信」への掲載依頼がありました。

山手通信及び個展の案内DMは各西洋館に置かれています。

本人は生前葬のつもりで、生きているうちにたくさんの方にお会いしたいと思っています。会場で見かけたら気軽にお声を掛けて下さい。

筆者紹介

Jun Ohsawa 大澤 淳さん  
お名前 Jun Ohsawa 大澤 淳
E-mail j-narumi@ug.netyou.jp
URL http://home.netyou.jp/kk/ohsawa/
成年月日 1967年1月15日成人式。おひつじ座。いわゆる団塊の世代。誕生日はもっと前。
年齢 その年の西暦 - 1947(3月25日以降)
生息地 横浜市鶴見区に70年弱在住。いわゆる浜っ子。
血液型 いわゆる典型的なAB型
性格 内気、控えめ(だが信念は曲げない)、人前に出るのを極度に嫌う・・・だったが、 最近は少しずつ変わって来た。これもネット化のおかげかな。
割りと簡単に物事をはじめてしまう。(衝動的、意思決定が速い、好奇心が強い)。
忘れやすい。(最近特に)
趣味 ◎絵画:(主に水彩画)初めは油彩だったが10年近く休止していた。ヨコハマNOWのお陰で、2015年より主に水彩画を中心に絵画を再開した。
◎文章を書くこと(エッセイ、旅行記など)。
◎放浪の旅:国外国内を問わず、スケッチポイントを求めて心の洗濯に。(すぐに汚れやすいので。)
〇ゴルフ:1979年にホールインワンをしたことも。42年間通った神奈川県津久井湖ゴルフ倶楽部を2016年12月に退会。ハンディキャップは全盛期13だったが。
〇2015年急に作曲を始めたが半年もたたずに現在休止状態。
●フォルクローレ(アンデス音楽):ケーナ、サンポーニャ等も演奏したが、今はたまに聴くだけ。フォルクローレ(アンデス音楽、ケーナ、サンポーニャ演奏・・・だったが、今は極たまに聴くだけ。

 

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ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
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横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。
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