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横浜スケッチ(第42回) 京都・奈良・大阪・伊根の旅

by staff on 2020/2/10, 月曜日

ペンネーム 成見 淳

昨年2019年11月末に上記一週間の旅に出かけました。
京都は恒例の家内との旅、その後も恒例の国内国外を問わずの途中離脱一人旅で、奈良は大学同級生との再会、大阪はタイミング良く赤坂孝史先生の個展鑑賞&大阪在住の絵フレンドとの再会(のつもりが首都圏在住の絵フレ数名にも遭遇)、その後伊根に2泊しました。その中から4枚の絵をピックアップして思い出を綴ってみます。

 

奈良から京都へ

初日の11月25日(月)は新横浜から奈良へ行き、東大寺付近をうろうろし、カメラを向ける人に向かって明らかにポーズを取る鹿を眺めたり、興福寺の薬師如来等々を『能面師の兄が見たら喜ぶだろうなあ。』などと思いながら拝観したりして京都岡崎に。

「直指庵2019」透明水彩 6号

いきなり真っ赤な紅葉。26日(火)は昨年に続く直指庵に直行。渡月橋・嵐山界隈の大混雑が嘘のような静寂さの中、ほぼ昨年と同じ場所でちょっと角度を変えて描いてみた。直指庵の事を書き過ぎると混雑するようになっても困るので多くは書かない。

「南禅寺山門」透明水彩 3号

直指庵からバス、地下鉄を乗り継いで午後南禅寺へ。
夕刻が近づく中、そびえたつ山門、紅葉、観光客の光景を描きたくなってとりあえずパチリ。立ち止まってカメラをいじっている左の人。その後でスマホで撮影する女性。真ん中の芸術家っぽい髪の男性などなど。人物の苦手な私だが描かないことには上達しないし、南禅寺という著名な観光地に人がいないのはおかしい。あれこれ想像しながら敢えて人物を沢山描いた。

 

京都から奈良へ

27日(水)インスタグラムフレンド(略すとインフレになってしまうのでIフレとでもしようかな?)のお勧めにより川を挟んで宿の反対側の京都市動物園に初めて行く。「京都まで行って動物園?」と思っていたけど、これがなかなか見どころたっぷり。午前中ということもあって人が少ないのも魅力。
白い象。間近で見るライオンの大きな顔。ジャングルジムのようなピラミッド型の構造物に座っているサル達は組織図を思い起こさせる。
猛獣の建物を出た後に異様な大きな猛獣の声がしたがいくら見渡せども猛獣はいない。何とオウムが猛獣の叫び声をマネしていた。

上皇様ご夫妻が橿原から帰られるのを迎える人達で混雑するロープの真ん中を通って京都駅で家内としばし別れ、一人で奈良に向かう。

「大和路散策」(薬師寺)透明水彩 3号

駅に着くと民泊のご主人が車で迎えに来てくれていて、車でスケッチポイントを案内してもらう。
民泊は一軒家。一息ついて薬師寺の周りを散策し、見つけたのがこの構図。架線は近鉄。
京都賑やか、大阪ざわざわ、奈良のんびり。

 

大阪から京都府伊根町へ

「伊根の舟屋」透明水彩 5号

28日(木)は大阪難波で先生の個展、大阪の絵フレNさんOさんの二人展とUさんが属するグループ展が同じビルで行われて、効率は良いは、関西の懐かしい人や首都圏から来た絵仲間に会えるはで中身の濃い展示会。ひとしきり拝見しバスで伊丹空港経由伊根に向かう。天の橋立でローカルバスに乗り1時間ほどで伊根に着くと真っ暗な中、舟屋の奥様がバス停で待ってくれていた。
「さあどうぞ」と言われた舟屋は目の前。1時間乗ったバスで400円は超安。「昔は世界で一番高いバスでしたが町の振興策で補助をして安くなりました。」との事。

