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「放射能」報道にあおられないで。少し冷静になって情報を整理

by staff on 2011/4/10, 日曜日

3月11日に発生した東日本大震災で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

 

被災を免れた私達の役割

当社にも、親族を亡くしたものがおります。また、友人や知人には、家や会社を流された方もいらしゃいます。

何かしたいけど、募金くらいが精一杯。もっとすべき事があるのではないか・・。毎日TVを見ながら、心をざわつかせるばかりです。

でも、最近思います。
今回の災害の規模の大きさを冷静に見つめたとき、私達も相当の覚悟をもって、長期に渡りふんばらなくてはいけないのだなと。被災地の復興は、全てを失った被災者が担えるものではありません。ならば、被災を免れた私達が担うという自覚と覚悟を持つべきなのかもしれません。

まずは、被災していない地域の私達が、いかに、日常の普通の生活をキチンと守り、維持し、経済を盛り上げていけるかが、この事態を支える上で、とても重要です。暗くなりがちですが、ぐっっとふんばって、毎日を元気に前に進んで行きたいと思います。

 

今月のテーマは「放射能」

このコーナーは、『空気清浄機をライフスタイルに』をテーマに、(株)カンキョーが室内環境についてのお話を連載させていただいています。今年は「花粉症」についてとりあげてきましたが、今月は、話題の「放射能」についてお話します。
結論を言えば、「あわてるな!たいしたことない!」です!

 

「放射能」報道にあおられないで

横浜に住む私達にとって、「放射能」の問題は不安になります。
マスコミは、何か進展があったり、データが発表されるたびに、声高に報道しますので、問題や危険性の程度に関係なく、全て大きな問題にうつってしまいます。これがマスメディアの欠点ですね。
これでは、ただ不安をあおるだけという、残念な結果になってしまいます。
マスコミの報道に躍らされず、冷静に調べてみてもよいかもしれません。

被災地では、薬や医療施設が整わす、地震を免れても、その後に命を落とされる方が大勢おられる状況です。
一方、放射能は、すぐに命にかかわる問題ではなく、将来の発ガンリスクをどの程度上昇させるか、という問題です。私達の住む市町村に、原爆のような皮膚や白血球を破壊するような濃度が、降ってきたり、流れてきたりする事はありません。まず、このことを知っり、冷静な対応を心がけたいところです。
※買占めなど、私達の慌てた行動が、被災地の足をひっぱるような事になっては、悲しいですものね。

 

 

発ガンリスク向上の目安

ではその発がん率を向上させるリスクが問題になるのは、どの程度の数値からか、また、危険度はどの程度のものなのかをご紹介します。
※シーベルトなどの単位についての解説を、最終項にまとめましたので、後でご確認ください。

東大病院で放射線治療を担当するチームがあります。医師の他、原子力工学、理論物理、医学物理の専門家がスクラムを組んで、今回の原発事故に関して正しい医学的知識を提供する目的で、ブログを立ち上げています。
http://tnakagawa.exblog.jp/)その内容をまとめます。

100mSv~150mSv(ミリシーベルト)以上の被ばくになると、発がんの確率が増していきますが、100mSv(ミリシーベルト)で0.5%の上乗 せにすぎません。200mSv(ミリシーベルト)では1%と、線量が増えるにつれ、確率は“直線的に”増えるとされています。つまり、200ミリシーベルト以上になると1%増、300ミリシーベルトで1.5%増 ということです。

しかし、日本人の2人に1人が、がんになるそうなので、もともとの発がんリスクは約50%もあります。この50%が、50.5%あるいは51%に高まるという議論なわけです。

私達が今、恐れおののいて、連日連夜、話題にしている問題は、こういうレベルのリスクを、回避できるか否かのお話をしていることを、認識する必要がありますね。

 

 

