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心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置き惑わせる 白菊の花

by staff on 2018/11/10, 土曜日

♪ 心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置き惑わせる 白菊の花 ♪



絵・千絵崇石
 

読み人:凡河内 躬恒(おおしこうち の みつね)

現代語訳・・・真っ白な初霜の中、真っ白な白菊が咲いているはず。でもどこにあるのやら、あてずっぽうで折ってみようかしら。

絶対あり得ないのに、美しいビジョンが私の中に浮かびます。なんて素敵な言葉遊びかしら。

初めてこの歌を聴いた時は実はあまりピンときませんでした。直情的で、ストレートな表現を好む私が、この歌の美しさを理解したのはつい最近です。そのきっかけとなったのは読み手の凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)という名前に興味を持ってからでした。

この歌人の名前を {凡河内躬恒} ほとんどの現代人は読むことは出来ないと思います。でもパソコンにひらがなで “おおしこうちのみつね” と書いてエンターを押すと、ちゃんと “凡河内躬恒” と出てくるという事は一般的には知られていなくても、専門家の方々には非常に有名な歌人として認識されているからでしょう。ひょんなことがきっかけでこの歌人に興味を持った私はいったいどんな人物だったのか、知りたくていろいろと調べましたがあまり上手くいきませんでした。わかった事は、平安初期の歌人で三十六歌仙の一人。紀貫之と並び称されるほどの歌読みで、古今和歌集の選者でした。今でも凡河内躬恒と引くと紀貫之の名前も一緒に出てくることが多くて、当時は紀貫之と共に相当に重要視された歌人だったようです。それが名前の読みの難しさが原因か、今では紀貫之は、和歌を知らなかった私でさえ、その名前だけは在原業平と同じように知っているのに、凡河内躬恒なんて全く聞いたこともない歌人となってしまっている。この違いは何なのでしょうか?

やはり名前の漢字の難しさがとても影響しているようです。でもそれだけでしょうか?
私がこの歌人に興味を持ったのは、彼の名前の中に一つもアという母音が入っていない事に気が付いてからです。

アイウエオという5つの母音から現在、日本語は成り立っています。この方のお名前には日本人の名前で一番多い「ア」という音が一つもないのです。

話が独善的になってしまいますが、少しお付き合いください。
例えば私の名前「サナエネネ」は、「サ」と「ナ」、のア行とエ行の母音の2音からできています。ヨコハマNOW編集長の「タツミタカアキ」氏のお名前は、4つのア行、2つのイ行、そして、ひとつのウ行からできています。だいたいどんなお名前でも「アカサタナハマヤラワ」の音は入っているのが一般的です。が、“おおしこうちのみつね” さんにはア行が一つも入っていません。

自分が歌を歌う時に, “ア~” と出した時の響きからくる広がりは全てとの一体感を感じることが出来て、とても気持ちの良い心地にさせてくれる音だと知っているから余計に、そのア行をご自分の名前に持たない歌人として “凡河内躬恒” は私にとって特別な存在となりました。

百人一首の中で天皇のお名前とお坊さんのお名前、そして嫁いだ先の呼び名や仕えた先の呼び名で残される女流歌人を除いて、本名にア行を持たない歌人は彼の他には、“紀 友則(き の とものり)” さんだけです。キラキラネームのブームが去った後、お子さんの名前付けには、是非「アイウエオ」5行の母音が全て入っている名前を考えてみる。言霊の幸はふ国の歌手としてお勧めします。

(早苗ネネ♪)

 

12月9日(日)に横浜で早苗ネネLIVEを行います

開場:14:00、開演:14:30

チャージ:¥5,000(1ドリンク付)

場所:シャンソニエ・デュモン
http://www.dumont.co.jp/
住所
〒231-0023 横浜市中区山下町100-3 リレント山下町1F
電話番号:045-641-2968
みなとみらい線/元町・中華街駅③出口徒歩3分

ご予約・お問い合わせ:担当/村中(080-2345-0615)

追伸
12月9日、横浜で久しぶりにライブを行いますが、当日は きてくださったお客様にカードを一枚引いていただき、来年のトピックをタロットカードでリーディングいたします。
お楽しみに。

