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書評  写真集『百顔繚乱』 自費出版 川名マッキー(著)

by staff on 2020/10/10, 土曜日

 

自費出版のそれも写真集を書評で取り上げてもいいかと考えました。ですが、この写真集の存在と著者であるカメラマン「川名マッキー」のことを知ってもらいたいという想いから書評を書かせていただきます。

川名マッキーさんとは、お客様の紹介で知り合いました。横浜市出身のグラフィックデザイナー&カメラマンで、人物撮影が好きだという彼に、私のポートレートを撮影してもらいました。その写真は私のお気に入りで、Facebookや紹介写真として長年使ってきました。先日、高校の同窓会誌にその写真を使ったら、「実物とあまりにも違いすぎる。加工しているのでは・・」と多くの方に言われました。(笑)

プロのモデルよりも市井の人を撮りたいと、マッキーさんは2009年から出張して家族の写真を撮影する「家族の肖像」プロジェクトを始められました。「家族の肖像」は、ほとんどが笑顔の写真です。

笑顔の写真ばかり撮影している中で、「変な顔を撮影したらどうなるのだろう」と思い立ち、変顔を撮影してみると、「気持ちがいい」「心からスカッとした」などの反応があったそうです。そして「一番いい表情と一番変な表情を並べれば、人間の表と裏が見えてくるかも・・・」という考えに至ったのだそうです。

マッキーさんから「笑顔と変顔」の写真集を作りたいと聞いたのは、2018年頃だったと思います。

SNSを通じて100人のモデル希望者が集まり、撮影が開始されました。
でも、自費出版で写真集を作ることは、とても大変なことです。

それで『写真集を作り、横浜から「変顔アート撮影」のムーブメントを起こしたい!』と、クラウドファンディングを始め、目標額の120%以上の金額を獲得しました。

100通りの笑顔と変顔とが見開きで並ぶ写真集は、『百顔繚乱(ひゃくがんりょうらん)』と名付けられました。

私もささやかですが、クラウドファンディングに参加したので、5月に入って『百顔繚乱』が送られてきました。手に取った第一印象は「エーッ!!こんなに変顔が並んでいる」という感じでしたが、見ているうちに、変顔にモデルさんたちの想いが表れているんだなと味わえるようになってきました。老若男女、様々な生きざまが表情に出ていて、斬新な写真集となっています。

私もモデルに立候補すればよかったかな・・・とちょっと後悔しました。

そんな感想をマッキーさんに伝えようと思った矢先、6月30日にマッキーさんは脳卒中で倒れられ、現在は長期リハビリ中です。

以下は、9月13日のマッキーさんのブログです。(抜粋)

<前略>

右手と右足が動かず苦労していますが、少しずつ動く部分も出て来ました。
しかし言葉の発音が完全では無く、スムーズな会話が難しい状態です。
自分の意思が人に伝わりにくいというのは、なかなか辛いです。
時間はかかりますが、メールが役に立っています。
入院は年内いっぱいかかるか、それ以上かもしれません。
病状についてはお察しください。
悔しいです!
悲しいです。涙が出ます。
自身の初めてとなる写真集「百顔繚乱」が5月に発売されたばかりなのに、
無念でたまりません。

<中略>

カメラを再び持って歩きたい!
シャッターボタンを右手で押したい!
みんなと普通に会話をしたい!
普通の生活に戻りたい!
そんな当たり前の事を夢見ています。
皆さん、どうか見守っていてください。どうか力を貸してくたさい。
このメッセージは片手で何度も直しながら3時間かかって打ちました。

<後略>

カメラマン「川名マッキー」は、今日も頑張っています。
写真集「百顔繚乱」を多くの方に見ていただきたいのです。

写真集「百顔繚乱」通信販売ページ
https://mackykawana.official.ec/

(文: 渡邊 桃伯子)

 

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