非凡な人間観察眼で横浜をキリトル。個人放送局YCMB(やんちゃでC調マジメにバカやる放送局)代表でカメラマン 磯田 守人さん
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今のお仕事を始められるまでをお話ください。
大田区出身なので実はお坊ちゃんなのです。(苦笑)
某テレビに勤めていた父は、僕が浪人中に亡くなりました。
大学だけは出ておいてくれと母親に泣きつかれ、経済学部をちゃんと4年間で卒業しましたよ。
学生時代から様々なアルバイトをしていました。ジャズクラブ「ピットイン」や高輪プリンスホテルで皿洗いをやったりNHKで小道具係をしていたり、レコード会社にも出入りしていました。
大学卒業後レコード会社に就職して、宣伝部に配属されました。
RCサクセション・来生たかお・高中正義などの宣伝を担当していました。
レコード会社にという安定した仕事に就いていたのに、なぜカメラマンになったのですか。
これは全くの偶然です。(笑)
会社の先輩に誘われて新宿のカメラショップに行きました。
そこでカメラと出会ってしまったのです。
最初に購入したカメラはドイツのローライというメーカーのものです。
写真を勉強したのはわずか二カ月です。私の師匠である三浦憲治氏のアシスタントをやらせていただきました。
師匠からは「失敗だけはするな」と口酸っぱく言われました。
それから20年以上フリーカメラマンとして活動してきました。
音楽を通じて雑誌社に知り合いがいたこともあってミュージシャンのポートレイト等仕事は途切れませんでしたね。有名人よりも普通の人を撮影するのが好きでした。
F-1華やかなりし頃のドライバーのポートレイトを撮影したこともあります。セナや、マンセル、プロストなどを撮影しました。今となってはいい思い出ですね。
なぜ横浜に来たのですか。
4年ほど前・・一身上の理由ですべてを捨てて横浜に住むことにしました。
理由は・・・不明です。(笑)
最初の一年は横浜中を歩き回りましたね。
横浜にはたくさんの発祥地があり、それを巡るだけでとても新鮮でした。
その中でも根岸の外国人墓地は忘れられません。
山手駅のそばなのに訪ねてくる人もほとんどなく、墓地内には800体を超えると言われる子供たちの亡骸が眠っています。
※ヨコハマNOWでも取材しています=>横浜の外国人墓地
まるで外国人が観光しているような感じで、とても新鮮な気分でしたよ!!
横浜での活動開始は何がきっかけですか。
横浜のSNS[ハマっち]で知り合った橋本康二さん(横浜市民放送局)との出会いが大きかったですね。
Y150(横浜開港150周年の開国博)を前にして、「横浜の名物」を探し出そう等様々な企画がありました。そんな中で私は横浜中央卸売場を横浜の名所にしてしまおう・・という運動に入っていったのです。市場を見るツアーなども企画しましたね。
橋本さんと一緒に、「市場でインターネット中継をやろうよ」ということになりました。
「市場祭り」でインターネット中継をやりたいと当時の理事長にお願いにいったら二つ返事でOKが出ました。
Stickamというシステムを使って、インターネット中継を実現したのです。
2008年10月、「市場祭り」の生放送には5000アクセスもあってびっくりしました。
インターネット中継は、確実に我々の世界を広げていくと確信しました。
2009年1月に橋本さんが中心になって、横浜開港150周年のプロジェクトとして「市民の市民による市民のためのインターネットテレビ」 横浜市民放送局が立ちあがりました。
私も横浜市民放送局を手伝いながら、私の個人放送局YCMB(やんちゃでC調マジメにバカやる放送局)の活動も始めていました。第一・三土曜日の市場開放日に中央市場にある生ハム屋「ジャストミート」の店頭でインターネット中継を始めました。ポートサイド地区のお店のビデオ取材もやりましたね。 YCMB(やんちゃでC調マジメにバカやる放送局)は別名「臨機応変優柔不断他力本願海賊放送。何が起こるか分からない、何が起こっても驚かないインターネット放送局」です。 注)「ヨコハマNOW」では、何でもありの放送局だと解釈しています。 |
YCMBのスタジオマーク |
坪倉さん(坪倉商店代表)と出会ったのも2008年でした。
坪倉さんとの縁で、ポートサイド地区で毎週日曜日に行われていた朝市「濱の市」などをインターネットで生放送しました。
2010年1月からUstreamを採用しましたが、市場からの生中継はしなくなりました。
(市場以外で時々海賊放送的にやっています)
今後の活動を教えて下さい。 まず「坪倉TV」(坪倉さんが主人公のインターネット放送局)のコンテンツ制作ですね。 最近は映像と文章の融合について真剣に取り組んでいます。 磯田さんは絵本作家を目指していらっしゃるとか・・。 |
誰も信じないでしょうが・・本当です。
MoiMoi(フィンランド語でさよならの意味)というペンネームも子供にわかりやすいと思ってつけました。
絵本は2005年頃から書いています。
例えば大残橋で「moimoi丸」が活躍するストーリーなど。。。
同時並行で何本かの童話を書いていますよ。
私のブログにはいくつかの童話をアップしています。
『まいちゃんと大きなトランク』や『まいちゃんと星の子ども』は是非読んでいただきたいですね。
趣味の「人間観察」も最近とみに面白いと感じるようになってきました。
「人間観察」を続けていくと、人間の機微がわかるようになります。
以前はシャイだった私ですが、今は「人と会うのが大好き」になりました。
横浜は磯田さんにとってどのような存在ですか。 横浜はもっと海を利用したほうがいいと思います。 東京との違いは人口が少ないこと、だからよく人に会う。たまには知らない人にも声を掛けられてびっくりすることもあります。 なんだかんだ言っても、私は「横浜が好きです!!」 |
磯田さんはご自分のことを優柔不断で他力本願な性格だと仰いますがとんでもございません。ご自分の生き方に筋を通されている凛とした姿勢がとても素敵な方です。インターネット放送の世界でも絵本の世界でも今後のご活躍が期待されます。
ヨコハマNOW 動画
新横浜公園ランニングパークの紹介動画 | ||
ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。 |
横浜中華街 市場通りの夕景 | ||
横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。 |
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