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田中健介の麺食力-それから- 第14回
「『はま太郎』の『ナポリタンボウ』―前編―」

by staff on 2019/11/10, 日曜日

第14回 『はま太郎』の『ナポリタンボウ』―前編―

2010年に出版した自著「麺食力-めんくいりょく-」。横浜の麺料理とその周辺の情景を描きながらほとんど売れなかった可哀想な本。著者自身も出来上がった本に向き合うことなく、ついに来年に出版10周年となるのを機に、改めて当時の内容を振り返り、現在の移り変わりを綴っていく、ついでに啜っていく企画の今回が第十四回目でございます。

現在の新刊「はま太郎」16号の表紙イラストは筆者がモデル
(画像提供:星羊社)

横浜の夫婦ふたり出版社・星羊社が年に数回刊行している「はま太郎」をご存知でしょうか。「横濱で呑みたい人の読む肴」をキャッチフレーズに、横浜でしか存在しない「市民酒場」の魅力やキラキラした臨海部とはまた異なる横浜の下町文化にスポットを当てたとっても楽しい本です。
筆者はこの「はま太郎」13号より「ナポリタンボウ」というタイトルで執筆を担当しています。今回は宣伝のようになってしましますが、二回にわたって私が登場した「はま太郎」と、「麺食力」との関係性を綴っていきたいと思います。

「はま太郎」の存在を知ったのは2014年頃。まだ創刊して間もない頃だったかと思います。当時はモノクロでミニコミ誌のような薄い本でしたが、とても濃い内容の本だなぁという印象でした。
2015年春に南区の某マンションへ引っ越した際に郵便ポストに「星羊社」と書いてあり、「なんだったけな、なんかの会社だったよな……」
「はま太郎」と「星羊社」が一致してなかったのです。
ある夏の日、弘明寺の昭和一桁生まれのマスターが営む喫茶店でナポリタンとアイスコーヒーを愉しんでいたら、マスターが嬉しそうにはま太郎に掲載されたことを教えてくれました。
手渡されたはま太郎8号を読んでいて、それが同じマンションの「星羊社」と知ったと同時に、この取材力の深みに「これだ、こういう媒体で書きたいんだ!!」と、すでに廃版となっていた「麺食力」を持ってプレゼンに行った(結果的には飲みに行っただけです……)のが、「ナポリタンボウ」連載に至るきっかけでした。

連載開始前にインタビューを受けた「はま太郎」12号
(画像提供:星羊社)

2016年に日本ナポリタン学会会長として、はま太郎12号でインタビューを受けたことが筆者のはま太郎初登場となります。

長者町の「レストランすいれん」でインタビューを受けました。酒入ってます……

「麺食力」134ページで掲載した、中区長者町「レストランすいれん」でインタビューを受けました。ナガノトマトケチャップをベースにしたオリジナルソースのスパゲッティナポリタンやミートボールスパゲッティなど、何を食べても美味しい洋食屋さんです。
インタビューの内容は……、是非本をお手に取ってお読みください!!

記念すべき「ナポリタンボウ」
第一回目がスタートした「はま太郎」13号
(画像提供:星羊社)

そして2017年5月刊行のはま太郎13号で「ナポリタンボウ」第一回目がスタート。その名の通り、横浜のナポリタンの名店を「探訪する」という意味が込められております。

「ナポリタンボウ」第一回目は野毛・センターグリルを紹介

第一回目は野毛の「センターグリル」(「麺食力」120ページに掲載)の歴史を紹介。「ケチャップナポリタンの祖」とも言われるセンターグリル。ここのナポリタンはもちろん、オムライスも何もかも美味しいですね!是非こちらも本をお手に取ってお読みください!!

日本ナポリタン学会認定店舗でもある中区曙町「アポロ」のマスター・石原清司氏が表紙を飾る「はま太郎」14号
(画像提供:星羊社)

2017年12月に刊行したはま太郎14号。こちらは2017年9月に惜しまれながら閉店した中区福富町の「レストランタマガワ」(「麺食力」128ページに掲載)を取材。「はま太郎」のような由緒ある本にちゃんと記録しておきたいと思い、編集部にお願いして閉店直前に取材させていただきました。

「ナポリタンボウ」第二回目は福富町「レストランタマガワ」を閉店直前に取材

ナポリタンを提供するお店はだいたい大好きなのですが、ことレストランタマガワについては個人的な思い入れが深く。閉店してしまったのはいろんな事情で仕方ないなと思いながらも、やっぱり時々寂しい。麺食力とともに、このはま太郎でも記録できたことは幸せに思います。この内容は……、是非本をお手に取ってお読みください!!

そんなわけで、「はま太郎」で筆者が綴る「ナポリタンボウ」は、「麺食力」で掲載した店舗を改めて深く取材しています。そのお店の魅力を再確認できるとともに、へぇ!と思うような新しいことも知ったり。とても楽しく書かせていただいております。

今回はここまで。後編では15、16号の紹介を致します!

筆者紹介

 
本 名 田中 健介(たなか けんすけ)
略 歴 1976年9月生まれ。横浜市出身。横浜市在住。
武相高校、神奈川大学卒業。
自称エッセイスト、本業は福祉関係。
ベイスターズファン歴35年、CKBファン歴17年。
 
2009年9月、日本ナポリタン学会設立、会長となる。
http://naporitan.org
 
2010年3月、著書「麺食力-めんくいりょく-」(アップロード)刊行
https://amzn.to/2DGVqiU(Amazonへ短縮リンク)
 
2017年5月~ 連載「はま太郎」(星羊社)「田中健介のナポリタンボウ」
https://www.seiyosha.net/
 
連絡先:hamanomenkui@gmail.com

 

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