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書評「一瞬で幸せが訪れる 天国めがねの法則」 KADOKAWA 武田双雲(著)

by staff on 2020/2/10, 月曜日
 
タイトル 一瞬で幸せが訪れる 天国めがねの法則
単行本 215ページ
出版社 KADOKAWA
ISBN-10 4404601220X
ISBN-13 978-4046012203
発売日 2016/5/24
購入 一瞬で幸せが訪れる 天国めがねの法則

「どうすれば、天国めがねが 手に入るのでしょうか。」という文字が飛び込んできました。今年は変化の時と言われます。武田双雲さんは書道家ですから、距離が遠いと思っていたのですが、まさに飛びこんで取り組みました。「はじめに」のところで「自分が持っている、天国めがねに気付けばいい」と言われます。そして「自分はすでに天国めがねを持っていると気づいていれば、そのめがねをかけるだけで、見える世界がたちまち明るくなります。だから、つらいことに直面しても、ダメージを受けにくくなるのです。」「天国めがねをかけはじめると、次第に信じられない現象が起こるようになります。自分はなにひとつ頑張らなくても、勝手に、どんどん幸運がなだれ込んでくるのです。」「不思議でしょう?でも、嘘ではなく、本当の話です。」

面白い本です。奇妙な不思議な本です。章立ての次は法則立てになっています。

「(法則1)楽しむことは、すべてに勝る」では、人生において、もっとも大切にしているのは、楽しむこと、といわれます。「楽しむことは、天国めがねの種みたいなもの、どんな人でもなにか一つは楽しんだ経験があると思います。つまり、誰にでも天国めがねはあるということなのです。」どんなこともその論法で進めていきます。朝、早起きが苦手なひとは、朝起きたら美味しいコーヒーにありつけるようにする。仕事が面白くないのであれば、まずなにか1つ、やっている仕事のなかで、自分が楽しいと感じることを探がしてみるといい、と言われます。使いやすいファイルを整理したり、わかりやすい資料作りにこだわたっり、どんなことでもいいと言われます。「いつも目の前のことを楽しんでいると、人生に“つまらない“と感じることが減っていきます。楽しい人生には、不安や恐怖もありません。これが、天国めがねを手に入れるための、第一歩ではないでしょうか。」

「(法則3)遊戯三昧で最高の自分になれる」で、著者は、自分という人間をひと言で表すなら、無邪気ということになるかもしれませんと言われます。「自分の書を必要としてくれる人が増えれば増えるほど、自分が置かれている状況をめいっぱい楽しむようになりました。」遊戯三昧という言葉があります。元プロテニスプレーヤーの杉山愛さんから教わった言葉に「迷いの心にとらわれることなく、無邪気に遊びを楽しむ」ということがあるそうです。そして愛さんからの話を語られます。「昔、たいへんなスランプに陥ったことがありました。いくらラケットを振っても、まったく玉にあたらなくて・・・。でもそんなときにたまたま遊戯三昧という言葉に出合って気づいたのです。大事なのは、テニスを楽しむことだって」はじめから遊戯三昧でいれば、無邪気に楽しく仕事するだけ、と言われます。余計なプレシャーや緊張もなく、リラックスした状態で、最高のパフォーマンスができ、ものすごく、プラスの循環でいられるそうです。

「(法則7)幸せを怖がらない。素直に喜ぶ」感謝すればするほど幸せになる、があります。著者は目の前にあることになんでも感謝する「感謝オタク」と言われます。あらゆる出会いに感謝の気持ちがわき起こってくると言われます。

  • 朝、目が覚めると生きていることに感謝。
  • 家族がいることに感謝。
  • 歩けることに感謝。
  • 蛇口から水が出ることに感謝。
  • 清潔なタオルがあることに感謝。
  • お茶を飲めることに感謝。

「さすがに、自分でも感謝しすぎじゃないかな?と思うことがあります。だけど、そういうときは、感謝してもしすぎることはない、という言葉がふと思い出されて、そうだよね!って安心できます。幸せすぎて怖くなるときは、過剰なくらい感謝してみてください。そうすれば、素直に幸せをうけとってもいいよね、という気持ちになれると思います。」

「(法則14)関心を持てば、自然に引き寄せられる」心の「空」にきづいて埋める、があります。人は、自分がすでに持っている、と感じている時は、それを欲しいと思わないものです。ケーキを食べているときに、ケーキをほしがる人はいません。ケーキがないから、食べたいと思うわけです。「たとえば、お金持ちになりたいと願望を持っているとき、その人の心が関心をもっているのは、お金がない、ということです。それに気づかないまま、お金持ちになりたい、という願望を強くしても“お金がない”という関心が強まるばかりで、ますますお金がない状況を引き寄せるだけです。」なかなかできなかったことですが、著者は語られます。「お金がほしければ、いま自分の財布に入っているお金に感謝して、“たくさんお金があるなぁ”と思ってください。幸せになりたい人は、いま自分に与えられている恵に感謝して、“幸せだなぁ”といってください。」それを何度も繰り返すうちに、心の“空”は埋まり、おのずと満ち足りた状況をひきよせ、空を埋めることこそが、豊かさや幸福を手に入れる近道といえましょう。

