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ビジネス梁塵秘抄「遊・献・学」(第80回)

by staff on 2019/11/10, 日曜日

大浦総合研究所 代表/大浦勇三

ビジネス梁塵秘抄「遊・献・学」(第80回)

遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん
遊ぶ子供の声きけば、我が身さえこそ動がるれ

- 梁塵秘抄 -

吉野彰博士がノーベル化学賞を受賞、10年前から下馬評にあがっていたので朗報ですね。穏やかな語りの中での斬れ味鋭い刃。研究開発では “研究の90%はムダ。ムダをなくそうとするとゼロになる” “好奇心に基づいて新現象の発見を懸命にやる” “専門分野だけでは答えは出ず、関係のない分野に関心を持つ” “一旦10年前・20年前に戻った後に10年先・20年先を見る” “世の中のニーズを見極めるため、未来からの信号に敏感になる” “シーズとニーズのギャップを埋める作業を短期間で頻繁に繰り返す” “ゴールだけは明確にしておく”。最近の脳科学では、判断や連想を司る前頭葉は継続して学習すれば年齢を問わないとのこと。新しい発見・開発に必要な “ヒラメキ” は70歳を超えても20代と変わらないとか。ここから得られる貴重なレッスンは“異領域のスキルに挑む” “要素スキルと併せて統合スキルを磨く” “ゴールの方向や内容をはっきりさせる”。梁塵秘抄では “我は思い 人は退け引く是れや此の 浪高や荒磯の 鰒の貝の片思いなる” とあります。暗い人間世界の現実。 “最近の映画・テレビは何でも口で説明しようとする。ちょっとした仕草で伝えられることが一杯ある” と女優・香川京子。

“遊びをせんとや生れけん” 「遊」

勝負するつもりなら群れないこと 衆をたのまず、党派をつくらず
かけがえのない瞬間の経験 その密度は、長い年月の重みと釣合う
普遍と特異を明確に見分ける その中から、普遍の思想が生まれる
絶壁を隠して絶壁へ 人間は二重性と襞をもち不可解、とパスカル

パスカルといえば、フランスを代表する哲学者・数学者。“人間は一本の葦にすぎない。だがそれは考える葦である” という言葉や機械式計算機の発明でも有名。動機は徴税官だった父親の計算作業を少しでも楽にしたいためだったとか。人はみな変わり、過去の自分はもはや現在の自分ではないこと。想像力を重視し、これが美・正義・幸福を創る世のすべてと洞察。イノベーションも、具象を一旦抽象化し、もう一度あるべき具象に落とし込む想像力が求められるもの。具象と抽象のサイクルを繰り返し回していく。伝統の能の世界も抽象美の極限を表現、日本文化には馴染み深い世界。“正しい道に従って歩いてゆく力があるから、こんな苦しみもなめることになる” と思想家・吉野源三郎。

“仕事をせんとや生れけん” 「献」

鉄道の建設、駅馬車の持ち主がやるはずがない 新分野に無縁な者にこそ絶好機
勝ったものが正しい、とアンドルー・カーネギー 決して金の亡者じゃなかった
自分が楽しいと思うことを頑張る 失敗と書いて成長と読み、頑張って失敗する
智慧は他との協働の中で生まれる、とフィンランドの諺 モノからコトへの流れ

鉄鋼王といわれるアンドリュー・カーネギーはスコットランドから両親とアメリカに移住。崩れる橋から着想して鉄鋼会社を創業。様々な労働を経験した後に事業家の道を進み、ロックフェラーに次ぐ大富豪に。教育らしい教育を受けなかったため、教育の重要性を痛感、教育・文化の分野へ多額の寄付を続けました。その一つがピッツバーグにあるカーネギーメロン大学。以前、ビジネススクールの教授に会いに訪問した記憶が鮮明です。大きな州立大学もあり、聖堂を学びの場にしたカテドラル・オブ・ラーニングは圧巻、学ぶ自由や喜びを実感します。“何かにとことん打ち込めば、失敗があってもそこから得られるものがある。それが人生の偏差値をあげる” とトヨタ元社長・奥田碩。

