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考えてみよう「子ども」・「家族介護」のこと(第10回)
人生100年時代について考えてみた

by staff on 2020/3/10, 火曜日

第10回 人生100年時代について考えてみた

日本は長寿社会を迎え、人生100年時代と言われるようになりましたが、一言で100年といっても、生きていくには長いですよね。

我が家の母(95歳)は、同世代の知り合いや親しい友も亡くなり、話し相手も少ないので、毎日のように「あぁ~!なんでこんなに生きているのかなぁ~。もういいのに~」と、寂しそうに生きていることを嘆いています。

私はそんな母に「命の長さは、神様に任せて、気楽にいこうよ!」なんて励ましていますが実際、自分が母と同じ年齢まで生きていたら、気楽でいられるだろうか?と思ってしまうこともあります。

そこで今回は、母のつぶやきから人生100年時代の生き方について考えてみることとしました。

童謡の「大きな古時計」では、100年休まずにチクタクと動いていて、ある時、ピタリッ!と動かなくなりますが、人は時計のようにピタリッ!と終わるとは限りません。いつ「鬼籍」に入るかなんてわからないものですよね。

人が暮らし続けるのに、何よりも重要なことは経済面の不安がないことでしょうが、病気になったり、体力も衰えるので、虚しさや寂しさも出てくるでしょうから、長生きするということは、経済面と同じくらい精神面の不安も長~く、のしかかってくるのだと思うのです。そんな、のしかかってくる重さにつぶされないためには、自分の心の持ち方が大切になってくるのではないでしょうか。

皆さんはウイリアム・ワーズワーズという詩人をご存じですか?
私が高校生の時、日曜劇場というテレビ番組で「草原の輝き」というアメリカ映画が放映されました(映画の内容は若い男女の結ばれなかった悲しい恋愛物語でした)
その中でワーズワースの詩の一節が出てくるのですが、私はその詩の日本語訳に感動し、暗唱するくらい大好きでした。
それから、およそ半世紀、今でもこの詩を覚えています。

草原の輝きも 花々の栄光も
   返すすべなしといえ 悲しむことなかれ
      去るを追わず 残れる力を見い出さん

どうですか、この詩!
人生100年時代、人は年齢を重ねていくと、悩みや苦しみも多くなったりして、過去の輝いている自分ではなくなっているかもしれません。
でも、だからといって、寂しがったり、悲しんだりして残された際月を過ごすのではなく、今この時に残されている力で、最後まで自分でできることや、楽しめることを見つけよう!な~んて、気持ちになりませんか。

人は、心の持ち方で、生き方は変えられると思うのです。
この先、もし心が沈んでしまうような時があったら、この詩を思い出して、自分の力を見い出そう!と考えています。

長寿社会、幸せでいられる秘訣は、自分の心の持ち方しだいなのかもしれない!
そんな気がしています。

筆者紹介

 
本 名 竹沢 佐知子 (たけざわ さわこ)
自己紹介 短大幼児教育科を卒業後、幼稚園教諭となり、その後2度の転職も経験。「やっぱり子どもと関わる仕事がしたい!」と、1991年ベビーシッター会社
(有限会社チャイルドサービス遊)を設立。
 
2007年から父の介護がはじまり、2016年には、会社と介護の両立より、両親との残された時間を大切にする決断をして、25年間続けたベビーシッター会社を廃業。
 
その後父は他界、現在は、母の世話を一番に生活しています。たいしたことはできない私ですが、生涯社会と関わりあっていたいと願っています。保育や家庭介護経験など、私で役に立つことがあれば気軽に声をかけてください。
Eメール childyou@tky2.3web.ne.jp

 

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