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絵本から笑本へ(第25回) 絵本作家がゆく。~神奈川区 かなーちえ~

by staff on 2018/5/10, 木曜日

さぁ、『絵本から笑本へ』今回から連載第三期の始まりです。

第一期では…「絵本作家の決意。」
第二期では…「絵本のある場所。」
そんな事について、たくさんおしゃべりしてきました。

そして第三期では…「絵本作家がゆく。」
横浜市内の18区の「子育て支援拠点」を、
今回から18カ月かけて連載していきます。

横浜市で「子育て広場」という場所が出来て約10年。

ぼく自身は絵本作家として、また子育て中の親として、
とても関わりの深い場所です。

しかし実際、絵本作家として多くのお母さん達やお父さん達とも
関わっていく中で、「子育て広場」という場所が、
まだまだ知られていないと感じる事も多い。

だったら、ぼくが絵本作家として「子育て広場」を伝えていこうと考えました。
広い意味で「子育て広場」ととらえると数多くあるので、
先にも言いましたが横浜市内18区の「子育て支援拠点」を中心に、
つどいの広場やその区の特徴なんかも織りまぜて、おしゃべりしていこうかなと。

まぁ、あくまでも絵本作家のコラムなので、
住所とか最寄り駅とかシステムとか、そこら辺の詳しい事は説明しません。
そこら辺の事は調べればすぐ出てきますしね。

という訳で、初回は神奈川区。

神奈川区の地域子育て支援拠点は「かなーちえ」です。

「読絵ん会(どくえんかい)」というイベント名をかかげ、
初めて開催させてもらったのが何を隠そう「かなーちえ」。
絵本作家として活動した当初から、常に応援してくれている
ありがたい場所でもあります。

そして、かなーちえの館長をはじめスタッフの皆さんは、ぼくの理解者。
ぼくがやりたい事は基本、全面肯定してくれます(笑)
まぁ、ぼくに限らずみんなに優しいスタッフさんばかりですが。

それだけ、人と人との繋がりを大切にしている場所。
お母さんお父さん達だけじゃなく、地域のご年配の方々、若い学生さん、
様々な年代の方々が、色々なグループをつくっていたりもします。
ぼく自身もこの「かなーちえ」で、たくさんの人と繋がってきました。

ここをキッカケに、ぼく自身が子育て広場をプロデュースする事になったり。
ママさんコーラスグループと一緒にミュージカルをやってみたり。
そうそう、この連載をしている「ヨコハマNOW」の編集長と出会ったのも、
ここでのご縁が始まりでした。

子育て広場として、赤ちゃんや子ども達が心置きなく遊べるのはモチロンですが、
お母さん達をはじめとしたその周りの人達にも意味のある、
地域の集いの場所になっています。

ここ「かなーちえ」は東部療育センタービルの中にあります。

そして、隣のビルには保育園もあります。

かなーちえ、療育センター、保育園。
この3館には、ぼくを始めうちの家族は揃ってお世話になっています。

ある時、
「同じ様に子ども達を受け入れている施設なのに、コラボとかしないんすか?」
と聞いたところ。
「コラボしたいんだけどね、なかなか…」

ふーん。

子育て広場は未就学児やお母さんが対象。
療育センターは障害をもっている子ども達。
保育園は親が働いている子ども達。
同じ様でマッタク違う目的の施設。
そりゃ簡単にコラボって言ったって難しいよね。

でも、それから色々と話を聞いていくと…
かなーちえも、療育センターも、ワーカーさんも、保育園の園長も、先生達も、
一緒に何か出来たらと考えている人達ばかりでした。
だったら、今度はぼくがその3館を繋げようと。
それが出来るのは、絵本作家 保科琢音しかいないだろう! と。

そして、一昨年の夏にイベントを企画しました。
会場は、月曜日で子育て広場はお休みの「かなーちえ」。
そこへ、保育園から園児達をご招待して、
障害をもつ子ども達とそのご家族にも参加してもらいました。

差別や区別もなく、子ども達は本当に心から楽しんで、たくさん笑ってくれていました。

ぼくは昔から、世代も年代も立場も越えて全員を笑わせたいと考えて生きているので、
これは絵本作家 保科琢音としても、物凄い意味のある、そして物凄い決意をして
開催をしたイベントでした。

人と人を繋げる事の大切さを。
人と人を繋げる事の凄さを。
人と人が繋がる事の楽しさを感じに。
「かなーちえ」へ遊びにいってみてください。

『絵本から笑本へ』
また、次回。

神奈川区

<今回訪問した施設のご紹介>

神奈川区地域子育て支援拠点 かなーちえ
HP: http://home.netyou.jp/77/kanachie/

(文・イラスト:保科琢音

筆者紹介

絵本作家。紙芝居作家。
公立図書館に10年勤める。
2013年 絵本「あっかんべー」出版。
絵本や紙芝居の創作だけでなく「読絵ん会」という名の読み笑わせ口演を精力的に行っている。
口演場所は計500ヵ所以上。
2017年 ベトナムホーチミンの幼稚園にて口演。
横浜市神奈川区にて開放している、赤ちゃんとお母さんが集える広場「おかげさま亭」プロデューサー。
 
また、絵書家筆之輔(えかきやふでのすけ)の芸名で落語家としても活動。
神奈川県を中心に落語会や落語イベントを開催。
横浜市内の小学校にて落語の授業を数多く担当。
2017年3月小学生60名が出演した「大黒寄席」プロデュース開催。
父親と子ども達による演芸クラブ「背中の集い」企画代表。
毎月定例の落語会として横浜市保土ヶ谷区の「しばた。寄席」。

ヨコハマNOW取材記事
「僕にとっての横浜は「未来へ笑がおをつなぐ街」。絵本作家の保科琢音さん」
http://yokohama-now.jp/home/?p=13904

『読絵ん会(どくえんかい)』の様子を動画でご覧下さい。

 

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ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
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