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楽しい文字の世界(第20回) AIの力が書の解読に

by staff on 2019/11/10, 日曜日

第20回 AIの力が書の解読に

くずした文字の解読を尋ねられることが良くあります。
確かに文字をくずしたらどうなるかを引くことはできても、くずした文字を辞書で引くことはできず困りますね。
ところが、これがAIの力を借りて、あっという間にできるようになったのです。

文字と文字が1つ1つ離れているのを単体といい、それに対して2文字以上を続け書きすることを連綿と言います。この連綿が今まで解読を困難にしていました。
1文字1文字の領域を決めることが難しく、解読が止まってしまうことがあったのです。

ところが発想の転換。1文字1文字の領域を決めないで、全体を通してわかる文字からどんどん解読していく。この方法で、専門家でも1ページ10分程度かかるところを、AIなら1秒ほどで解読可能になったのです。開発したのは情報・システム研究機構。ただし、今のところ精度は90%。そして、文字の大きさや墨の濃淡がそろっていないと解読の精度が落ちるそうです。今後更に大量に学習させてこの制度を上げて行き、古典や古文書を解読するプロジェクトに乗り出すそうです。

古典のAI解読 埋もれた知を掘り起こしたい : 社説 : 読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20191025-OYT1T50059/

画像を見るとどこでつまずいているかわかります。今のところ、AIと人が力を合わせるとスピーディーかつ正確に解読できるでしょう。

丁度数日前、息子が友人から
「この続け文字読める?」
と聞かれ、1ページほどのつづけ文字を、私がささっと読んだら偉く感服した様子でした。これからはアプリに読み込ませたら、ものの数秒で解読されるようになり、聞かれることもなくなるかもしれませんね。

筆者紹介

 
書家名 粟津 紅花 KOUKA AWAZU
本 名 粟津 絵里 ERI AWAZU
略 歴 愛知県生まれ。 横浜市在住。
3歳から筆を持ち、書を学ぶ。
銀行勤務を経て紅花書道塾を主宰して26年。
現在10か所の教室で門下生を指導。
また古典書道の作品制作に加え、店舗ロゴ、商品ロゴ、ポスター等のデザイン書道を手掛ける。
書道パフォーマンス、障害をお持ちの方への書のボランティア指導、セミナー講師などにも力を入れるなど、国内外で幅広く活動中。
読売書法会会員。
謙慎書道会会員。
横浜書人会審査員。
日本デザイン書道作家協会正会員。
カルチャーセンター講師。
著 作 法華経書写書き込み練習帳―釈尊の究極の教え
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