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永岡鉄平の「若者にフェアなスタートを」(第31回) ついに念願の西成へ!

by staff on 2018/8/10, 金曜日

ハマっ子社会起業家「永岡鉄平」の『若者にフェアなスタートを』


 
 

 

株式会社フェアスタート、NPO法人フェアスタートサポート
代表 永岡 鉄平

横浜生まれ、横浜育ち。株式会社フェアスタート、NPO法人フェアスタートサポートの2法人の代表を務め、日々、児童養護施設の若者達を中心に18歳で親を頼れずに自立する若者達への就労支援活動に取り組む永岡鉄平が、日々の活動で感じたことを話します。
想いは「かわいそう」ではなく「もったいない」

 

ついに念願の西成へ!

皆様こんにちは。ジャケットを着ていると汗が止まらなくなる猛暑到来です。毎日大量の汗とともに営業活動に勤しむ日々ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

さて、本題の「西成」に入る前に、一つご報告を。

NPO法人フェアスタートサポートは、新公益連盟という団体に加盟しました。

新公益連盟の説明はこちら。
http://www.shinkoren.or.jp/

新公益連盟(略称:新公連)は、社会的企業・NPO団体連盟組織として、既存の社会の否定・批判ではなく、行政や企業、住民等とともに、セクターや価値観の壁を越えた「コレクティブ・インパクト」による様々な社会課題の解決・新しい社会の創造を目指します。社会的課題の先進国である日本の将来を切り開く存在として。

新公益連盟に加盟した理由としては、確かに上記の通り「コレクティブインパクト」(簡単に言うと多様な立場の人同士の連携)による社会課題の解決に興味があるとか、休眠預金を活用した新しいお金の流れにキャッチアップするとか、様々たてまえはあるのですが、本音で言うと、ソーシャルセクターの最前線で活躍するエース級の方々と交流が出来、様々学びが得れることです。

2018年7月末を持ってフェアスタートは7期が終了。8月1日より8期目に入りましたが、この8期からはフェアスタートにとっての第2創業期だと捉えています。創業から今まで、現場にどっぷりと身を投じ、起きている課題に向き合い、出来ることを出来る範囲で、とにかく実践してきました。しかしこれからは、課題解決の仕組みを日本全国にどう浸透させていけるのか、ここにもしっかりと向き合い、課題の再認識、整理、ビジネスモデルのブラッシュアップ、スケールアウト、などに注力していきたいと思います。

そういう意味では、新公連の方々とのご意見交換は大変勉強になる事ばかりで、7月22日、23日と年1回の合宿に参加させていただいたのですが、大変大きな学びをいただきました。

写真は合宿後、有志で新世界に行った時の写真です。

さて、そろそろ「西成」の話に入ります。その新公連の合宿後、有志で新世界に行った後、NPO法人Hoomdoorさんが西成案内をして下さることになったので、是非!と参加させていただきました。

日本最大規模のホームレスの町と昔は言われ、横浜の寿町とは比べ物にならない規模と言われる大阪西成あいりん地区。数年前ここの出身の方に西成は暴動が起きた経緯があり、警察署にはバリケートが張られている、という話を聞いた時から、絶対一度は行ってみたいと思っていました。念願かないました。

まずは西成のいわゆる「職安」を見学

見学と言っても、あからさまな見学は、西成の方々に良く思われないので、ささっとお散歩感覚の見学でしたが、建物の中で横になって寝ている人の多いこと。シェルター機能も兼ねているようで、夕方には整理券が配られ、その日の寝床を確保する方達の長蛇の列ができるとのこと。しかし、そのシェルターも衛生環境が決していいとは言えず、特に夏はシェルター内がかなりの暑さになるようです。そんなシェルターの存在がある一方で、職安の近くには「生活保護申請も代行します」と書かれた張り紙や看板のある小キレイなアパートが沢山。いわゆる「貧困ビジネス」と言われる存在ですが、そうしたビジネスが淘汰されない理由が、この街を歩くと分かる気がしました。

その後、お目当ての警察署



こどもの里さんにも訪問。

西成には児童養護施設出身者も相当数いるようで、あらためて、この日本で起きている貧困の連鎖をどう断ち切れるか、初心に帰って向き合える良い機会となりました。

誰にでも等しく幸せになる権利はある。

「うまれ」や「育ち」に関係なく、全ての若者達が自分らしい「はたらく」を実現できる社会作りに向けて引き続き努めてまいりたいと思います。

今後の動きにもご期待ください。

永岡鉄平

永岡鉄平プロフィール

株式会社フェアスタート 代表取締役
NPO法人フェアスタートサポート 代表理事
ホームページ:http://fair-start.co.jp/

経歴

2004年に明治学院大学経済学部を卒業後、リクルートグループに入社し、求人広告の法人営業に2年間従事。その後、当時の顧客に誘いを受け、大学院生の就職問題を解決することを目的とした就職支援会社の設立に参画。幹部として、フリーペーパーの発行や求人ポータルサイトの制作といった新規事業を立ち上げながら、法人営業、登録者へのキャリアカウンセリング、広報、採用担当と幅広い業務を兼任しながら約3年間会社の発展に貢献。
約5年間のサラリーマン生活の中で、働くことから遠ざかろうとする若者の増加、若者が採用できずに苦しむ中小企業の増加を感じ、若者と雇用の世界で根深い社会課題を認識。この課題に起業という形で対峙したいと決意しサラリーマンに終止符を打つ。様々な教育事例、子育て環境、貧困問題などを勉強していくうちに、社会的養護の子ども達・若者達の存在を知る。親からの支援が見込めない中、逆にだからこそ同世代よりは働くことに真剣に向き合い、高校卒業後18歳という若さで社会に挑戦するものの、多くがワーキングプアとなる彼等・彼女等の現実を知り、人材業界で培った経験を活かし、彼等・彼女等の就労支援を決心する。起業準備期間を経て、株式会社フェアスタートを2011年8月に起業。2013年1月には、NPO法人フェアスタートサポートも設立。

受賞歴

  • 2010年9月 第1回社会起業プランコンテスト(内閣府地域社会雇用創造事業)最優秀賞受賞
  • 2014年2月 キララ賞受賞(かながわ若者活き活き大賞)
  • 2017年7月 第31回人間力大賞 会頭特別賞

その他役職員

  • 横浜YMCA常議員
  • 明治学院大学同窓会評議員

 

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ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
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