“学びをせんとや生れけん” 「学」

へたを貫く、周囲には器用で上手な人が多すぎる
うまいけど、今一つ物足りない それを超越する
陽と陰、ハレとケ 常識の対に拘らない脳にする
萎えたら萎えたまま 祭りも華やかだけじゃない

例えが悪いかもしれませんが、大泥棒になるにも多くのハードルがあるのだとか。“(野生の)勘が鋭いこと” “執念深いこと” “基礎を身につけていること”。世の中で叫ばれているイノベーションにそのまま当てはまるかも。もともと、イノベーションは野生的な戦い。体を張って命を懸ける作業。しかし、野生には余裕は欠かせない要件。モノを大切にする・人にやさしくするという職人的精神風土。人間と自然は一体。非情だけど欺かない深さ。自分のゴール(目標)を、現状維持に置かない・現状の箱の枠外に設定することが不可欠かも。“私は想像を自由に描けるという点ではアーティストといえる。想像は知識よりも重要。知識は有限だけど想像は世界を包み込む” とアインシュタイン。

「遊びは仕事、仕事は遊び」
「仕事は学び、学びは仕事」
「学びは遊び、遊びは学び」

今回とりあげた「遊・献・学」それぞれの4行文は、拙書「ビジネス梁塵秘抄(一)~(十)」(全10巻)及び「続・ビジネス梁塵秘抄(一)~(九)」(全10巻)から抽出したものです。次回以降も「遊・献・学」から各々4行文を一つずつ抽出してご紹介していきたいと思います。

「ビジネス梁塵秘抄」購入ご希望の方はこちらからどうぞ!
http://www.syplus.jp/ooura/

(第80回了)

 

大浦勇三(おおうら ゆうぞう) プロフィール

大浦勇三(おおうら ゆうぞう)  

大浦総合研究所 代表 (http://www.ne.jp/asahi/oura/ohura-research-institute/

石川県七尾市出身。
早稲田大学卒業、筑波大学大学院修了。
米国経営コンサルティング会社 アーサー・D・リトル 主席コンサルタントを経て現職。
主担当領域は、経営改革/企業再生、経営戦略/情報通信技術戦略策定、業務改革/組織改革、研究開発/商品開発マネジメント、マーケティングマネジメント、ナレッジマネジメント、イノベーションマネジメント、サプライチェーンマネジメント、人材マネジメント、コーチング/メンタリング、プロジェクト/プログラムマネジメント、ベンチャービジネス支援等のコンサルティング。

筑波大学大学院講師、城西国際大学客員教授、名城大学講師、産業能率大学講師、中小企業大学校講師などを歴任。

主な著作物:

  • 「続・ビジネス梁塵秘抄(一)~(九)」<全10巻>(大浦総合研究所:PDF版)
  • 「ビジネス梁塵秘抄(一)~(十)」<全10巻>(大浦総合研究所:PDF版)
  • 「イノベーション・ノート」(PHP研究所)
  • 「ITプロジェクトマネジャーのためのコーチング入門」(ソフトリサーチセンター)
  • 「図解 日本版LLP/LLCまるわかり」(PHP研究所)
  • 「IT技術者キャリアアップのためのメンタリング技法」(ソフトリサーチセンター)
  • 「よいコンサルタントの見分け方、かかり方」(清話会)
  • 「日本のモノづくり - 52の論点」<共著>(日本メンテナンス協会)
  • 「現場主導型の組織運営とスピード戦略」(日本監督士協会)
  • 「eコミュニティがビジネスを変える」<訳>(東洋経済新報社)
  • 「ナレッジマネジメントが見る見るわかる」(サンマーク出版)
  • 「図解 ナレッジ・カンパニー」(東洋経済新報社)
  • 「ナレッジマネジメント革命」(東洋経済新報社 )
  • 「図解 グローバル・スタンダード革命」(東洋経済新報社)
  • 「業務改革成功への情報技術活用」(東洋経済新報社)
  • 「情報化戦略と投資評価・システム運用管理の実際」<編著>(企業研究会)
  • 「会社改革実務辞典」<共著>(産業調査会)
  • 「プロジェクトマネジャー(PM)の育成・スキルアップのためのメンタリングの進め方と実践法」 (ソフトリサーチセンター:CD-ROM版)   など
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