Skip to content

【新年のご挨拶】
みなさま、新年明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

ソーシャルメディアの正体(第一回)

by staff on 2011/8/10, 水曜日

デジタルハリウッド大学大学院/NVD株式会社 松本英博

0.ソーシャルメディアは、今や大流行?

 東日本大震災直後からNHKでもソーシャルメディアという言葉が出てくるようになった。ついでに、ツイッターやフェイスブック、ミクシーやグリーなど、カタカナ用語が頻繁に出てきた。多くの方はゲームか何かの名称だと思ったかもしれない。震災に役だっとというが、本当はどうだったのか。

 一方で、中小企業では、「会社に役立つソーシャルメディア営業」などと銘打ったセミナーが超人気。どうもソーシャルメディアなるものは、会社の売上に貢献してくれるものらしい。ちょっと、「聴いておかないと損しちまう、」と言うことで、またまた大人気。それ自体が口コミ講座のようなソーシャルメディア関連の経営セミナーでもある。

 というわけで、ソーシャルメディアって一体何だろう。正義の味方か、はたまた、企業にとっては脅威なのか。これから8回にわけて、その正体を見破り、使えるところは使ってしまえ、といった破天荒の解説を始めることにしょう。さて、最初にソーシャルメディアって何を指すのか。

1.ソーシャルメディアってインターネットに限らない

 カタカナの多いネット社会で使われる用語は、大方が米国発信。このソーシャルメディアという言葉も例外に漏れず、米国発。ただ、日本にもこの手の”概念”は昔からある。ちょうど、Newspaperを新聞と訳し、かわら版も読んでいた日本人だからね。

 ソーシャルメディアも直訳すると、社交媒体。何だかもっと意味不明になるので、もう少し深く読み取ると、ソーシャルは、社会と訳されていることにも気付く。ソーシャルは、社会交流、社交ということだ。また、メディアはマスメディアというように情報の媒体だから、ソーシャルメディアとは、社会交流をする情報媒体、平たく言えば、社会的なネットワーク、人的な交流の輪による媒体というわけだ。つまり、ネット社会でなくてもソーシャルメディアというのは現存していて、「口コミ」とか「井戸端会議」とか、「噂」とかいう、自分を中心にした人のつながりでの情報の交換を指すことになる。

 ただ、ネット社会だと、この人のつながりといったものが、相手の顔を知らない人でもつながってしまうものだから、話が複雑だ。自分が日記代わりに、今はやりの社員ブログを書いていたとしよう。顔も知らない相手から、悪意なく、「素晴らしいコメント」を頂くと、仲間になった気になる。そうすると、現実でなく、ネットだけでの「付き合い」が始まるわけだ。そこで、ここでは、(まあ、出会った人も含めて)ネットでの人付き合いの輪が、インターネットでのソーシャルメディアの特徴ということは覚えておこう。

2.ソーシャルメディアって公園でのおしゃべり、掲示板と変わらない

 ネット社会ではソーシャルメディアにどんな種類があるか、といったテクニカルなことは次回にすることにして、もっと重要なことを先に知っておこう。ネット上のソーシャルメディアの共通的な特徴だ。個人的にも会社でもソーシャルメディアを活用したいと思うなら、先ずはこの特徴をしっかり知っておこう。

 ネット社会は、大きく分けて二種類の情報源ある。一つは、公開されたモノ、もう一つは非公開。非公開の情報源というのは、企業内部や学校など特定の組織の人間と情報を共有するもので、外部の人間からは読めない(難しく言うと、アクセスできない、閲覧できない)状態で、パスワードなるもので、そっと自分だけに公開される状態にしてから見たり、書き込んだりするものだ。時々、それが外部に漏れて情報セキュリティが守られないといって大騒ぎになる。一方、公開された情報源は、企業の広告やウィキペディア、ブログなど、見てもらうのが前提のモノである。肝心なのは、情報源の公開・非公開の状態とその範囲をどう決めるかにある。

 ソーシャルメディアの大半は、公開が前提で使われている。非公開のモノもあるが、欧米で爆発的な加入者を誇るツイッターやフェイスブックは、公開が前提だ。つまり、自分が、ネットに投稿したり、コメントしたりといった行為は、他人から丸分かりである。問題は、それにつながった(リンクしたという)プロフィールなどの個人情報だ。つまり、例えて言うなら、公園で自分の胸に名札をつけておしゃべりしたり、掲示板に書き込んだりしていることをネット上でやっていることと同じ。ご丁寧に、名札には顔写真や誕生日、すきな食べ物、学歴までつけている人もいる。ここまで聴いて何だか危険と思ったら、もうわかるね。ソーシャルメディアは自己責任の世界である。プロフィールを載せるか載せないかは本人の自由だから、ネット社会以外の付き合いと同様に、TPOを考えないと、危険極まりない。でも、あまりに自分の正体を明かさずにいると、怪しまれて、ネット上では誰も相手にしてくれない。この頃い合いが、現実の人付き合いと同じというわけだ。最近のSNS(ソーシャルネットワークサービス)では、公開の範囲を、自分の親密度(ネット友達の友達といった具合に)で調整できるものも出てきているが、そもそも、ネットでの友達をどう位置付けるかも自己責任だ。

 便利なものは両刃の剣。TPOに応じて使い分けるのが、達人への道だろうね。

次回の予告:
次回は、ソーシャルメディアの現状での種類や特徴をあげてみよう。また、企業での利用がブームになってきているソーシャルメディア。これをつかった戦略の概要を考えたい。

松本英博 プロフィール

 

松本 英博(まつもと ひでひろ)

デジタルハリウッド大学大学院 専任教授/NVD株式会社 代表取締役

 京都府出身。18年にわたりNECに勤務。同社のパーソナルメディア開発本部で、MPEG1でのマルチメディア技術の開発と国際標準化と日本工業規格 (JIS)化を行い、MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボで画像圧縮技術を習得のため留学。帰国後、ネットワークス開発研究所ではWAPや i-モードなどの無線インターネットアクセス技術の応用製品の開発と国際標準化を技術マネジャーとして指揮。

 NEC退社後、ベンチャー投資会社ネオテニーにおいて大企業の新規事業開発支援、社内ベンチャーの事業化支援を行い、2002年9月にネオテニーから分離独立し、NVD株式会社(旧ネオテニーベンチャー開発)を設立、代表取締役に就任。大手企業の新規事業開発・社内ベンチャー育成などのコンサルティング 実績を持つ。

 IEEE(米国電子工学学会)会員、MIT日本人会会員。神奈川県商工労働部新産業ベンチャー事業認定委員、デジタルハリウッド大学大学院 専任教授、現在に至る。

 

Comments are closed.

ヨコハマNOW 動画

新横浜公園ランニングパークの紹介動画

 

ランニングが大好きで、月に150kmほど走っているというヨコハマNOW編集長の辰巳隆昭が、お気に入りの新横浜公園のランニングコースを紹介します。
(動画をみる)

横浜中華街 市場通りの夕景

 

横浜中華街は碁盤の目のように大小の路地がある。その中でも代表的な市場通りをビデオスナップ。中華街の雰囲気を味わって下さい。
(動画をみる)

Page Top