2018年6月 三ツ池だより 「心に太陽を持て」
ふとしたことから「心に太陽を持て」の詩を探し求めていた。
「心に太陽を持て」 山本有三訳
心に太陽を持て。
あらしが ふこうと、
ふぶきが こようと、
天には黒くも、
地には争いが絶えなかろうと、
いつも、心に太陽を持て。
くちびるに歌を持て、
軽く、ほがらかに。
自分のつとめ、
自分のくらしに、
よしや苦労が絶えなかろうと、
いつも、くちびるに歌を持て。
苦しんでいる人、
なやんでいる人には、
こう、はげましてやろう。
「勇気を失うな。
くちびるに歌を持て。
心に太陽を持て。」
そしてあらためてこの詩に歴史があることが分かった。詩はもう60年ほどまえに教えられたものである。それは昭和33年ごろに記念に買ってもらった本の中に見つけることが出来た。書棚の片隅に大切に保存してきたものである。
インターネットで山本有三さんの最初の訳が紹介されていた。紹介者はこちらの方に興味がわくと記しておられる。
心に太陽を持て
嵐が吹かうが、雪が降らうが、
天には雲
地には争ひが絶えなからうが
心に太陽を持て
さうすりゃ何が来ようと平気じゃないか
どんな暗い日だって
それが明るくしてくれる
唇に歌を持て
ほがらかな調子で
日々の苦労に
よし心配が絶えなくても
唇に歌を持て
さうすりゃ何が来ようと平気じゃないか
どんな寂しい日だって
それが元気にしてくれる
他人のためにも言葉を持て
なやみ、苦しんでいる他人のためにも
さうして何でこんなに朗らかで
いられるのか
それをかう話してやるのだ
唇に歌を持て
勇気を失ふな
心に太陽を持て
さうすりゃ何だって
ふっ飛んでしまふ
10代で心にしまっておいた詩をどう捉えていいのかわからないが、60年ぶりに「心に太陽を持て」の詩を前にして心が震えた。孫たちは今何をどう考えているのだろう。夢を持ち、大切に心にしまっておくことを願うのだ。地に蒔かれた種が花を咲かせるように。孫たちがしっかり生きていくことを願わずにはいられない。「心に太陽を持て」を携えてだ。
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(文・写真:横須賀 健治)
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