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ハマの映画館

by staff on 2019/9/10, 火曜日

 

私は「映画好き」というほどではありませんが、話題作や気になる映画は映画館で見るようにしています。

横浜には、同一施設に複数のスクリーンがある「シネマコンプレックス」(シネコン)がたくさんあります。横浜駅そばの「ムービル」、桜木町駅前の「横浜ブルグ13」、みなとみらい地区にある「イオンシネマみなとみらい」等、枚挙に暇がありません。

今回ご紹介したいのは、横浜らしい小さな映画館(ミニシアター)です。

まず、「ヨコハマNOW」2016年1月号の「ヨコハマこの人」でオーナーの箕輪克彦さんに登場いただいた日本最小の映画館「シネマノヴェチェント」(座席数28)です。
http://cinema1900.wixsite.com/home

オーナーの独自基準で選ばれた映画は、どれもユニークで面白いと評判です。
週末は上映後に監督や俳優が参加するトークショーやサイン会を開催しています。

先日、「シネマノヴェチェント」がある南区藤棚商店街が舞台の、地域発信型映画「カラオケ屋兆治」を観に行ってきました。企画・監督は、横浜市鶴見区出身の市川徹さんで、主演は、「しぶがき隊」の布川敏和さん。知り合いの商店主はセリフがある役で、頑張っていました。映画にエキストラで登場していた地域の方々が観に来られていて、私が行った日曜日はほぼ満席でしたね。アットホームな感じがこの映画館のいいところです。

かつて「映画の街」としてにぎわった、黄金町で唯一営業を続ける映画館が、「シネマ ジャック&ベティ」です。文字通り、「ジャック」と「ベティ」の2つのスクリーンある映画館です。(座席数133・144)
http://www.jackandbetty.net/

ここでは、シネコンで上映の機会が少ない良質な映画を、ジャンルを問わず上映しています。
単館系の新作ロードショーを中心に、監督・俳優特集や映画祭も開催しています。

「シネマ・ジャク&ベティ」は、同じ場所に存在した「横浜名画座」を引き継ぐ形で1991年にオープンしましたが、2005年に一旦閉館しました。その後2007年に再開して、梶原俊幸支配人をはじめ3人の若者たちが運営しています。

2つのスクリーンで、旧作と新作を同時に上映する個性的なミニシアターで、私は話題作「ラ・ラ・ランド」を全国ロードショーが終わった後に観たことがあります。

最後にご紹介したいのが、伊勢佐木長者町にある「横浜シネマりン」です。(座席数102)
こちらも2014年6月に閉館して、オーナーが八幡温子さんに変わって2014年12月にリニューアルオープンしています。
https://cinemarine.co.jp/

八幡さんは「ハリウッドの大作ではなく。質が高くても上映される機会に恵まれない作品はたくさんある。そういうものを観ることができる映画館にしたい。身の回りの避けて通ることのできない社会的テーマをきちんと盛り込んだ作品も取り上げていきたい。」という想いで運営しているそうです。

その言葉のとおり・・・
約8万8500人の広島市民が手弁当のエキストラとして参加し、1963年に製作された映画「ひろしま」。今年、原爆忌を前にNHKやTBSなどで原爆の惨劇を伝える映画として大きく取り上げれました。この映画が「横浜シネマリン」で上映されると知って、8月の土曜日の朝、訪れたところ、なんと映画館の近くの歩道まで行列ができているではありませんか。この映画館には何度も行っていますが、これまで行列を見たことがありません。オーナーの想いが伝わっているのだと、映画を観る前に行列に感動してしまいました。

これらのハマのミニシアターが存続していけるように、応援していきたいですね。

 

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ヨコハマNOW 動画

新横浜公園ランニングパークの紹介動画

 

ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
(動画をみる)

横浜中華街 市場通りの夕景

 

横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。
(動画をみる)

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