考えてみよう「子ども」・「家族介護」のこと(第3回)
「褒める」と「叱る」について考えてみよう!
第3回 「褒める」と「叱る」について考えてみよう!
「褒めて育てる」って、育て方として耳にしませんか? また、それと異なるように「叱る」とか「叱って育てる」という育て方が対比しているように思われがちですよね。
そして「褒めて育てる」というと、子どもの行動をなんでも良いこととして、「叱って育てる」の方は、親の価値観や考え通りにならないと、強い態度で子どもを注意する。そんなイメージを持たれていませんか? でも、これって、違がった育て方のように思われがちですが、実はどちらも子ども自身が成長できること、育つことを考えていないんですよね。
子どもは、たくさんの成功や失敗の経験をしながら成長すると思うのです。それなのに褒められてばかりだと、自分に甘くなったり、失敗から学ぼうとする意欲が薄れてしまうことでしょう。また、叱られてばかりでも、自分に自信がもてないまま大人になってしまうのではないでしょうか。
子育ては広い意味で、子ども自身が一人前の社会人として自分で考え、行動できるようにすることだと思うのです。ですから、わざわざ育て方と言うのではなく、子どもを育て生活する中で「褒める」こともあれば「叱る」こともある。どちらも子どもの成長にとって必要なことという考えが良いのではないでしょうか。
大切なのは、子どものことをちゃんと理解し認めた上で、良かったことは褒めたり、やってはいけないことや危険なことをした時には、しっかりと注意したり叱ることですよね。なんでもかんでも、いいね! いいね! と、うわべだけ受け入れてしまうような褒め方も、年がら年中注意ばかりしている叱り方も、かえって子どもをダメにしてしまうことでしょう。
おっと! 今回は、親の子育てについてだけなの? と思われましたか。いえいえ、親だけでなく、すべての社会の大人の皆さんと考えてみようということです。社会の大人の皆さんが、どこかで、褒めたくなるような行動をしている子を見かけたら、声に出して認めるとか、声は出せないなぁ~という方は、笑顔でも、優しい眼差しでも良いですから子どもの行動を理解しようとしたり、認めるような態度を出しましょう。また、危険なことや悪いことをしている子どもを見かけたら、注意したり、目線でもいいですから、それはいけないことだということを伝えるようにしましょう。
「幸せなら手をたたこう♪」という歌の中に「幸せなら態度でしめそうよ」と、ありますよね。あなたのできるチョットした「褒める」や「叱る(注意する)」を態度でしめしましょう。そうすると、私たち大人も子どもも、人としてより一層成長できちゃうかもしれませんよ。
筆者紹介
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