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「民謡民舞全国大会」で日本一を目指します。舞踏集団「正藤」 家元/正藤勘扇さん

by staff on 2011/5/10, 火曜日

 地元横浜には素晴らしい民謡があるのに、今に唄い繋がれていないのが淋しいと思います。横浜・野毛山地区伝統の「野毛山節」を正藤流の舞踏で現在に甦らせ、「民謡民舞全国大会」で日本一を目指します。舞踏集団「正藤」のお稽古場を訪ねて、家元/正藤勘扇さんのお話しを伺いました。

野毛山節で今年こそ「内閣総理大臣賞」をねらいたい、
地元の踊りで優勝したいと思っております

お稽古の合間に衣装担当と野毛山節の衣装の打合せ

 

 「野毛の山からノーエ/野毛の山からノーエ/野毛のサイサイ/山から異人館を見れば/お鉄砲かついてノーエ/お鉄砲かついでノーエ/お鉄砲サイサイ/かついで小隊すすめ/オッピコヒャラリコ ノーエ/チータがタイタイ トトチチ」このノーエ節の衣装を考えているところです。野毛山から軍隊の行進とか訓練の様子を見て作られた唱でしょう、ノーエは「No YES」だという説もあるようです。だから衣装は官軍のような感じに金のモールで華やかにして・・・鼓笛隊とか鉄砲を持って行進する振り

があってもいいわよね。こうして、衣装を想像すると動きが想像できて踊りになっていきます。ですから、私が振り付けを考える時は「お衣装」を思い浮かべることから始まります。衣装担当がおり、佐渡おけさで使用した笠を黒く塗ったりと、限られた予算の中で工夫をしながら創りあげていくのがとても楽しいです。

 2011年10月13日から4日間、東京の両国国技館で開かれる「平成23年民謡民舞全国大会」には全国の予選を勝ち抜いてきたチームが出場いたします。「正藤」は横浜市、神奈川県の推薦を受け既に出場が決まりました。今年は、「横浜」のブランド力と「野毛山節保存会」の応援があります。やるからには「内閣総理大臣賞」をねらいたいと思います。目的を掲げることでメンバーの気持ちが一つになることが「舞踊団正藤」の力にもなります。

 

日本舞踊を現代に、若者が踊りたくなるような「日舞」を・・・伝統は心です

 以前は古典「日舞」を教えていました。私は、小学校3年生の時から花柳流の名取であったオジから基礎を習いました。縁合って藤間流に入門することになり、尾上松録先生の弟子として大会やコンクールに出場するようになりました。そのころ「創作舞踊」に関心を持つようになり伝統や形を重んじる日舞の中ではまさしく「形やぶり」になってしまい、流派を離れることになります。新しい流派を作る時に私の本名の正子と藤間流の藤をいただいて「正藤」と名付けました。

 

衣装部屋がありました

 独立してからは古典を教えておりました。生徒さんもご年配の方が多かったです。ある日、舞台で大けがをしてしまい、舞を舞うことができなくなりました。子供の頃から面倒を見て来た若者数人が「稽古を口で付けてください」と、この「正藤」に残った時に「若者が踊りたくなるような日舞、力を合わせ、心を一つにして演じる群舞」をこの子達とやりたいと思いました。「人に見せる」というよりも「人を魅せる」踊りを作りたいと思いました。

 手や足運びの基礎はしっかりと日舞の伝統を教えた上で、お祭りのような楽しい踊りを「正藤流」として未来に伝えていきたいと思っております。

ボランティア精神が活動を支えています

 ここ港北区新吉田付近にはお年寄りの介護施設がたくさんあります。月に2~3回、ボランティアで施設で公演しています。毎年、チャリティイベントを企画し、地区の消防署や自治会に寄付をしてきました。その活動が認められて、公会堂を特別に貸してもらえるようになりました。

 東日本大震災の被災地/福島県郡山のNPO法人エフビーシーが「ハート トゥ ハート ライブ in 郡山」を開催します。おしゃべりや歌や踊りでお役に立ちたいと思いバスをチャーターして出向こうと思っています。

 子供達に伝統文化を伝えていくのも楽しい活動です。1回500円で週2回1時間程のお稽古を開いております。3歳から高校生までがジュニアコースに入れます。横浜どんたく祭りに出場いたします。今、お稽古の最中です。子供/ジュニアの全国大会が関東地方や神奈川県で開かれる時は出場させたいと思います。子供達が衣装をつけて舞台に上ると、間違えても「可愛さ」に変わります(笑)子供達が育っていく姿を見るのが楽しみです。

扇子を持って踊るのが好きです

 

空気抵抗が生まれる。傘は重たいから・・・

 

お稽古が終ると皆で雑巾がけ

メンバー募集中(ジュニアコース/シニアコース)

ジュニアコース(1回500円): 水・日 16:00~17:00 (各1時間)
シニアコース(1回1,000円): 木・金 (各1時間)

創作舞踊団「正藤流」 港北区新羽町2156
TEL: 045-592-7126

舞踏集団「正藤」ウェブサイト
お稽古日誌
港北タウンニュース

(紹介者:高野慈子

 

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ヨコハマNOW 動画

新横浜公園ランニングパークの紹介動画

 

ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
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横浜中華街 市場通りの夕景

 

横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。
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