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【新年のご挨拶】
みなさま、新年明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

絵本から笑本へ(第45回) 絵本作家がゆく。~全ての子育て支援施設の皆さまへ~

by staff on 2020/1/10, 金曜日

絵本作家 保科琢音の連載コラム『絵本から笑本へ』

20カ月続いた第三期は今回で最終回。

第三期では、絵本作家のぼくが関わる事の多い
「子育て支援施設」についておしゃべりしてきました。

絵本作家として初めて口演をさせてもらったのも子育て支援施設。
今なお、たくさんの応援をしてくださるのも子育て支援施設。
だからこそ恩返しのつもりも込めて、コラムで連載をしてきました。

まずは、横浜市内全18区の子育て支援拠点を1区ごと18カ月かけておしゃべり。
その後、横浜市を飛び出し「小田原市」、更に神奈川県を飛び出し「長野県塩尻市」。
徐々に範囲も広め、ぼくが絵本作家として直接見て感じた「子育て支援施設」について
考えや想いを、出来る限りたくさんおしゃべりしてきました。

「子育て支援」という言葉が使われ出したのは、30年近く前なんだそうです。

しかし、「子育て支援施設」や「子育て広場」、「親と子のつどいの広場」等の言葉が、
世の中に広く知れ渡ってきたのは、ここ10年~15年位だとぼく個人は感じている。

ぼく達よりも少しだけ前の世代に子育てをしていたひと達の中には、
子育て支援施設について知らない人もいます。

そういう方々に、子育て支援施設についてお話をすると…
「知っていれば使いたかった」
「自分の家の近くにもあったのかな?」
「今、利用出来ているひと達は羨ましい」
という声がよく返ってきます。

更に前の世代のひと達は、子育て施設という場所がどういうものなのか
教えてもいまいちピンとこない。
「保育園や幼稚園とどうちがうの?」
「預かってくれる所ではないの?」
「近くの公園に遊びに行けばいいじゃない」
そんな方々も実際にまだまだいらっしゃいます。

時代によって子育てはどんどん変わってきています。

昔は、自営で商売をやっている家も多かった。
だから親は常に子どもと一緒。
赤ちゃんをおんぶしながら仕事をする。
幼いきょうだいが赤ん坊をおんぶしているなんて
昔の写真もよく見ますよね。

ぼく達の親の世代は、一概には言えませんが、
父親が外へ働きに出て、母親が家で子育てをする。
そういう家が基本的に多かった。
今より地域に公園もたくさんあって、
お母さん達の情報交換場所にもなっていたイメージもある。

そして今の時代の子育ては本当に多様化しています。

「子育て=母親」という事も、今はありません。

父親も母親も働いている共働きの家族はとても多い。
「主夫」という言葉だって珍しくなくなってきた。
おじいちゃんやおばあちゃんが子育てをしている家だってあります。
色々な理由で家族が別々に暮らしている家だってある。

様々な子育てのカタチが、今はあります。

だからこそ、世の中に「子育て支援」なんて言葉が使われ始めたんだと思う。
昔は…いや、本来であれば「子育て支援」なんて言葉は必要なかった。

あたり前に家族が、きょうだいが、親戚が、また近所のひと達が、
一緒に子育てをしていた。
「支援」なんて偉そうな事は誰も考えず、
みんなにとっての「あたり前」だった。

でも、今は少しだけ違う。

「子育て支援」という言葉が出てきたという事は、
やはり「支援」が必要なひと達が出てきたんだという事。

それは必ずしも悲しい事ではなくて、
昔の方が良かったという訳でもなくて、
時代が変わってきただけだとぼくは考えます。

どちらが良いとかではない。
今はそういう時代だという事。

そう、時代は変わっていくんだ。
だったら合わせていけば良いじゃないか。

「子育て支援」という考えだって、
「子育て支援施設」という場所だって、
今が正解なんて事は全くない。

常に時代に合わせて、
世の中の移り変わりに合わせて、
変わっていかないといけない。
そうあるべきだと思うし、
そういう事が出来る場所だと思います。

現状は「子育て支援=母親支援」

にしかなっていない。

じぁお父さんは置き去りなのか。
おじいちゃんやおばあちゃんに理解してもらわなくても良いのか。
これからはきっと同性の両親だって増えてくるかもしれない。
イクメンなんて言葉のせいで自信をなくしている父親だっている。
単身赴任で直接的な子育てが出来ない親はちゃんとした親じゃないのか。
地域での子育てをもっと見直すべきじゃないのか。

まだまだ考えないといけない事がたくさんある。
今、ここで立ち止まっている場合じゃない位、

だから、子育て支援施設関係の全ての皆さんに伝えたい。

やらないといけない事はもっとあります。
やれる事はもっともっとあります。
子育て支援施設はまだまだ面白く出来ます。

絵本作家として常に新しい挑戦をさせてくれる、
子育て支援施設の皆さんへ、愛を込めて。

挑戦を続けましょう!

『絵本から笑本へ』
次回からは連載第四期です。お楽しみに。

今回の企画で訪問させていただいた

施設を以下にご紹介させて頂きます。
画像をクリックして、訪問記事をご覧下さい。

神奈川区・かなーちえ
  保土ヶ谷区・こっころ
  緑区・いっぽ
旭区・ひなたぼっこ
  西区・スマイル・ポート
  金沢区・とことこ
泉区・すきっぷ
  鶴見区・わっくんひろば
  戸塚区・とっとの芽
港北区・どろっぷ
  栄区・にこりんく
  磯子区・いそピヨ
中区・のんびりんこ
  都筑区・Popola(ポポラ)
  瀬谷区・にこてらす
港南区・はっち
  青葉区・ラフール
  南区・はぐはぐの樹
小田原市・子育て支援センター
  塩尻市・子育て支援センター
   

(文・イラスト:保科琢音

筆者紹介

絵本作家。紙芝居作家。
公立図書館に10年勤める。
2013年 絵本「あっかんべー」出版。
絵本や紙芝居の創作だけでなく「読絵ん会」という名の読み笑わせ口演を精力的に行っている。
口演場所は計500ヵ所以上。
2017年 ベトナムホーチミンの幼稚園にて口演。
横浜市神奈川区にて開放している、赤ちゃんとお母さんが集える広場「おかげさま亭」プロデューサー。
 
また、絵書家筆之輔(えかきやふでのすけ)の芸名で落語家としても活動。
神奈川県を中心に落語会や落語イベントを開催。
横浜市内の小学校にて落語の授業を数多く担当。
2017年3月小学生60名が出演した「大黒寄席」プロデュース開催。
父親と子ども達による演芸クラブ「背中の集い」企画代表。
毎月定例の落語会として横浜市保土ヶ谷区の「しばた。寄席」。

ヨコハマNOW取材記事
「僕にとっての横浜は「未来へ笑がおをつなぐ街」。絵本作家の保科琢音さん」
http://yokohama-now.jp/home/?p=13904

『読絵ん会(どくえんかい)』の様子を動画でご覧下さい。

 

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ヨコハマNOW 動画

新横浜公園ランニングパークの紹介動画

 

ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
(動画をみる)

横浜中華街 市場通りの夕景

 

横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。
(動画をみる)

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