考えてみよう「子ども」・「家族介護」のこと(第8回)
病気情報について考えてみよう
第8回 病気情報について考えてみよう
寒中お見舞い申し上げます。
お正月気分もすっかり抜けたころとなりましたが、皆さまいかがお過ごしですか?
家庭で介護をする家族にとって年末年始は、もし急病になったらどうしようかと心配で無事問題なくお正月が過ぎると、ホット! 胸をなでおろしてしまいます。
でも、家庭介護家族だけでなく、自分は元気で自己管理できているし、親も高齢だけど、一人でなんでもできているから大丈夫だろうという方も、突然病気になったり、時には救急車のお世話になることもあるかもしれませんよ。
そんな時、病院では病状の説明以外にも、これまでにどんな病気にかかったか、アレルギーはあるか、現在飲んでいる薬は?などなど、本人の状態を知るための情報を書かされたり、聞かれることがあります。
患者自身がしっかりしていて、スラスラと答えられるのであれば良いのですが、そうではないこともあります。
病気情報を詳しく伝えることは大切なことですが、患者本人が答えられない時、付き添った人は、どれだけ答えられるでしょうか。
今回は、病気情報として必要なものは何か考えてみました。
《既往歴と現病歴のリスト》
既往歴とは、これまでに病院で治療をうけた病気や手術のことです。
現病歴とは、現在、定期的に病院を受診し治療や検査などの診療を受けている病気のことです。
風邪などの軽い病気を除き、何年にどんな病気で病院に通ったか、どんな病気で手術をしたか、また現在の病気のことなどを家族一人づつ別々の用紙にリストとして記しておくことをお勧めします。
その他には、どんなアレルギーがあるか? (薬によるアレルギーも含む)や過去の薬による副作用経験なども記しておくとよいでしょう。
また、身長や体重を聞かれることもあるので、健康診断等で測った時などに、リストに記しておくと良いかもしません。
こういった既往歴や現病歴のリスト、原紙は保管してコピーを用意しておけば、患者本人以外の人でも、病気の情報を詳しく伝えることができます。
またこのリスト、一度作ったらおしまい! ではありません。
生きていると病気が完治したり、また新たな病気になったりしますよね。
変化があったら追加し、いつも最新リストにしていることがベストですが、気持ちはあっても、そんなに几帳面に更新できないという時は、一年に一度くらいは、見直して更新するのはいかがでしょうか。
家族が揃う機会があったら、みんなでリストを見直して最新内容にするというのも良いかもしれませんね。
《お薬手帳》
大切にしてますか?
例えば、病院で診察し処方箋をもって調剤薬局で薬をもらう時、薬の内容を手帳に貼ってくれます。手帳を忘れた時は、薬の内容シールを自分でちゃんと貼っていますか。この手帳は、あなたがどんな病気でどこの病院にかかり、どんな薬を飲んでいるかということが、すべてわかる貴重な情報です。
「健康保険証」・「既往歴と現病歴リスト」・「お薬手帳」は、いつも一緒にして、すぐに持ち出せるようにしておきましょう。病気の時、誰もが困らないことを願って!!
筆者紹介
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