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2019年9月 三ツ池だより 「命のはな、きぼうの詩!」

by staff on 2019/9/10, 火曜日
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とても暑い日だった。靖国神社の手水舎付近に足を運んだ。そこは参拝の集合場所になっていた。自分の今ある存在は何かと思っていた。中小企業の経営に携わってきて、「これからの日本をどうしていくのか!」を整理する機会が訪れていると思ってきていた。日本人として生まれてきて、日の出に、そして月に向かって手を合わせる。今日一日を楽しく迎え、明日に希望をつないでいく生活に喜びを感じていく生活をしている。父母に、そして日本に育てられたことに、歓びと誇りを持って暮らしていることに感謝している。

靖国神社参拝の機会をいただいた日に、本を購入していた。

「画詩集 いのちの花、希望のうた」である。表紙の帯に「生きるための芸術が、こんなにも心をうつ。」「兄の絵と 弟の詩 あなたへの花束」とあった。

タラの芽の絵に添えられているのが次の詩なのだ。

しあわせ
輝く
こころの大地は
すべて自身で
拓けと母

枇杷の絵に添えられているのが次の詩なのだ。

変わりつつある
毎日を積み重ね
これからも
歩みつづける
今年、幸あれ

素晴らしい絵と詩が続く。
そして詩を担当する弟の岩崎航さんはエッセイのなかで次のように書かれます。

「兄弟がともに過ごした時間の中で最も一緒に生きたのは、健一が二十二歳、私が十五歳からの六年間ではないかと思います。自由に出かけることもままならず、現在のようにSNSを使うこともできずに、ほとんど家の中というまいにちは、社会とのかかわりが乏しい小さな “島” で二人ですごしているかのような不思議な時間でした。」

絵を描く兄の岩崎健一さんはエッセーの中で次のように書かれます。

「私の病は、進行性なので病状は年々確実に重くなっています。正直言って私に残された時間があと、何年あるか私自身わかりませんが、カウトダウンが始まってきていることは日々感じている所です。年々、自分でできることがへってきていますし、体力もおちてきているのが自分でもわかります。手の動きも悪くなってきていて絵を描く時の大事なツールマウスの操作が自由にならなくなるのは私自身辛い現実です。しかし、できなくなったことを悲観するのでなく、できることがまだまだあるんだと前向きに捉えるようにしています。」「絵を描く時、私は、自分の生きたあかしとして全身全霊で描いた絵を一枚でも多く残していきたいとの思いで絵と向き合って描いています。絵を描いている時は、自分のおかれている現実や悩みなど関係なく無心になれ、楽しんで描いています。四十歳を過ぎたあたりから、この思いがよりいっそう強くなった気がしています。」

土筆の絵に添えられている詩

取っ組み合いの
喧嘩ができる
ありふれた
兄弟の日々
幸せだった

向日葵の絵に添えられている詩

向日葵が
咲いている
母の
今在る
うれしさよ

紫陽花の絵に添えられている詩

どうせまた
何も変えられないと
恐れていること
宿命が
人を不幸にするのではない

八月十五日は特別の日だ。カードをひいていた。
ユニコーンのオラクルカードは「True」であった。「そうです。あなたが考えていることは正しいのです。」普段はつづけないのであるがソニア・ショケットのオラクルカードをひいていた。「無条件の愛」であった。ハワイアンカードも引いていた。リリウオカラニでした。「ゆるしが必要です。あなたを苦しめるあらゆる人、ものをゆるし、手放すときです。」
今日こうして存在していることを意識するということは、とても大事なことなのだと理解できた。自分の今の存在は、長い歴史があったことであり、自分の一生が何事にも代えがたい現実なのだと理解できたのだった。

 

Photos

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(文・写真:横須賀 健治)

 

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