29日(金)は朝食後奥様のお勧めで漁協の港へ町営の無料自転車を借りて向かう。
すれ違う通学の中学生達の「おはようございまーす。」と元気な声。同じく一斉に大きな声で挨拶をする小学生の列。目の前に広がるゆったりとうねる海。ひんやりとした朝の空気を自転車が切り裂いて心身ともにピリリと締まる心地良さ。逆光の朝日がまぶしい。
「漁協はあれかな?」「いいえ。もう少し先です。」「ありがとう。」互いに自転車ですれ違いながら交わす言葉が何とも嬉しい。『こんな映画のシーンがあったなあ。』
漁港に着くと長靴、手袋、手にはポリバケツを持った地元の人たちが大勢集まっていて、漁船が着くのを待っていた。『ちょっと早すぎたかな?自転車で飛ばして来たから。』と思っていると湾の向こうから船影が大きくなって来た。
着岸すると一斉に群がる人達。右手に体をくねらす細長い魚、左手にポリバケツを持って背筋をまっすぐにして歩く90歳は間違いなく超えていると思われるお婆さん。
そうだ彼女が小さい頃よりもっともっと昔からここは漁港なのだ。天然の地形に恵まれた漁港。その和船を守るための工夫が舟屋。船のガレージ。母屋に隣接する農家の馬小屋のようなものか。

一旦舟屋に帰り、一休みしてスケッチポイントを求め何年ぶりかの自転車をこぐ。
歩いている時はさっそうと軽やかに見える自転車も上り坂になると結構しんどい。息は切れるし、足だけでなく、ハンドルが少し斜めになっていたこともあって腕も筋肉痛に。
泊まった舟屋を真ん中に描いた絵は奥様に気に入ってもらえたのでお礼に差し上げ、横浜に帰ってからちょっと角度を変えて描き直した。

舟屋に戻る途中で台湾の絵描きご夫妻に会った事、後日インスタグラムを見たら彼が先生のフォロワーだった事、湾内巡りの小さな観光船に乗りNHKドラマや映画寅さんのロケ地などを見せてもらった事、私が帰った後舟屋の奥様が先生の個展を見に来てくれた事、などなど楽しい思い出が沢山あったが省略。

 

帰途

11月30日(土)天の橋立を山の上から見るために2時間ほど早めて8時台にバスに乗り、宮津駅より特急電車を乗り継いで京都から東海道新幹線ひかりに乗りホッとする。
家に着いたのは6時過ぎで、途中寄り道したとは言え伊根から10時間は遠い。遠いがそれだけの価値は大いにある。非日常の体験が新鮮さの源泉であるならば、その時間差があればあるほど新鮮さ、感動、驚きの度合いは大きいのかもしれない。なぜならば行きは想像力で期待が高まり、帰りはゆっくり思い出に浸ることが出来るから。

PS.2020年の兄弟展は8月12日〜18日(お盆の真っ最中)、昨年と同じ横浜そごう9階のギャラリーダダのA室(広い方)で行います。

筆者紹介

Jun Ohsawa 大澤 淳さん  
お名前 Jun Ohsawa 大澤 淳
E-mail j-narumi@ug.netyou.jp
URL http://home.netyou.jp/kk/ohsawa/
成年月日 1967年1月15日成人式。おひつじ座。いわゆる団塊の世代。誕生日はもっと前。
年齢 その年の西暦 ? 1947(3月25日以降)
生息地 横浜市鶴見区に70年弱在住。いわゆる浜っ子。
血液型 いわゆる典型的なAB型
性格 内気、控えめ(だが信念は曲げない)、人前に出るのを極度に嫌う・・・だったが、 最近は少しずつ変わって来た。これもネット化のおかげかな。
割りと簡単に物事をはじめてしまう。(衝動的、意思決定が速い、好奇心が強い)。
忘れやすい。(最近特に)
趣味 ◎絵画:(主に水彩画)初めは油彩だったが10年近く休止していた。ヨコハマNOWのお陰で、2015年より主に水彩画を中心に絵画を再開した。
◎文章を書くこと(エッセイ、旅行記など)。
◎放浪の旅:国外国内を問わず、スケッチポイントを求めて心の洗濯に。(すぐに汚れやすいので。)
〇ゴルフ:1979年にホールインワンをしたことも。42年間通った神奈川県津久井湖ゴルフ倶楽部を2016年12月に退会。ハンディキャップは全盛期13だったが。
〇2015年急に作曲を始めたが半年もたたずに現在休止状態。
●フォルクローレ(アンデス音楽):ケーナ、サンポーニャ等も演奏したが、今はたまに聴くだけ。

 

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ヨコハマNOW 動画

新横浜公園ランニングパークの紹介動画

 

ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
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横浜中華街 市場通りの夕景

 

横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。
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