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逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし

by staff on 2018/9/10, 月曜日

♪ 逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし ♪



絵・千絵崇石
 

読み人: 中納言朝忠(ちゅうなごんあさただ)

現代語訳・・・いっそ合わなければ、貴女のつれなさや、わが身を恨む事もなかったのに。

わ~!これって一番厄介な恋のパターン。
片思いならまだあきらめもつくけど、一度両想いになってから、自分と相手との温度差が著しく違っている事に直面させられる恋とは、辛いものです。いっそ逢わなければよかった。あきらめきれないと狂ってしまいがちな一途な恋慕。
ストーカーまがいのプロセスもこのパターンが発端と言うのが多いでしょうね。

作者の中納言朝忠さんがこの歌を詠んだのは51歳の頃、歌合わせの会としては非常に有名な「天徳内裏歌会」で彼は7回戦って六勝一敗。その中の一首ですが、百人一首に取り上げられて彼の代表歌となりました。彼は笙の名手でもあり、秀でた歌人は秀でた音楽人でもありました。36歌仙の一人でもあります。
逸話を調べると、有名な逸話として巨漢で太っていたと書かれています。特に有名なのがご飯を水茶漬けのようにして食べるお話。これは江戸時代に出された{百人一首夕話}に、
座るのも苦しいほどの肥満体で痩せるために水飯を食べるようにお医者様から勧められたけど余計に太ってしまったというエピソード。
このエピソードは宇治拾遺物語や、今昔物語に書かれている「三条中納言水飯事」が出典です。が、その三条中納言は弟の朝成さんの方でした。
「百人一首夕話」の作者の勘違いによって広まってしまった彼の巨漢水飯ダイエット説。
現在 私が持っている百人一首の本には そのエピソードが面白おかしく載っている本もたくさんあって、メジャーな作家さんたちがこぞって取り上げています。長い間 既成事実となっているものを、これから間違いですと正してゆくのは、それなりに大変な作業だなと思います。天国で朝忠さん、弟さんと間違われてさぞ苦笑していることでしょうね。

話は変わりますが、温度差のある熱中がいかに人を狂わせるかの 私事を最後に。
昔のアイドル時代、男性ファンの方々の思慕の念ってちょっと怖い面もありました。いつもマネージャーが付いていてくれるのでさほどの脅威は感じませんでしたが、ファンクラブの集い等で自分がちょっと気安い、親密な態度を取ってしまって相手ファンの方が誤解する。そんなことが いかに相手の方の人生を狂わせてしまうか。
私自身はさほど深い考えもなく接していたファンの方が、じゅん&ネネを解散して私が英国に渡った後に、いつしか自分がネネの夫だと公言して関西方面で何十年もお店を経営していたことが判明して。非常に困惑した記憶があります。マウイ島から帰国して 横浜ナウで和歌うたを書き始めるちょっと前の事でした。広島の知人から、
「私の友人が 先日ネネさんの旦那のお店に行ってきた! と言うのですが本当ですか?」と、聞かれて私は唖然!「いいえ全く知りませんが、何ですか? その 私の旦那って?」
どうやら関西方面での昭和歌謡マニアの間ではちょっとは知られているお店のようでした。
私自身のHPで公式にその事実を否定させていただきました。
その時は怒り心頭でしたが、其のことを 思い出すたびに、そのファンの方の30年以上もの半生を(ネネの夫)と言う虚構で狂わせてしまった事実に 深く手を合わせています。

(早苗ネネ♪)

 

ネネグースプロジェクト(Nene Goose Project)を立ち上げました

日本古来の大和ことばで綴られた和歌を現代の調べにのせて歌う「和歌うた」。私 早苗ネネはもう20年近くこの「和歌うた」を歌い続けています。お蔭様で、じゅん&ネネと共に「和歌うた」は私のアーティスト活動の中心軸となり、多くの方々からご支援を賜り各地で和歌うたライブを開かせて頂いております。

この度立ち上げたネネグースプロジェクト(Nene Goose Project)は、「和歌うた」とHULAや太極拳などの異文化や全国に受け継がれている伝統文化とのコラボレーションをはかります。世界の民族が持つ固有の文化とその文化の根底にある言霊が「和歌うた」と融合することで生まれる新しい表現をみんなで共有する取り組みです。

「和歌うた」のライブは歌い手と聴き手という構図です。ライブ会場はみんなで一体になって盛り上がりますが、歌い手と聴き手という構図は否めないものがありました。ネネグースプロジェクト(Nene Goose Project)ではワークショップ形式で参加して下さったみなさんと一緒に作品を作り上げていきたいと考えております。みんなで作った作品にはみんなの愛情が込められています。出来上がった作品はみなさんの元気の源の一助になることでしょう。

ネネグースプロジェクト(Nene Goose Project)Official Website:
nenegoose.love

 

『日本とハワイの文化交流~和歌うたでフラダンスを踊ってみよう~』イベントを行います!

