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横浜スケッチ(第37回) ハワイ

by staff on 2019/4/10, 水曜日

ペンネーム 成見 淳

個展に専念するため、一昨年2017年11月号から半年間「横浜スケッチ」をお休みし、2018年6月号から隔月掲載で再開しました。再開後の内容を振り返ると全5回とも旅行がらみです。横浜は地元ですから旅行の範疇には入りませんので「一体どこが横浜スケッチなの?」と疑問と後ろめたさを感じていました。
自分の中では「旅と絵とエッセイ」はとても心地良いものですが、最近では絵のウェイトが圧倒的に多くなりました。旅は絵を描くための刺激を与えてくれる手段と同時に、エッセイの元になるきっかけを与えてくれる非日常的な体験の場。文章は絵だけでは伝わらない部分を補助するツール。
「絵ッセイ」は絵とエッセイを統合する造語で、そんな自分のスタイルを「絵せイスト」と称しています。本職ではないし、どこか嘘っぽく怪しいという意味を多分に含んでいます。
「横浜スケッチ」というタイトル通りに横浜の風景を軸として絵と文章で綴って行くのが良いのか、それともタイトルにとらわれず自由に好きな所に出かけて、その時その時の思いを絵と文章で表現して良いのか迷っていましたが、結局自分の自由気ままな行動に枠をはめることは難しく、「横浜」という枠にとらわれずに「横浜から絵ッセイ」というタイトルのつもりで続けさせて頂こうと思っています。

さて今月号は今年の正月休みの後、従来と違って観光は全くせずにオアフ島コオリナのリゾートホテルで4泊しましたが、その時に描いた絵と、原稿の締め切りまでに描いた絵を中心に綴ってみました。

 

本来、家内と一緒の海外旅行は昨年が最後のはずだったのですが、たまたま昨年1月に寄ったワイキキのアラモアナショッピングセンターの案内所の日本人女性がマリオット・コオリナビーチ・ホテルの方で、大変割安な体験宿泊プランを勧められ、そのプランに乗ってまた今年も来ることになりました。
コオリナ地区はワイキキと反対側で空港の西側。公共交通機関(バス)はなく、タクシーのみですが、リゾート内にビーチやプールがあり、ホテルから徒歩1分以内にゴルフ場もあって、リゾート内で完結して過ごせます。
たまたま家内が暮れに急に膝を痛めたこともあり、遠出は出来ないのでリハビリを兼ねてリゾート内でのんびり過ごそうという事になり、私もゆっくりスケッチが出来るのでちょうど良かったと思います。

現地で描いたので細かい仕上げはしていないラフスケッチです。ホテルの敷地内のプールサイドから生音楽を聴きながら描きました。

ホテルのすぐ横の海岸です。溶岩が固まって出来た岩がゴロゴロして、そこに大きな波が打ち寄せるのを待ち構えてシャッターを切ったのですが、なかなかうまくタイミングが合いません。
絵だけでは豪快な音までは再現出来ないので想像してみて下さい。2号の小さな絵です。

最初の絵とほとんど同じ場所からちょっと目線を引いてみました。やはりプールサイドから。手前の花と葉が如何にも南国らしく綺麗だったので描きました。夕陽が沈むちょっと前で、風が出て来て寒かったのか女の子がフードを被っています。実際は砂浜にもう少し残っている人がいたのですがここでは省略しました。

ホテルのレストランから夕陽を見ながら食事をしているところです。絵としては日光の手前(今市、イマイチ)ですが雰囲気だけを紹介。ここには4日間の内2回行きましたが、肉も魚も美味しくて、ウェイトレスの方もこちらの顔を覚えていてくれてとても良い雰囲気でした。
ホテル内にもコンビニのようなものがありましたが、一般にハワイは物価が高くカップラーメンは400円でした。輸送コストを考えると仕方ないですかね。

最近は日本の夏の蒸し暑さを嫌って、夏にハワイに避暑に来る人も多いそうです。
ハワイ航空で羽田を夜出ると現地の午前中に着くのでとても便利です。

帰国後、はやぶさ2が小惑星竜宮に着陸成功したニュースを見て、こじつけっぽいですが2017年に登ったマウナケア山頂の天文台を描いたものです。山頂からは沢山の人工衛星が見えました。一番左がすばる望遠鏡のある「国立天文台ハワイ観測所」です。「すばる天文台」と言う人がいますが、「すばる」は望遠鏡に付けた名称で「国立天文台観測所すばる望遠鏡」が正式名称です。マウナケア山頂(4205m)にあります。

 

