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次世代にもっと耳を傾けましょうよ

by staff on 2010/6/10, 木曜日
 

 「もったいない」っていう言葉、最近あちこちで見聞きするよね。ケニアの女性環境活動家、ワンガリ・マータイさんが、日本語の「もったいない」の素晴らしさを広めてくださった。この言葉は、環境問題に限らず、いろんなところで接続できる言葉だよなあと思う。
先日20代の若者たちが運営している教育関連NPOの講演を聴きに行ったら、そこでも「もったいない」を使ってたな。国や自治体が動くまで待ってるなんて、「もったいない」って。

 思えば戦後60年、国や行政からの指示を受けて、ああしなさい、こうしなさい、って言われることに慣れて生きてきた人が多いよね。あまり、自己選択に迫られなかったとも言えるよね。だけど今の10代や20代は、携帯電話やインターネットが当たり前のように小さいときから身の回りにあるおかげもあって、知らない人とつながる術を持っている。

 僕らの世代っていうのは、実際に人と対面して会って、ぶつかりあうのがコミュニケーションだと思っているし、その範囲は意外と狭い。でも彼らはインターネットで広範囲に、しかも24時間井戸端会議的につながっていることも苦にならないんだ。だから、「なんでつながろうとしないんだろう?もったいない」という動きになるんだろうな。で、つながっちゃって、意気投合すると、ものすごいコミュニケーション能力を放ったりする。

 自分の子供たちを見ていても、彼らは「アクティブ」の体感が僕らとは違う。知らない人たちと知らないところでつながっていて、いつのまにかすごくたくさんの知識を得ていたりするんだ。無口な奴だなと思っていると、ある分野について突然噴水のように喋りだしたりして。一体どこでそんな情報仕入れたんだ?ってなわけ。
大人たちが一生懸命出している情報が、必ずしも彼らが欲している情報じゃないんだ。だから欲しいもの、必要なものだけを取りに行く。そんな暮らし方をしていると、本物の情報を見抜くことに長けちゃったりするんだよな。

 かつての日本には地域社会、土着民的なコミュニケーションというのものがあって、それを僕らは壊してきちゃった。それで不都合が出てくると、また今地域がどうだとかって、って言い出している。僕らは、携帯やネット、自分たちが作ったものによって、苦しめられているのかもしれない。自分たちに都合のいいものって、未来永劫自分たちに都合良いままであってはくれないんだよな。

 若者たちから社会がどんどん変わっていることを学ばないと、それこそ「もったいない」で終わらず、社会から「置いてけぼり」をくらっちゃいそうだ!! 役に立たないプライドは、即処分しちゃわないと・・・。

(嵐人)

 

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ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
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