空気清浄機の有効性

放射能の問題を対策するのは、花粉症対策と似ていると、新聞やTVで報道されるようになってから、当社にも、問合せが入るようになってきました。

Q1. 空気清浄機で放射能はとれますか?
Q2. 空気清浄機のフィルターで取った放射性物質は安全ですか?
Q3. 空気清浄機を使った方が良いですか?
などです。

 

A1. 放射性ヨウ素などの場合、高温でガス状になったヨウ素が、雨と一緒に降下します。浮遊するホコリなどに付着して降下する場合も多分にあるでしょう。大きさはウイルスよりも若干大きい1~0.5マイクロメートル前後の結晶化した状態が多いと想定されるそうです(何かに付着している場合はそれ以上)。このことからすると、空気清浄機で集塵可能な大きさといえます。

A2. 微量放射線の影響は、吸引などで体内に取り込まれた時が最も大きく、皮膚から吸収されるケースは、極めて少ないことが知られています。吸い込まなければ、ほとんど問題がないと考えてよいでしょう。また、放射性ヨウ素の場合、半減期が8日程度ですので、フィルターに放射性物質が溜まり続けていく事を心配する必要はないでしょう。

A3. 先ほどお話した発がんリスクを考慮した上で、ご検討ください。
ご参考までに、お買い求めいただいたお客様のお声をご紹介いたします。

  • 現在のリスクはよくわかった。しかし、将来のある小さな子どもを持つ親として、最善の事をしたいので購入を決めました。
  • 「あの時、どうして購入しなかったのか」と後で後悔したくない。
  • チェルノブイリや、スリーマイルのように、問題が完全に収束したわけではなく、現在進行形なので、念には念を入れて、備えておきたい。
  • やっぱり安心するので。
 

 

シーベルトと、ベクレル

最近は頻繁に目にするようになった二つの単位。大きくわけると次のようになります。

  • シーベルト:放射線が人に与える影響を表した単位
  • ベクレル:放射性物質が、放射線を出す能力を表した単位

 

ミリとマイクロ

色々な報道では、ミリとマイクロが混在していて、わかりづらくなる時があります。
ここでおさらいしておきましょう。

  • ミリ(m):1,000分の1 という意味で、単位の前につきます
  • マイクロ(μ):1,000,000分の1 という意味で、単位の前につきます
 

例えば、1ミリグラム(mg)は1グラムの1,000分の1となります。
1マイクログラム(μg)は1グラムの1,000,000分の1となります。
言い換えれば、
1マイクログラムは1ミリグラムの1,000分の1。

よって、1マイクロシーベルト(μSv)は 1ミリシーベルト(mSv)の1,000分の1。
つまり、1μSv=0.001mSv
となります

 

自然界の放射線

最近は、随分と紹介されるようになってきましたが、自然界(宇宙・大気・地面・食物など)にも、放射線は存在しています。
http://www.tohoku-epco.co.jp/electr/genshi/shiryo/wastes/10.html

これら自然放射線量をまとめると(資源エネルギー庁2010 )以下のように報告されています。

  • 世界平均:2.4ミリシーベルト/年
  • 日本:1.48ミリシーベルト/年
  • ブラジル:10ミリシーベルト/年

日本は世界の平均からみると、比較的低いことがわかります。また、数値の高いブラジルで、発ガン率が高くなる報告はありません。

 

日常生活の放射線量例

日常生活で受ける放射線量をいくつかご紹介します。

  • 飛行機(東京→ニューヨーク間)1回:0.2ミリシーベルト(200マイクロシーベルト)
  • CTスキャン(胸部X線)1回:6.9ミリシーベルト(6,900マイクロシーベルト)
  • 胃のX線1回:0.6ミリシーベルト(600マイクロシーベルト)
 

 

横浜の放射線量

文部科学省が毎日全国の放射線モニタリングデータを公開しています。
http://www.mext.go.jp/
ちなみに、3月31日は0.1マイクロシーベルト(=0.0001ミリシーベルト)以下でした。

 

 

(株)カンキョー Date Map

 

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