又、しっかりとリーディングを受けてみたい方は、前日の12月8日(土)に時間を取ることは可能ですのでご連絡下さい。
連絡先:contact@nenegoose.love
お待ちしています。

 

ネネグースプロジェクト(Nene Goose Project)を立ち上げました

日本古来の大和ことばで綴られた和歌を現代の調べにのせて歌う「和歌うた」。私 早苗ネネはもう20年近くこの「和歌うた」を歌い続けています。お蔭様で、じゅん&ネネと共に「和歌うた」は私のアーティスト活動の中心軸となり、多くの方々からご支援を賜り各地で和歌うたライブを開かせて頂いております。

この度立ち上げたネネグースプロジェクト(Nene Goose Project)は、「和歌うた」とHULAや太極拳などの異文化や全国に受け継がれている伝統文化とのコラボレーションをはかります。世界の民族が持つ固有の文化とその文化の根底にある言霊が「和歌うた」と融合することで生まれる新しい表現をみんなで共有する取り組みです。

「和歌うた」のライブは歌い手と聴き手という構図です。ライブ会場はみんなで一体になって盛り上がりますが、歌い手と聴き手という構図は否めないものがありました。ネネグースプロジェクト(Nene Goose Project)ではワークショップ形式で参加して下さったみなさんと一緒に作品を作り上げていきたいと考えております。みんなで作った作品にはみんなの愛情が込められています。出来上がった作品はみなさんの元気の源の一助になることでしょう。

ネネグースプロジェクト(Nene Goose Project)Official Website:
nenegoose.love

 

三十六歌仙CDアルバムによせて

 

10代の頃、じゅん&ネネのネネとして歌っていた時、多くの方から「北の政所のねね様と同じ名前ですね」と言われ、歴史上に残る方と同じ名前を頂いた事で直ぐに覚えて頂き、良い事が沢山ありました。時が経ち、50歳を過ぎた頃にやっと自分のライフワークを見つけ、「和歌うた」を歌い続けて13年程に成りますが2014年の京都高台寺音楽祭に出演させて頂いた折に、三十六歌仙が高台寺様に遺されているのを知りました。その時にぜひ三十六歌仙にメロディーを付けて同じ名前のねね様に奉納したいとの思いを抱き、2015年9月6日、ねね様のご命日に発表させて頂く事に成りました。

和歌のアルバムとしては10年ぶりでやっと二枚目アルバムです。一枚目のアルバム「花のいろは」は蟠龍寺スタジオの仲間に助けられて生まれました。そして今回のアルバムも製作費は今まで私の和歌うたを聞いて応援して下さった方々のご支援で賄われています。暗中模索と無我夢中で今までよろよろと歩いてきましたが、そんな私を支えてくれる大きな愛情に気が付いて、なんて幸せ者なのかしらと思います。有難うございます。これからも自分の道を信じて歩いてゆきます。

早苗ネネ/京都・高台寺 北の政所・ねねさまに捧げる三十六歌仙 『和歌うた』CDアルバムは、 ヨコハマNOWオンラインショップ で販売しております。

 

早苗ネネさん 和歌うたLIVE

 

早苗ネネさん プロフィール

木々や鳥や魚や精霊…人間以外の存在達との交流が当り前に語れるくらい、いのちのひろがりに気づくと、共に生きている喜びや、苦しみや悲しみにもナイーブになる。

心と野生がひとつながりになると……こんな風に人は年を重ねられる。ひとりひとり、ユニークにもっと自分になれる。

早苗 Nene さんは、そういう人生の先駆者です。 感性を解放しながら、40代で高校生に仲間入り卒業後、マウイのカレッジに留学中、突然半生記が受賞しました。

そんな新たなシーズンを迎えて、今エッセンスを分かち合いたい。

<天性の歌い手>というだけでなく、その存在感、溢れる活性のバイブレーションは、光のシャワーのよう。彼女と語り歌い、魂の成長を旅している現在の、自分の位置を確かめてみませんか?

早苗ネネさんHP

 

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ヨコハマNOW 動画

新横浜公園ランニングパークの紹介動画

 

ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
(動画をみる)

横浜中華街 市場通りの夕景

 

横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。
(動画をみる)

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