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ブラとも ヨコハマトリエンナーレ2011

by staff on 2011/10/10, 月曜日

 

 芸術の秋ですね・・・。今年の横浜は様々なイベントが目白押しです。その中で最大のものは、「ヨコハマトリエンナーレ2011」でしょう。2011年8月6日から11月6日まで横浜美術館とBankART studio NYKで開催されています。

ヨコハマトリエンナーレ2011
http://www.yokohamatriennale.jp/

 「ヨコハマトリエンナーレ」とは、横浜市で3年おきに開催される現代美術の国際展覧会です。2001年から始まりましたが、資金難等の理由で第2回は2005年の開催となりました。第3回は2008年に開催され、2011は第4回目となります。私は、第2回目からトリエンナーレを鑑賞しています。

 2005年のときの作品は、印象的なものが多かったように思います。今でも金色の千羽鶴で囲まれた空間の作品等を思いだします。ピュ~ぴるさんの作品は彼女のWebサイトで見ることができます。

ピュ~ぴる ヨコハマトリエンナーレ2005の作品
http://www.pyuupiru.com/contents/works/love.html

 現代美術というのは何でもありなのでしょうが、第3回のトリエンナーレは不可解を通り越した作品が多数出展されていたようです。入口に内容が過激である旨の注意書きがある作品もありました。
 記憶に残っているのは、勅使河原三郎の「時間の破片 – Fragments of Time」です。部屋の床にも壁にも敷き詰められたガラスの破片。その上でダンサーの佐東利穂子が踊っていたシーンは忘れられません。

佐東利穂子へのインタビュー(imageFより)
http://www.imagef.jp/interview/library/021/index.html

 今回のトリエンナーレのテーマは「OUR MAGIC HOUR -世界はどこまで知ることができるか?-」です。前回のことがあったからでしょうか、それとも初めて美術館で開催されたせいでしょうか、今回の作品はこれまでと比較して大人めで分かりやすかったように思います。横尾忠則や荒木経惟などの日本の有名芸術家の作品もありました。写真撮影についても寛容で、一部の作家以外は写真撮影が許されています。
 美術館に入ると入場者を迎えるのは布地で作られた多数の円。その円たちがまた迷路のような円を作っています。尹秀珍(中国)の作品です。
 私のお気に入りはマイク・ケリー(アメリカ)の「Kandor City 3 4/5」未来都市の模型のようなものがサイケデリックな色彩で浮かび上がっています。 トビアス・レーベルガー(ドイツ)のガラス玉のオブジェも素敵でした。
 横浜美術館のコレクションからも出展されていて、イサム・ノグチの石のオブジェや歌川国芳の浮世絵もありました。何だか得した気分ですね。
 映像作品も多く、白いドレスの女の人たちが白い砂を掃いていくミルチャ・カントル(ルーマニア)の作品は、トリエンナーレのポスターに採用されています。
 BankART studio NYK は日本郵船の倉庫だったので天井が高く、3階分をぶち抜いた大木の展示等、スケールの大きなものがありました。作家自らが主演している作品もあり、シガリット・ランダウ(イスラエル)は自らが500個のスイカに囲まれて浮いている映像と、死海の塩で作ったオブジェを出展していました。
 作品を説明してくれるレコーダーを渡されるので、難解な作品の解説を自分のペースで聴くことができます。ゆっくり見ると半日はかかる規模です。秋の一日、現代芸術に触れるのもいいではありませんか。

 

(画像をクリックして拡大写真をご覧ください)


横浜美術館入口


尹秀珍の作品


マイク・ケリーの作品


トビアス・レーベルガーの作品


シガリット・ランダウの作品

 

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