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2017年5月 三ツ池だより 「にんげんをかえせ」

by staff on 2017/5/10, 水曜日
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おだやかにうぐいすの声池の端に
横須賀詢
七十路のなれた桜の路を行く
横須賀詢
山の端の水面に呼応の桜かな
横須賀詢

県立三ッ池公園を歩いていく。昔は我家の庭の延長のようにおもっていた。その場や土地を息子たちに渡して近くのマンションに住んでいる。マンションを出て、木々のトンネルを抜けると池に出逢う。桜があちこちで咲いている。

家に戻ってみると、机の上に一枚の紙がおちていた。

「にんげんをかえせ」  峠三吉
 
ちちをかえせ ははをかえせ
としよりをかえせ
こどもをかえせ
    わたしをかえせ わたしにつながる
    にんげんをかえせ
にんげんの にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ

これは、広島の原爆詩人の峠三吉さんが、昭和二十六年、「原爆詩集」のなかで発表された有名な詩です。

戦後70年になる。今大きな選択がせまられている。
三ッ池公園の桜も戦後の県立公園の指定があり、公園整備のなかで植えられたものだった。サツマイモの苗植えや手入れ、収穫の時に公園の横の畑で、父母の手伝いをしてきた。その時はまだ桜は大きくなかった。

よくここまで復興を果たしてきた。だからこそ、今世界中が原爆の危機のなかで、為すべきことが問われている。原爆が抑止力になるのか、暴走するのか!本当に心配な時を迎えている。

「流れゆく時を」  横須賀詢
 
人と話す
  人は喜ぶ
日は登り
  日は流れゆく
 
今という時は今
  そう 人は踊る
日々のなかで
  今日を楽しみ踊る
 
それがいいとか悪いとか
  いうのではない
日はのぼり
  日は流れゆ
 
今という時は今
  考えておかないといけない
日々のなかで
  今日を考え明日を考える

明日を考えていくのだが、希望を失ってはいけない。希望はなにかなのではなく、誰にでも生きていく権利がある。共有していくのだ。
原爆を体験させられた日本が叫ばなければいけない。
叫ぶんだ!
さけぶんだ!
戦争を終わらせるために原爆を使って成らない。日本が叫ぶんだ!
人類が滅ぶ道を歩んではならない!
人間は考え、改善し、可能性が少なくても共存の道を歩まなければいけないのだ。

 

Photos

(画像をクリックすると拡大写真が表示されます)

     
     

(文・写真:横須賀 健治)

 

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