楽しい文字の世界(第5回) 動きのある行書へ
第5回 動きのある行書へ
先日、全国学力学習状況調査が行われました。
これは全国の小学6年生と中学3年生全員を対象として実施されるテストで、2007年より毎年4月に行われています。
その中で、わたしが毎年注目しているのが中学3年の国語のテストです。
先日行われたばかりの問題の一部がこちらです。
さあ、みなさんもチャレンジしてみてください。
漢字には楷書・行書・草書・隷書・篆書(てんしょ)の5体がありますが、そのうちの楷書と行書の2体を中学までに学びます。一点一画がきちんとしている標準的な書体の楷書に比べ、行書は点画が連続してできた書体で早書きに適している書体です。
宋の時代の蘇東坡が、「真(楷書)は人の立つが如く、行(行書)は人の行くが如く、草(草書)は人の走るが如し。」と言っています。楷書を人が立っている様子に例えるなら、行書は人が歩いている様子に例えられ、少し動きが出てくるということです。
「理想」で楷書と行書を書いてみました。
行書になると、点画が丸みを帯びたり、連続したり、省略されたり、筆順が変化したりします。それら全てが楷書に比べて早く書くための特徴なのです。
さてテストの答えですが、6-1は4、6-2は3になりましたでしょうか。
筆者紹介
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ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。 |
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横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。 |
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