ネネグースプロジェクト(Nene Goose Project)の第一弾イベント『日本とハワイの文化交流~和歌うたでフラダンスを踊ってみよう~』というイベントを9月24日(月・祝)に行います。

会場:ASABA ART SQUARE(アサバ・アートスクエア)横浜市金沢区金沢町205
14:00 開場、14:30 開演、17:00 終演予定
参加費: 1,000(小学生までは無料です)

【OVERVIEW】
このイベントは四つの古典和歌に4名のフラダンスの舞い手が一人一首を担当して創作舞を創り、その四首を組曲とした和歌うたを歌って、最後には一曲の創作フラを踊ります。

●プログラム1
アサバ・アートスクエアのオーナー 浅葉和子さんをゲストスピーカーにお招きして、ハワイの言葉を表現したフラダンスの成り立ちや古典和歌が日本の文化にどんな影響を及ぼしてきたのかをトークしていきます。

●プログラム2
4名のフラダンスの舞い手たちが和歌にどんな思いで振りを付けてして創作舞を創ったかを聞きながら、その場で早苗ネネが4名からダンスのワークをして頂きます。

●フィナーレ
参加者も一緒にワークをして、最後には全員て和歌うたに合わせた創作フラを踊ります。

このイベントは、Danc Danc Dance@YOKOHAMA 2018公募サポート認定プログラムで、かつ、20189月16日(日)~11月11日(日)に横浜市金沢区近郊各所で繰り広げられる『第20回金沢文庫芸術祭』への参加プログラムです。

フラダンスに興味のある方、いまフラを踊っている・習い始めている方、とにかく踊ってみたいという方、是非開場にお越し下さい。


チラシをダウンロードする

 

三十六歌仙CDアルバムによせて

 

10代の頃、じゅん&ネネのネネとして歌っていた時、多くの方から「北の政所のねね様と同じ名前ですね」と言われ、歴史上に残る方と同じ名前を頂いた事で直ぐに覚えて頂き、良い事が沢山ありました。時が経ち、50歳を過ぎた頃にやっと自分のライフワークを見つけ、「和歌うた」を歌い続けて13年程に成りますが2014年の京都高台寺音楽祭に出演させて頂いた折に、三十六歌仙が高台寺様に遺されているのを知りました。その時にぜひ三十六歌仙にメロディーを付けて同じ名前のねね様に奉納したいとの思いを抱き、2015年9月6日、ねね様のご命日に発表させて頂く事に成りました。

和歌のアルバムとしては10年ぶりでやっと二枚目アルバムです。一枚目のアルバム「花のいろは」は蟠龍寺スタジオの仲間に助けられて生まれました。そして今回のアルバムも製作費は今まで私の和歌うたを聞いて応援して下さった方々のご支援で賄われています。暗中模索と無我夢中で今までよろよろと歩いてきましたが、そんな私を支えてくれる大きな愛情に気が付いて、なんて幸せ者なのかしらと思います。有難うございます。これからも自分の道を信じて歩いてゆきます。

早苗ネネ/京都・高台寺 北の政所・ねねさまに捧げる三十六歌仙 『和歌うた』CDアルバムは、 ヨコハマNOWオンラインショップ で販売しております。

 

早苗ネネさん 和歌うたLIVE

 

早苗ネネさん プロフィール

木々や鳥や魚や精霊…人間以外の存在達との交流が当り前に語れるくらい、いのちのひろがりに気づくと、共に生きている喜びや、苦しみや悲しみにもナイーブになる。

心と野生がひとつながりになると……こんな風に人は年を重ねられる。ひとりひとり、ユニークにもっと自分になれる。

早苗 Nene さんは、そういう人生の先駆者です。 感性を解放しながら、40代で高校生に仲間入り卒業後、マウイのカレッジに留学中、突然半生記が受賞しました。

そんな新たなシーズンを迎えて、今エッセンスを分かち合いたい。

<天性の歌い手>というだけでなく、その存在感、溢れる活性のバイブレーションは、光のシャワーのよう。彼女と語り歌い、魂の成長を旅している現在の、自分の位置を確かめてみませんか?

早苗ネネさんHP

 

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ヨコハマNOW 動画

新横浜公園ランニングパークの紹介動画

 

ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
(動画をみる)

横浜中華街 市場通りの夕景

 

横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。
(動画をみる)

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