「(法則15)かけるめがねで景色は変わる」一年のはじめに「この世は天国だ」という証拠を集めることを目標にすると、脳は楽しくてハッピーな情報ばかりを集めるようになります。その結果、心は明るくなり、生きる希望もむくむくとわいてくるようです。「“地獄極楽は心にあり”日本には、このような考え方ひとつで、この世は地獄にも、極楽にもなる、という意味のことわざがあります。世の中で起きていることは同じでも、それを面白く感じるか、つまらなく感じるかは自分次第だなぁと感じます。」あらゆる出来事や人やモノは、天国めがねと地獄めがねのどちらをかけるかで、見るところも、感じることも違ってきます。関心を持つところが変われば、引き寄せることも違ってきます。「仕事が面白くない、家族がいうことを聞かない、自分は運が悪い・・・そう思っている人は地獄めがねをかけているだけなのです。ためしに、たった一日でかまいませんので、“天国めがね“をかけてみてください。それだけで、世界がまるで違って見えることに驚かされるはずですよ!」自分のことも”天国めがね“を通してみると”優柔不断“は決して悪くないことに気付くはずです、と著者は言われます。「優柔不断って、”優しくて、柔らかくて、物事を断じない“と書きます。優しくて柔らかい人には、少しもネガティブな印象はありません。むしろ、セールスポイントにしてもいいくらい好印象ではないでしょうか。」

「(法則16)幸運を引き寄せる磁石になる」天国めがねをかけていると、はじめは、脳が天国情報を拾いあげるようになるそうです。そのなかには、ラッキーな情報も含まれます。「ラッキー情報が集まるにつれ、実際に幸運なことが起きるようになるのです。ラッキー情報が蓄積されることで、自分の体がラッキー磁石になって、ラッキーなことを引き寄せるわけです。信じられないかもしれませんが、僕自身がまさにそうなのです。ちょっとした思いつきで“こうなったらいいね”と話したことが、数日の間に実現してしまうのは当たり前。それどころか、考えもしないような幸運まで、ひっきりなしに舞い込んでくるのです。“こんな本をだしたい”“あの人と会ってみたい”“こんな商品のロゴを書いてみたい“”海外で展示会をしてみたい“どれも、あっという間に叶ってしまいました。」

「(法則18)持っているものを生かす」人はそれぞれ、育った環境が違えば、経験することも違います。どんな相手でも、自分が見聞したことのない知識を絶対もっているはずといわれます。いくら自分のことを無知だと思っている人でも、なにか1つぐらい、人に教えられるものを持っています。だから、自分は無知だ、なんておもうことはありませんし、なにかを学ぼうとする必要もないそうです。「僕はいつも、書道教室の生徒さんや子どもたちを見ていて、“みんな、本当にたくさんのことを知っているなぁ”と感心することばかりです。」「大人は、子どもにない知識を持っています。だからといって、子どもより優れているわけではありません。子どもも、大人にないものをたくさんもっているからです。それこそ、生まれたての赤ちゃんからも、大人が教わることは数限りなくある。それに気づくと、思考のスタートがかわります。」「社会貢献ひとつとっても、“自分には知識がなさすぎる。社会貢献するには、もっといろいろなことを学ばなきゃ”という考えが、“自分がもっているものをどう使えば、社会貢献できるだろう”というベクトルに変わる。」いま持っているものを生かした方が、よほどスピーディーに、いい結果を得ることができるそうです。

「(法則31)人を動かすときは、“聞く”ことと“順序が”大事」大人には、いくつかの役割があります。こうした役割のなかで、さまざまな責任よりも、もっと重要なことがあると気づかされた、と言われます。それは「聞く」ということだと。「書道教室をはじめたばかりの頃は、きてくれる生徒さんに対しても“何か共通の話題を探して、いいムードをつくらなきゃ”ということばかり考えていました。だけど、そんな難しいことを考える必要はなかったのです。どんなことでもいい、相手の話を聞けば、自然と教室は和やかな雰囲気になるからです。」「相手が子どもなら、“最近、学校でなにが流行ってるの?”“夏休みはどこか遊びにいくの?”という感じで、簡単な質問をすればいいんです。そうすれば、スムーズにコミュニケーションをとることができます。」「それは大人でも同じです。天気や日常生活の話、ファッションや流行、美味しい食べ物についてなど、他愛ない話で充分です。」そして人づきあいの鉄則を語られます。まづ相手に興味を持って、聞き上手になることであり、何かお願いするときには、相手の苦労や頑張りも察して誠意を見せ、段階を踏みながら徐々に難しいことを頼むことだと。

「おわりに」のなかで武田さんは言っています。「自分のなかに絶対的な幸福感があれば、あなたは、自分の目にぴったりとフイットするめがね(=天国めがね)をかけているということ。だから、どんなつらい出来事に遭遇しても、見える景色は曇りません。」「一方、自分を幸せだと思えない人は、度の合わないめがねをかけているようなもの。前がよく見えないどころか、焦点も定まりませんから、その疲労感が健康にも悪影響をおよぼすでしょう。」何をやってもうまくいかないとか、どうして自分は、こんなにツイてないんだろう、と、そんな風に感じるときは、めがねが自分に合っていないサインかもしれない。「ただ、だれにでも必ず天国めがねはあります。そのことに気づき、あとは天国めがねを意識し続けるだけで、人は大きく変わります。」著者の武田双雲さんは書かれます。

「どうぞ、たくさんの感動と喜びに満ちた人生を楽しんで、味わい尽くしてください。あなたと、あなたの大切な人の幸せのために・・・」

書評を書いていて不思議なことを感じました。実は、驚いたことがあります。本を出したいと思っていて、「本を出しませんか」と声が掛かったり、お世話になった人に逢いたいと思っていて、急にその方から電話が入って、急遽お会いする機会をつくったのは「天国めがねの法則」を書評にしようと、読み直しての最中のことでした。

(文:横須賀 健治)

 

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