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楽しい文字の世界(第9回) 新春書道パフォーマンスのお題

by staff on 2018/1/10, 水曜日

第9回 新春書道パフォーマンスのお題

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

書家として、年末年始は1年で最も多忙な時期です。「忙しい」という言葉は余り好きではないので、極力使わないようにしていますが、この時期はつい出そうになってしまいます。
書道教室の子どもたちの書き初め、春の展覧会やコンクールの準備、そしてお正月の書道パフォーマンス。表札を新しくするためのご依頼もあります。

今年の新春書道パフォーマンスは、元日に4年目となった東京スカイツリーJ:COM Wonder Studio、2日にそごう横浜店、3日にマークイズみなとみらい、6日に浦和コルソを回りました。

そのうち横浜の2点の文字をご紹介いたします。
そごう横浜店では、事前に「2018年横浜の街への期待を漢字1文字で大募集」しました。
5位「進」、4位「優」、3位「夢」、2位「翔」。そして第1位を4メートルの紙に書道パフォーマンスにて発表しました。

そごう 2位から5位

そごう 1位の「輝」

そごう 1位を揮毫

大勢の方の投票で選ぶことは、直前まで文字が分からないドキドキ感がありますが、みなさんとの一体感も感じ、非常に楽しい企画でした。
「輝」は四方に光が広がって行く意味を持っています。

マークイズみなとみらいで揮毫した「躍」は旁は雉(きじ)が尾羽を高く揚げる様子。それに偏の足を加えて地面に強く踏ん張り、その反動で高く飛び上がることを表します。

マークイズみなとみらいでの新春書道パフォーマンス

マークイズみなとみらいで揮毫した「躍」

皆様にとりまして、光り輝き、躍動の1年になりますように。

筆者紹介

 
書家名 粟津 紅花 KOUKA AWAZU
本 名 粟津 絵里 ERI AWAZU
略 歴 愛知県生まれ。 横浜市在住。
3歳から筆を持ち、書を学ぶ。
銀行勤務を経て紅花書道塾を主宰して25年。
現在8か所の教室で門下生を指導。
また古典書道の作品制作に加え、店舗ロゴ、商品ロゴ、ポスター等のデザイン書道を手掛ける。
書道パフォーマンス、障害をお持ちの方への書のボランティア指導、セミナー講師などにも力を入れるなど、国内外で幅広く活動中。
読売書法会会員。
謙慎書道会会員。
横浜書人会審査員。
日本デザイン書道作家協会正会員。
カルチャーセンター講師。
著 作 法華経書写書き込み練習帳―釈尊の究極の教え
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