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80年前の馬見所

by staff on 2010/6/10, 木曜日

 私の散歩コースの一つが根岸森林公園です。
ここは日本初の洋式競馬が行われた場所です。東洋一の規模を誇っていた競馬場は、昭和18年(1943年)に戦争のため閉鎖されるまで多くの人々で賑わいました。

 戦後は、米軍に接収され住宅地やゴルフ場などに使用されていましたが、昭和44年(1969年)に一部解除され、整備が開始されました。なだらかな地形を生かし、大きな芝生広場を中心にした森林公園として昭和52年(1977年)に開園されました。

 私がお勧めなのは、旧一等馬見所が見える芝生広場です。
芝生だけで何もないので解放感があります。眺めもいいです。ここからは横浜のみなとみらい地区や天気がよければ富士山も見ることができます。

 この芝生広場のわきにある廃墟のような建物が旧一等馬見所です。昔の栄華を物語るように威厳があります。昭和5年(1930年)にはアメリカ人モーガンの設計によって建てられたもので、中には貴賓室もあったそうです。

 現在私たちが見ることができる旧一等馬見所は、スタンドの外側だけです。スタンドの内側は、米軍施設なので見ることができません。

 根岸森林公園のある入口には、“U.S. FLEET ACTIVITIES YOKOSUKA, YOKOHAMA DETACHMENT,NEGISHI NAVY HOUSING COMPLEX” と表記されている看板があります。直訳すれば、合衆国海軍横須賀艦隊、横浜分隊、根岸住宅施設 となるでしょうか。略称で根岸ベースと呼ばれています。

 根岸ペースは広大な敷地で、根岸森林公園を囲むような形で米軍の将校の住宅が建っています。芝生広場からは密集している日本住宅とは全く異なる風景を見ることができます。

 5月24日は、年に一度開催される 「Friendship Day」 でした。
この日は一般人の立ち入りが許され、簡易ステージの周りに縁日やバザーのような出店が並びます。私も根岸ベースの中で販売されている特大サイズのピザやアイスクリームを味わいました。大勢の人たちが詰めかけていて、まさにフレンドリーな集いでした。

 そして私はその日に初めて、一等馬見所の内側のスタンドを見たのです。
鉄骨が朽ち果てて放置されているスタンド、このスタンドが80年にわたって日本の歴史を見つめてきたかと思うと感慨深いものがありました。カメラを持参していなかったので、携帯電話のカメラで撮影した写真がこれです。

 「Friendship Day」は、横浜の中にあるアメリカを感じた一日でした。
ともの現場報告でした。

参考サイト

 
画像をクリックして拡大写真をご覧ください。
 
根岸森林公園全景
根岸森林公園全景
公園の芝生と馬見所
公園の芝生と馬見所
公園の芝生と馬見所
馬見所スタンド
(米軍施設から見た)
馬見所スタンド(米軍施設から見た)
馬見所スタンド(米軍施設から見た)
公園からの見晴らし
公園からの見晴らし
米軍入口
米軍入口
Friendship Day
Friendship Day
米軍の入り口と馬見所
米軍の入り口と馬見所
米国住宅と日本住宅
米国住宅と日本住宅

 

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