ここから先はハワイとは関係なく、前回号から今迄に描いた絵をいくつか紹介します。

校庭のすぐ下は神奈川区。生麦中学の校庭から描きました。母校です。自宅から徒歩5分ほどで、昨年暮れの散歩の途中の景色です。
60年前の入学早々の早朝に画面右側の京浜第二国道で砂利トラックと火薬を積んだトラックが衝突して道路に大きな穴が開き、校舎のガラスが全部割れました。

「空高く」(マチュピチュ ペルー 6号)

2002年にペルー、ボリビアに行った時の絵です。せっかくなのでコンドルを飛ばしてみました。
人物は自画像。今よりほっそりしています。何せ17年前ですから。

「朽ちて行く」(原題Nautic Desire 4号)

これは今年、もしかしたら今迄で一番気に入っている作品です。Instagramで見たスウェーデンの女性の写真に魅かれて描かせていただきました。ストックホルムの湖に浮かぶ廃船と夕焼け。少しずつ朽ちて行く船と沈む夕日を自分と重ね合わせ、それにしては美し過ぎる景色。
すぐにEメールでOKを頂き、撮影された時の想い、題名などを伺いました。で、メールのやり取りの中で行って見たい気持ちが強まり、やはりというか、結局6月中旬に行くことになりました。スケッチツアーの延長線ですから昨年のスペインと同じ行動パターンになってしまいました。
多分この続きは8月号に書くことになると思います。どんなことが待っているのか、今から楽しみ。
私の写真では青が強すぎて、修正を試みたものの原画の雰囲気は出せませんでした。是非兄弟展でご覧いただければ嬉しいです。

「桜咲く」(三ッ池公園 横浜市鶴見区 6号)

締め切り前の3月25日にやっと横浜の絵を描きました。これまた出身高校の近くです。
ちょうどタイミング良く犬を連れた散歩中の女性が立ち止まり、私は『「赤いマフラー、黒い服、女性、犬」これは絵にするしかない。』と瞬間的に反応したようです。シャッターを構えるとこちらを振り返ってくれました。犬が何かを嗅ぎつけたのか立ち止まったのがラッキーでした。絵に描かせて頂くようお願いすると「まあ!モデルになったみたい!」と快諾してくれました。

今月号は文章を少なく、絵を中心にまとめてみました。
掲載した絵の中の何点かは兄弟展の候補作品です。

 

展示会のお知らせ

2019年5月8日(水)~14日(火)、 横浜そごう9階 ギャラリーダダにて、「能面&水彩画 聰&淳 成見兄弟展」を行います。ご都合よろしければお出掛け下さい。
開場から17時頃までほぼ毎日会場にいます。金曜。土曜は16時迄います。
最終日14日は16時迄です。

筆者紹介

Jun Ohsawa 大澤 淳さん  
お名前 Jun Ohsawa 大澤 淳
E-mail j-narumi@ug.netyou.jp
URL http://home.netyou.jp/kk/ohsawa/
成年月日 1967年1月15日成人式。おひつじ座。いわゆる団塊の世代。誕生日はもっと前。
年齢 その年の西暦 ? 1947(3月25日以降)
生息地 横浜市鶴見区に70年弱在住。いわゆる浜っ子。
血液型 いわゆる典型的なAB型
性格 内気、控えめ(だが信念は曲げない)、人前に出るのを極度に嫌う・・・だったが、 最近は少しずつ変わって来た。これもネット化のおかげかな。
割りと簡単に物事をはじめてしまう。(衝動的、意思決定が速い、好奇心が強い)。
忘れやすい。(最近特に)
趣味 ◎絵画:(主に水彩画)初めは油彩だったが10年近く休止していた。ヨコハマNOWのお陰で、2015年より主に水彩画を中心に絵画を再開した。
◎文章を書くこと(エッセイ、旅行記など)。
◎放浪の旅:国外国内を問わず、スケッチポイントを求めて心の洗濯に。(すぐに汚れやすいので。)
〇ゴルフ:1979年にホールインワンをしたことも。42年間通った神奈川県津久井湖ゴルフ倶楽部を2016年12月に退会。ハンディキャップは全盛期13だったが。
〇2015年急に作曲を始めたが半年もたたずに現在休止状態。
●フォルクローレ(アンデス音楽):ケーナ、サンポーニャ等も演奏したが、今はたまに聴くだけ。

 

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ヨコハマNOW 動画

新横浜公園ランニングパークの紹介動画

 

ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
(動画をみる)

横浜中華街 市場通りの夕景

 

横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。
(動画をみる)

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